実家で暮らしていた1歳5ヶ月のアプリコットのトイプードルを昨日引き取りました。先住犬のブラックのトイプードル(5ヶ月)はしつけが済んでいますが、後から来た子はしつけが全くされておらず、ケージが嫌い、トイレも隠れてするなど問題を抱えています。1歳過ぎてもしつけは可能でしょうか?ケージ、トイレ、吠え癖のしつけ方法、そして多頭飼育での注意点など、教えてください。
ご心配されていること、よく分かります。1歳過ぎた犬でも、適切な方法でしつけは十分可能です! 大切なのは、犬の気持ちに寄り添い、根気強く、そして褒めて伸ばすことです。 この記事では、あなたの不安を解消し、愛犬たちと幸せに暮らせるための具体的な方法をご紹介していきます。
ケージトレーニング:安心できる空間をプレゼント
アプリコットちゃんにとって、ケージは怖い場所という印象が強く残っているようですね。いきなりケージに入れるのではなく、まずはケージを「安全で居心地の良い場所」に変えてあげることが大切です。
- ケージの位置:人の生活空間の近く、落ち着いて過ごせる場所にケージを設置しましょう。リビングの一角など、家族の気配を感じられる場所がおすすめです。
- ケージの快適化:お気に入りのベッドやブランケット、おもちゃを入れてあげましょう。少しだけおやつを入れておくのも効果的です。ケージの中に良い香りがするタオルを入れてみるのも良いかもしれません。
- 段階的な慣れ:最初はケージのドアを開けたまま、アプリコットちゃんが自らケージの中に入るのを待ちましょう。中に入ったら、優しく褒めて、おやつをあげましょう。徐々に時間を長くし、最終的にはドアを閉めても落ち着いていられるようにします。無理強いは禁物です。
- クレートトレーニング:クレートはケージと違い、よりプライベートな空間として認識されやすいです。クレートトレーニングも併用し、アプリコットちゃんにとっての「安心できる隠れ家」を作ってみてください。
- ネガティブな経験の解消:過去にケージで嫌な経験をした可能性が高いので、決して叱ったり、閉じ込めるような罰として使わないようにしましょう。 ケージを良い場所と認識させることが重要です。
トイレトレーニング:我慢を促し、成功を褒める
1歳過ぎてもトイレトレーニングは可能です。ポイントは、犬のペースに合わせて、根気強く続けることです。
- トイレ場所の固定:トイレシートを常に同じ場所に置き、アプリコットちゃんがトイレを認識できるようにします。トイレシートの位置は、ケージから近い場所がおすすめです。
- トイレのサインを見つける:アプリコットちゃんがトイレに行きたがっているサイン(クンクンする、落ち着きがないなど)を見つけることが重要です。サインを見つけたら、すぐにトイレシートのある場所へ誘導しましょう。
- 成功したら必ず褒める:トイレを成功したら、すぐに「良い子!」と褒めて、おやつをあげましょう。 褒めることで、トイレシートで排泄することが良いことだと理解させます。
- 失敗しても叱らない:失敗しても叱るのではなく、静かに掃除しましょう。叱ると、犬はトイレをすることを怖がってしまい、隠れてするようになってしまいます。
- 頻回な散歩:特に最初は、こまめな散歩で排泄の機会を増やすことが重要です。
吠え癖の改善:原因の特定と適切な対処
吠えるのは、不安や警戒心、遊びたい気持ちなど、様々な理由があります。アプリコットちゃんの吠え癖の原因を特定し、適切な対処法を選びましょう。
- 原因の特定:インターホンや人の声に反応して吠えるとのことですので、まずは外部からの刺激への反応を減らすことから始めましょう。カーテンを閉める、騒音対策グッズを使用するなど、環境を整えることも効果的です。
- 無視と褒め方のバランス:吠えている間は無視し、静かになったら褒めるという方法も有効ですが、常に無視するのではなく、静かになったタイミングを見計らって褒めることが重要です。 吠えている間ずっと無視すると、犬はなぜ吠えているのか分からなくなり、かえって吠え続ける可能性があります。
- トレーニング:「静かに」というコマンドを教え、静かにしている間は褒めるトレーニングを行いましょう。最初は短い時間から始め、徐々に時間を長くしていきます。
- 専門家の相談:改善が見られない場合は、動物行動学の専門家に相談してみるのも良いでしょう。
多頭飼育:先住犬との関係づくり
先住犬のブラックちゃんとアプリコットちゃんの関係づくりも大切です。いきなり一緒に遊ばせるのではなく、徐々に慣れさせていきましょう。
- 最初の数日は別々の空間:最初は別々の部屋で過ごさせ、お互いの存在に慣れさせましょう。匂いを嗅ぎ合わせるなど、少しずつ距離を縮めていきます。
- 食事は別々:食事の時間は縄張り意識が強くなるため、別々の場所で与えましょう。
- 楽しい時間を共有:散歩や遊びを通して、一緒に楽しい時間を共有することで、良好な関係を築くことができます。
- 公平な扱い:どちらか一方を特別扱いせず、両方に愛情を注ぐことが大切です。
まとめ:愛犬との幸せな生活のために
1歳過ぎた犬でも、しつけは可能です。大切なのは、犬の気持ちに寄り添い、根気強く、そして褒めて伸ばすことです。焦らず、一歩ずつ進めていきましょう。 アプリコットちゃんは、これまで辛い経験をしてきた分、あなたの愛情を必要としています。 時間をかけて、信頼関係を築いていくことが、幸せな多頭飼育生活への近道です。 もし、どうしても難しいと感じた場合は、動物行動学の専門家や、信頼できる獣医さんに相談してみましょう。 あなたと愛犬たちが、笑顔いっぱいの毎日を過ごせることを願っています。