UR賃貸にお住まいで、隣家の犬がベランダに侵入して困っているのですね。しかも、ペット禁止のURで、生まれたばかりの赤ちゃんがいらっしゃり、ご自身も動物アレルギーをお持ちとのこと。これは大変お困りの状況です。URの管理事務所も十分な対応をしてくれず、途方に暮れていることと思います。まずは、今回の状況を整理し、解決に向けて何ができるのか、一緒に考えていきましょう。
隣の犬がうちのベランダに入ってきてウンチをします(怒)うちはUR賃貸でペット禁止です。うちには今年生まれたばかりの赤ちゃんがいて、私は動物アレルギーです。なのに隣は知らん顔で窓を開けっ放しで出かけ、そこから犬が出入りをしうちのベランダにきます。URの管理事務所に苦情を言い、隣にも言いに行きました。なのに何の改善もされていません。UR側は「行っても留守だった」とか「文書で伝えてある」とか「掲示板に貼紙をしてある」とか”とりあえず何かやってます”のことしか言いません。しかもガムテープを渡されて、犬が出入りするところに張ってくれと言う始末です。どう思います?何かいい案があれば教えてください。
今回の問題は、単に犬がベランダに侵入してくるだけでなく、以下の点が複合的に絡み合っている点が深刻です。
これらの要素を踏まえ、一つずつ解決策を探っていきましょう。
まず、UR賃貸がペット禁止であるにも関わらず、隣人が犬を飼育し、それが原因で質問者様の生活環境が脅かされているという点は、URの管理責任が問われる可能性があります。URは、入居者が快適に生活できるよう、規約を遵守させ、違反者には適切な措置を講じる義務があります。
今回のケースでは、URが「文書で伝えた」「掲示板に貼紙をした」といった対応をしているようですが、これらはあくまで形式的なものであり、実質的な問題解決には繋がっていません。URは、隣人に対して直接的な指導や警告を行うべきであり、改善が見られない場合は、契約解除などの法的措置も検討する必要があります。
以下に、問題解決のための具体的なステップを段階的にご紹介します。それぞれの段階で証拠を保全することが重要です。
まずは、犬がベランダに侵入している証拠を систематически に収集しましょう。写真や動画を撮影し、日付と時間を記録します。犬の糞尿の写真も証拠となります。また、URの管理事務所とのやり取り(日時、担当者名、内容)も記録しておきましょう。
URの管理事務所に対し、内容証明郵便で以下の内容を通知します。
内容証明郵便は、相手に確実に通知したことを証明できるため、後々の交渉や訴訟において重要な証拠となります。
内容証明郵便を送付してもURが適切な対応をしてくれない場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。弁護士は、法的な観点からURや隣人との交渉を代行し、適切な解決策を提案してくれます。また、必要に応じて、訴訟提起も視野に入れることができます。
弁護士に相談する際には、これまでに収集した証拠やURとのやり取りの記録をすべて提示しましょう。弁護士は、これらの情報に基づいて、勝訴の見込みや訴訟費用などを判断し、最適な戦略を立ててくれます。
弁護士との相談の結果、訴訟提起が有効であると判断された場合は、以下の法的措置を検討します。
訴訟は時間と費用がかかりますが、問題解決のためには必要な手段となる場合があります。弁護士とよく相談し、慎重に判断しましょう。
上記の法的措置と並行して、以下のような対策も検討しましょう。
感情的にならず、冷静に、そして毅然とした態度で隣人に状況を伝え、改善を求めましょう。ただし、直接的な交渉はトラブルの原因となる可能性もあるため、弁護士やURの担当者を介して行う方が安全です。
URとの交渉においては、以下の点を意識しましょう。
今回の問題は、法的な知識や交渉力が必要となる複雑なケースです。専門家(弁護士、行政書士など)に相談し、適切なアドバイスを受けることを強くお勧めします。専門家は、個々の状況に合わせて最適な解決策を提案し、問題解決をサポートしてくれます。
UR賃貸のベランダに犬が侵入するという問題は、放置すれば健康被害や精神的苦痛につながる深刻な事態です。URの管理責任を追及し、隣人への対応を求めることはもちろん、ご自身でも証拠収集や法的措置の検討など、積極的に行動することが重要です。専門家の助けを借りながら、一日も早く平穏な生活を取り戻せるよう、頑張ってください。