契約書を確認したところ以下の記述内容でした。
「借主は観賞用の小鳥や魚を除く、明らかに近隣に迷惑をかけない動物を飼う際は貸主に書面で承諾を得る必要がある。(ヘビなどの猛獣は飼ってはならない。)」
この文面から、魚や小鳥は勝手に飼ってよし。ヘビなどの猛獣は不可。その他の動物に関しては貸主(大家)に相談し、書面にて承諾の旨返答を頂く必要がある。と解釈しております。
貸主に相談もせずに管理会社の独断で強制退去までチラつかせるのは横暴と感じるのですが如何でしょうか?
なお、貸主欄には個人名で大家さんの名前と押印があり、貸主=管理会社ではありません。さらに言うと貸主が否認する場合がある。との記載もありません。
犬を飼うと申告し、承知した。と書面を発行頂く流れしかないとも読めないでしょうか?
補足として契約書の原文は以下の通りです。
「明らかに近隣に迷惑をかける恐れの無い動物(観賞用の小鳥、魚類など)以外の生物を飼育する時は、予め貸主の書面による承諾を得なければならない。猛獣、毒蛇などの明らかに近隣に迷惑をかける動物は飼育してはならない。」
また、貸主と管理会社間では全権委託するなどの契約を交わしているかもしれませんが、当方が交わした契約書にはその旨の記載はなく、あくまで貸主は大家さん個人名です。
やはり管理会社の独断で大家さんに掛け合いもせずに退去をチラつかせて来るのは解せません。大家さんの住所も記載ありますが、直接お伺いしても良いモノなのでしょうか。
この質問、まさに犬との賃貸生活を夢見る多くの人が直面する悩みですよね。契約書の文言解釈、管理会社の対応、そして何より「愛犬と一緒に暮らしたい」という切実な想い…。今回は、このケースを深掘りし、解決の糸口を探っていきましょう。
結論から言うと、管理会社の対応が一方的すぎる可能性があり、契約書の内容からも大家さんとの直接対話の余地は十分にあります。ただし、感情的に事を進めるのではなく、冷静かつ丁寧に状況を説明し、理解を得ることが重要です。
今回の相談者さんと似た状況に置かれたAさんの事例をご紹介します。Aさんは、ミニチュアダックスフンドを飼いたいと考え、賃貸契約書に「ペット不可」の記載があるにも関わらず、諦めずに大家さんと交渉しました。
1. 徹底的な準備:
愛犬の性格、飼育方法、近隣への配慮などをまとめた資料を作成
犬の鳴き声や臭い対策、万が一の事故に備えた保険加入などを検討
類似のペット可物件の家賃相場や、ペット飼育に関する法規制などを調査
2. 誠意ある交渉:
大家さんに手紙を書き、犬を飼いたい理由や、迷惑をかけないための対策を丁寧に説明
実際に犬を連れて大家さんの元へ行き、犬の性格やしつけ状況を見てもらう
ペット飼育に関する契約条項の変更や、追加の保証金などを提案
3. 粘り強い説得:
大家さんが懸念する点(騒音、臭い、建物の損傷など)に対して、具体的な対策を提示
ペット共生が可能な物件のメリット(入居率向上、家賃収入増加など)を説明
近隣住民への配慮を徹底し、良好な関係を築くことを約束
Aさんの熱意と周到な準備が実を結び、最終的に大家さんはペット飼育を承諾。Aさんは愛犬との幸せな賃貸生活を送っています。
管理会社が「ペット不可」と即答した背景には、いくつかの理由が考えられます。
大家さんとの取り決め:
大家さんが「絶対にペットはダメ」という考えを持っている場合、管理会社はそれに従うしかありません。
過去のトラブル:
過去にペット飼育によるトラブル(騒音、臭い、建物の損傷など)が発生した場合、管理会社はリスク回避のためにペットを敬遠する傾向があります。
契約書の文言解釈:
契約書の文言を厳格に解釈し、「小鳥や魚以外は全て不可」と判断している可能性があります。
業務の効率化:
ペット飼育に関する交渉や管理は手間がかかるため、管理会社は最初から「不可」として処理しようとする場合があります。
管理会社がNGと言っても、諦めるのはまだ早いです。大家さんと直接交渉することで、状況を打開できる可能性があります。
1. まずは手紙でアポイント:
電話や訪問ではなく、まずは手紙で丁寧にアポイントを取りましょう。
自己紹介、犬を飼いたい理由、迷惑をかけないための対策などを簡潔にまとめます。
大家さんの都合の良い日時をいくつか提示し、返信を待ちましょう。
2. 第一印象が重要!清潔感のある服装で:
大家さんに会う際は、清潔感のある服装を心がけましょう。
言葉遣いは丁寧にし、誠実な態度で接することが大切です。
約束の時間に遅れないように、余裕を持って到着しましょう。
3. 愛犬同伴は慎重に:
犬を連れて行く場合は、事前に大家さんに確認を取りましょう。
犬が苦手な人もいるので、配慮が必要です。
犬を連れて行く場合は、必ずリードをつけ、無駄吠えをさせないようにしつけをしておきましょう。
4. 具体的な対策を提示:
騒音対策(防音マット、防音カーテンなど)
臭い対策(空気清浄機、消臭剤など)
建物の損傷対策(ペット用フローリング、壁の保護シートなど)
万が一の事故に備えた保険加入
近隣住民への配慮(挨拶、散歩時のマナーなど)
5. ペット共生契約を提案:
ペット飼育に関する契約条項を明確化し、トラブルを未然に防ぐための「ペット共生契約」を提案しましょう。
契約内容には、ペットの種類、飼育方法、損害賠償責任などを明記します。
専門家(弁護士、不動産鑑定士など)に相談し、契約書を作成してもらうのも有効です。
今回のケースでは、契約書に「貸主が否認する場合がある」という記載がないため、管理会社の独断で強制退去をちらつかせるのは問題があると言えます。
まずは内容証明郵便で、管理会社に対して以下の内容を通知しましょう。
契約書の文言解釈に関する異議申し立て
大家さんへの確認を求める要望
強制退去をちらつかせる行為の中止要求
それでも管理会社が対応しない場合は、弁護士や消費者センターに相談することも検討しましょう。
犬との賃貸生活は、決して簡単なものではありません。しかし、大家さんや管理会社との良好なコミュニケーション、そして周到な準備があれば、夢を叶えることは可能です。今回の記事が、愛犬との幸せな賃貸生活を送るための一助となれば幸いです。