愛犬と女性が本を読むイラスト

犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

DOGFRIENDLYでは、犬との素敵な物語・愛犬の写真を本に収め、半永久的に思い出を残す活動を行っています。
愛犬との「暮らし」にまつわる思い出を本にしませんか?出版にかかる費用は0円です。
たくさんの「愛犬との暮らし」の投稿が集まったら一冊の本になり、「国会図書館」に納品されます。

投稿してみる

賃貸物件の修繕費請求!身に覚えのないクロスの張り替え代を拒否できますか?

#退去費用
 

賃貸物件の退去時、修繕費の請求でトラブルになることは少なくありません。特に、身に覚えのない請求や、納得のいかない金額を提示された場合、どうすれば良いのか困ってしまいますよね。今回は、「入居時からあった傷が、退去時に猫の引っ掻き傷だとされ、クロスの張り替え代15万円を請求された」というケースを元に、支払いを拒否できる可能性や、具体的な対処法について解説します。

この記事では、
同様のケースで支払いを拒否できた事例
国土交通省のガイドラインにおける原状回復の定義
証拠となる写真や契約書の重要性
専門機関への相談窓口

など、具体的な情報をお届けします。ぜひ最後まで読んで、冷静に、そして有利に交渉を進めるための知識を身につけてください。

賃貸物件の修繕費で納得がいきません。クロス張り替え代として15万円の請求がありました。2LDKの2部屋分で、75㎡×2000円です。退去の立ち会いの時にも指摘されたのですが、入居時から傷があったので主張しました。その傷の写真も撮っていたので見せたのですが、どの部分かわからないな〜という感じでした。相手側の主張は、その傷は猫の引っ掻き傷で、入居時には無かった傷だそうです。こちら猫も犬も、動物は飼っていません。このような場合、支払いを拒否するのは難しいでしょうか。

ケーススタディ:身に覚えのない修繕費請求を拒否したAさんの事例

Aさんは、2年間住んだ賃貸マンションを退去する際、管理会社から壁のクロスの張り替え費用として10万円を請求されました。Aさんは犬を飼っていませんでしたが、管理会社は「ペットによる傷がある」と主張。しかし、Aさんは入居時に撮影した写真に、既に同様の傷があったことを記録していました。

Aさんは、管理会社に写真と、入居時の状況を詳細に説明した書面を提出。さらに、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を根拠に、通常損耗や経年劣化による修繕費は貸主が負担すべきであると主張しました。

結果、管理会社は当初の請求を撤回。Aさんは、クロスの張り替え費用を支払うことなく、無事に退去することができました。

この事例からわかるように、証拠となる写真や記録、そして法律やガイドラインに基づいた主張は、不当な請求を拒否するために非常に有効です。

原状回復義務とは?国土交通省のガイドラインを理解する

賃貸契約における「原状回復」とは、借りたときの状態に戻すことではありません。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、原状回復について以下のように定義しています。

> 賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用によって生じた損耗・毀損を復旧すること

つまり、通常の使用による損耗や経年劣化については、原状回復義務は発生しないということです。例えば、
日焼けによるクロスの変色
家具の設置による床のへこみ
壁に画鋲を刺した跡

などは、通常損耗とみなされ、借主が修繕費用を負担する必要はありません。

しかし、
ペットによる引っ掻き傷や臭い
タバコのヤニによる変色や臭い
故意に壁を壊した

などは、借主の責任となる可能性が高くなります。

今回のケースでは、入居時から傷があったにも関わらず、管理会社が「猫の引っ掻き傷」と主張している点が問題です。まずは、その傷が本当に猫によるものなのか、入居時から存在していたのかを明確にする必要があります。

支払いを拒否するために!具体的な5つのステップ

今回のケースで、支払いを拒否するために、以下のステップで行動することをおすすめします。

1. 証拠の再確認と整理: 入居時に撮影した写真、契約書、入居時の状況を記録したメモなど、関連する証拠をすべて集め、整理します。特に、問題となっている傷が写っている写真や、入居時に傷について指摘した記録があれば、非常に有利になります。
2. 管理会社への反論: 集めた証拠をもとに、管理会社に書面で反論します。反論書には、以下の点を明記しましょう。
入居時から傷があったこと
傷は猫によるものではないこと
国土交通省のガイドラインに基づき、通常損耗は貸主が負担すべきであること
請求された修繕費の根拠が不明確であること
3. 第三者機関への相談: 管理会社との交渉が難航する場合、第三者機関に相談することを検討しましょう。
消費生活センター: 消費者からの相談を受け付けており、専門的なアドバイスや仲介を行ってくれます。
法テラス: 法律に関する相談窓口で、弁護士や司法書士を紹介してくれます。
都道府県の住宅相談窓口: 住宅に関する様々な相談を受け付けており、専門家を紹介してくれる場合もあります。
4. 内容証明郵便の送付: 反論書を内容証明郵便で送付することで、証拠として残すことができます。内容証明郵便は、いつ、誰が、誰に、どのような内容の書類を送ったかを証明するものです。
5. 少額訴訟の検討: 交渉や調停で解決しない場合、最終的な手段として少額訴訟を検討することもできます。少額訴訟は、60万円以下の金銭トラブルを比較的簡単に解決できる制度です。

弁護士Kの見解:証拠が重要!専門家のサポートも検討を

今回のケースについて、弁護士Kに意見を伺いました。

「最も重要なのは、入居時から傷があったことを証明できる証拠です。写真だけでなく、入居時のチェックリストや、管理会社に送ったメールなども有効な証拠となります。また、専門家(建築士など)に傷の状態を鑑定してもらい、意見書を作成してもらうのも有効な手段です。」

「管理会社が一方的に『猫の引っ掻き傷』と主張している場合、その根拠を示す義務があるのは管理会社側です。しかし、証拠がない場合、借主側が不利になる可能性もあります。弁護士や専門家などのサポートを受けながら、慎重に対応することをおすすめします。」

覚えておきたい!交渉を有利に進めるための5つのポイント

1. 冷静な対応: 感情的にならず、冷静に、論理的に交渉を進めましょう。
2. 記録を残す: 管理会社とのやり取りは、すべて記録に残しましょう。
3. 専門知識を身につける: 国土交通省のガイドラインや、関連する法律を理解しておきましょう。
4. 第三者の意見を聞く: 消費生活センターや弁護士など、専門家の意見を聞きましょう。
5. 諦めない: 不当な請求には、毅然とした態度で対応しましょう。

まとめ:泣き寝入りしない!証拠と知識で不当な請求を撃退

賃貸物件の修繕費トラブルは、誰にでも起こりうる問題です。しかし、泣き寝入りする必要はありません。証拠を集め、法律やガイドラインを理解し、専門家のサポートを受けながら、冷静に交渉を進めることで、不当な請求を拒否できる可能性は十分にあります。

今回の記事が、皆様のトラブル解決の一助となれば幸いです。

犬と暮らせる部屋の相談バナー

犬と暮らせるお部屋、探します。

「ペット可物件」だけでは不安……。
DOGFRIENDLYでは、犬との暮らしを大切にした物件探しをお手伝いしています。
犬種や広さ、周辺環境など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

     犬と暮らせる物件を探す

おすすめの記事