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賃貸住宅で犬を飼うということ。将来のこと、どこまで考えていますか?

#犬との暮らし
 
アパートなど防音設備が不十分なマンションや、敷地面積が狭い一軒家で犬を飼う人は、将来犬が認知症になった時のことまで考えているのでしょうか? 全く考えていないように思えます! 20代、30代で賃貸に住んでいても、将来的に持ち家を買うプランのある人は別ですが、 年齢を重ねても賃貸暮らしの人が犬を飼い、その犬が認知症になって一日中鳴いたり、夜中にずっと鳴くようになったらどうするのでしょうか? そういう先のことを全く考えない人が、安易に犬を飼いすぎだと思いませんか?

ご質問ありがとうございます。賃貸住宅での犬との暮らし、そして犬の将来について真剣に考えていらっしゃるのですね。確かに、犬を飼うということは、その犬の一生に責任を持つということ。特に賃貸住宅では、様々な制約があるため、将来を見据えた準備が不可欠です。今回は、賃貸住宅で犬と暮らす上で考慮すべき点、特に犬の認知症(痴呆)になった場合の対策について、深く掘り下げて考えていきましょう。

賃貸で犬を飼うということ:理想と現実

まず、大前提として、犬を飼うことは素晴らしい経験です。愛犬との触れ合いは、私たちの心を癒し、生活に潤いを与えてくれます。しかし、賃貸住宅での犬との暮らしは、理想だけでは成り立ちません。
騒音問題: 犬の鳴き声は、近隣住民とのトラブルの元になりやすいです。特に集合住宅では、防音対策が不十分な場合、犬の鳴き声が響きやすく、苦情に繋がることもあります。
スペースの問題: 犬種によっては、十分な運動スペースが必要です。狭い室内での生活は、犬のストレスの原因となり、問題行動に繋がることもあります。
経済的な負担: 犬の飼育には、食費、医療費、トリミング代など、様々な費用がかかります。特に高齢になった犬は、医療費がかさむこともあります。
引っ越しの制限: 犬を飼っている場合、引っ越し先の選択肢が限られることがあります。ペット可の物件は、一般的に家賃が高めに設定されていることが多いです。

これらの現実を踏まえた上で、犬を飼うかどうかを慎重に検討する必要があります。

犬の認知症(痴呆):知っておくべきこと

犬も人間と同じように、年齢を重ねると認知機能が低下し、認知症を発症することがあります。犬の認知症は、一般的に7歳以上の高齢犬に見られ、11歳を超える犬の約半数が認知症の症状を示すと言われています。

犬の認知症の主な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
見当識障害: 自分のいる場所や時間が分からなくなる。
徘徊: 目的もなく歩き回る。
夜鳴き: 夜中に突然鳴き出す。
排泄の失敗: トイレの場所を忘れてしまう。
反応の低下: 飼い主の呼びかけに反応しなくなる。
睡眠サイクルの変化: 昼夜逆転してしまう。

これらの症状は、犬にとっても飼い主にとっても大きな負担となります。特に夜鳴きは、近隣住民とのトラブルに繋がる可能性もあり、早めの対策が必要です。

賃貸で犬が認知症になったら?具体的な対策

では、賃貸住宅で犬が認知症になった場合、どのような対策を講じれば良いのでしょうか?

1. 獣医さんに相談する

まず、犬の認知症の疑いがある場合は、早めに獣医さんに相談しましょう。獣医さんは、犬の状態を詳しく検査し、認知症の診断を下すとともに、適切な治療法やケア方法を提案してくれます。
2. 生活環境を整える

犬が安心して暮らせるように、生活環境を整えることが大切です。
安全なスペースの確保: 犬がぶつかっても怪我をしないように、家具の角に保護材をつけたり、段差をなくしたりするなど、安全なスペースを確保しましょう。
見慣れた環境の維持: 犬は、環境の変化に敏感です。できるだけ家具の配置を変えたり、模様替えをしたりしないようにしましょう。
夜間の照明: 夜中に徘徊する犬のために、足元を照らす照明を設置しましょう。
トイレの場所を分かりやすく: トイレの場所を忘れてしまう犬のために、トイレシートを複数枚敷いたり、トイレの周りを囲ったりするなど、トイレの場所を分かりやすくしましょう。
3. 認知症の症状を緩和する

認知症の症状を緩和するために、様々な方法を試してみましょう。
適度な運動: 適度な運動は、犬の認知機能を維持するのに役立ちます。散歩や室内での軽い運動を取り入れましょう。
脳を刺激する: 知育玩具やゲームなどを活用して、犬の脳を刺激しましょう。
マッサージ: マッサージは、犬の心身をリラックスさせ、認知症の症状を緩和する効果があります。
サプリメント: 獣医さんの指示に従い、認知症の症状を緩和する効果のあるサプリメントを投与しましょう。
4. 騒音対策を徹底する

夜鳴きなど、犬の鳴き声が気になる場合は、騒音対策を徹底しましょう。
防音ケージの利用: 防音効果のあるケージを利用することで、犬の鳴き声を軽減することができます。
吸音材の設置: 壁や天井に吸音材を設置することで、室内の音の反響を抑えることができます。
近隣住民への配慮: 近隣住民に、犬が認知症であることを伝え、理解を求めましょう。菓子折りなどを持参して、挨拶に行くのも良いでしょう。
5. 介護サービスの利用を検討する

犬の介護が困難な場合は、介護サービスの利用を検討しましょう。
ペットシッター: 飼い主が不在の間、犬の世話をしてくれます。
老犬ホーム: 高齢犬や介護が必要な犬を預かってくれます。
動物病院: 介護に関する相談に乗ってくれたり、入院施設を提供してくれたりします。
6. 引っ越しを検討する

騒音問題が深刻な場合や、現在の住環境が犬にとって適していない場合は、引っ越しを検討しましょう。ペット可の物件の中には、防音設備が充実していたり、犬が自由に走り回れるドッグランが併設されていたりする物件もあります。

事例紹介:認知症の愛犬と賃貸で暮らすAさんのケース

Aさんは、築30年のアパートで、15歳のミニチュアダックスフンドのB(仮名)と暮らしています。Bは、2年ほど前から認知症の症状が現れ始め、夜鳴きや徘徊が頻繁に見られるようになりました。

Aさんは、まず獣医さんに相談し、Bの状態を詳しく検査してもらいました。獣医さんからは、認知症の診断とともに、生活環境の改善やサプリメントの投与などのアドバイスを受けました。

Aさんは、獣医さんのアドバイスに従い、Bが安心して暮らせるように、生活環境を整えました。
安全なスペースの確保: 家具の角に保護材をつけたり、段差をなくしたりしました。
夜間の照明: 足元を照らす照明を設置しました。
トイレの場所を分かりやすく: トイレシートを複数枚敷き、トイレの周りを囲いました。

また、Aさんは、Bの認知症の症状を緩和するために、様々な方法を試しました。
適度な運動: 毎日、Bを連れて近所の公園を散歩しました。
脳を刺激する: 知育玩具やゲームなどを活用して、Bの脳を刺激しました。
マッサージ: 毎日、Bを優しくマッサージしました。
サプリメント: 獣医さんの指示に従い、認知症の症状を緩和する効果のあるサプリメントを投与しました。

さらに、Aさんは、Bの夜鳴きが近隣住民の迷惑にならないように、騒音対策を徹底しました。
防音ケージの利用: 防音効果のあるケージを購入し、Bを寝かせました。
吸音材の設置: 壁や天井に吸音材を設置しました。
近隣住民への配慮: 近隣住民に、Bが認知症であることを伝え、理解を求めました。

Aさんの努力の結果、Bの認知症の症状は徐々に緩和され、夜鳴きの頻度も減りました。また、近隣住民も、Aさんの事情を理解し、温かく見守ってくれるようになりました。

Aさんは、「Bが認知症になってからは、大変なこともたくさんありますが、Bとの絆はさらに深まりました。これからも、Bが安心して暮らせるように、精一杯の愛情を注いでいきたいです」と語っています。

まとめ:覚悟と準備が大切

賃貸住宅で犬と暮らすということは、様々な制約があることを理解し、将来を見据えた準備が必要です。特に、犬が認知症になった場合は、生活環境の改善や騒音対策など、様々な対策を講じる必要があります。

しかし、これらの対策は、決して難しいものではありません。犬への愛情と、少しの工夫があれば、賃貸住宅でも、認知症の犬と幸せに暮らすことができます。

犬を飼うということは、その犬の一生に責任を持つということ。犬を飼う前に、将来のことまでしっかりと考えて、覚悟を決めることが大切です。

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