Yさん、辛い状況ですね。ご心痛お察しいたします。まず、ご自身が「離婚しないと自分が壊れてしまいそう」と感じていることが、何よりも重要です。ご自身の心と体の安全を第一に考えてください。
ご主人の暴力的な言動(物に当たる、暴言、犬を蹴るなど)は、DV(ドメスティックバイオレンス)に該当する可能性があります。また、内緒でのキャバクラ通いや嘘の数々は、夫婦間の信頼関係を著しく損なう行為です。これらの事実は、離婚を求める上で重要な根拠となります。
Yさんのように、配偶者のDVや不貞行為、嘘などが原因で離婚を考える方は少なくありません。ここでは、Yさんの状況を参考に、離婚に向けて具体的にどのようなステップを踏むべきか、ケーススタディ形式で解説します。
離婚を有利に進めるためには、客観的な証拠が不可欠です。ご主人の暴力的な言動や嘘、キャバクラ通いなどを裏付ける証拠を集めましょう。
暴力的な言動:録音データ、写真(壁の穴など)、診断書(心療内科を受診した場合)
キャバクラ通い:キャバクラの領収書、クレジットカードの明細、ご主人とキャバクラ嬢との連絡履歴
嘘:借用書、契約書、メールやメッセージのやり取り
特に、犬を蹴るなどの動物虐待は、DVの一形態として扱われることもあります。写真や動画などの記録があれば、有力な証拠となります。
証拠が集まったら、弁護士に相談しましょう。弁護士は、証拠に基づいて法的な見解を示し、離婚の可能性や慰謝料の相場、財産分与などについてアドバイスしてくれます。
弁護士に相談する際には、以下の点を確認しましょう。
離婚問題の解決実績:離婚問題に強い弁護士を選びましょう。
費用:相談料、着手金、報酬などを確認しましょう。
相性:親身になって話を聞いてくれる弁護士を選びましょう。
弁護士に依頼することで、ご主人との交渉や調停、裁判などをスムーズに進めることができます。
現在別居中とのことですが、離婚に向けて別居を継続することをおすすめします。別居期間は、離婚の意思を固めるための時間となり、また、ご主人からの干渉を避けることができます。
別居中は、以下の点に注意しましょう。
生活費の確保:ご自身の収入で生活できる場合は、ご主人からの生活費の支払いを拒否することも可能です。
連絡の制限:ご主人からの連絡を制限し、精神的な負担を軽減しましょう。
転居:ご主人が居場所を知らない場所に転居することも検討しましょう。
特に、犬との生活を考えている場合は、ペット可の物件を探す必要があります。不動産会社に相談し、犬種や頭数などを伝えた上で、最適な物件を探してもらいましょう。
ご主人が離婚に応じてくれない場合は、家庭裁判所に離婚調停を申し立てましょう。調停では、調停委員が間に入り、夫婦間の話し合いを仲介してくれます。
調停が不成立に終わった場合は、離婚裁判を起こすことになります。裁判では、証拠に基づいて離婚の可否が判断されます。
Yさんの場合、ご主人のDVや不貞行為、嘘などが認められれば、離婚が認められる可能性は高いでしょう。
離婚後の生活で、愛犬との関係をより良く保つためのアドバイスを、ドッグトレーナーのAさんにお伺いしました。
「離婚は、飼い主だけでなく犬にとっても大きなストレスになります。環境の変化や飼い主の精神的な不安定さは、犬の行動に影響を与えることがあります。離婚後は、愛犬との時間を積極的に作り、安心感を与えてあげることが大切です。
例えば、毎日決まった時間に散歩に行ったり、一緒に遊んだりすることで、犬は安心感を得られます。また、新しい環境に慣れるまでは、クレート(犬用のハウス)を活用するのも有効です。クレートは、犬にとって安全な場所となり、落ち着いて過ごすことができます。
離婚後の生活は、何かと忙しくなりがちですが、愛犬とのコミュニケーションを大切にし、愛情を注いであげてください。そうすることで、犬は離婚という変化を乗り越え、飼い主との絆をより一層深めることができるでしょう。」
離婚する上で、お金の問題は避けて通れません。Yさんの場合、借金、車のローン、家賃などが問題となっています。
借金:結婚後に作った借金の名義がYさんになっている場合、原則としてYさんが支払う義務があります。ただし、ご主人が借金の原因を作った場合や、借金が夫婦の共同生活のために使われた場合などは、ご主人にも支払い義務が生じる可能性があります。弁護士に相談し、ご主人の支払い義務を明確にしましょう。
車のローン:車のローン名義がYさんになっている場合、原則としてYさんが支払い義務を負います。ご主人が車を手放したくないと言い張る場合は、弁護士に相談し、車の所有権やローン負担について交渉しましょう。
賃貸マンション:賃貸マンションの連帯保証人がYさんの父親になっている場合、ご主人が家賃を滞納すると、Yさんの父親に支払い義務が生じます。不動産会社に相談し、連帯保証人を変更してもらうか、賃貸契約を解除することをおすすめします。
別居中の家賃:ご主人が「俺が出て行けと言ったわけじゃないから支払う義務がある」と言って家賃を支払っているとのことですが、Yさんが家賃を支払う義務はありません。弁護士に相談し、家賃の支払い義務がないことを明確にしましょう。
ご両親が結婚祝いとして購入してくれた家具の所有権は、原則としてYさんにあります。ご主人が「贈与だからダメだ!」と言って手放さない場合は、弁護士に相談し、家具の返還を求めましょう。
ご主人が会社に勤めるにあたって、Yさんの父親が保証人になっている場合、保証契約を解除することができます。会社に連絡し、保証契約解除の手続きを行いましょう。
Yさん、離婚は辛い決断ですが、ご自身の幸せのために、一歩踏み出す勇気を持ってください。弁護士や専門家のアドバイスを受けながら、着実に準備を進めていきましょう。
離婚後の生活では、愛犬との絆を大切にし、新たなスタートを切ってください。きっと、明るい未来が待っています。