夜鳴き、本当に大変ですよね。特に賃貸マンションにお住まいの場合、近隣への影響も気になり、精神的な負担も大きいことと思います。今回のケースでは、10ヶ月のコーギーとのことですので、成長段階特有の要因と、生活環境における要因、両面から原因を探っていく必要があります。
まずは結論として、考えられる原因と対策を以下にまとめました。
原因1:分離不安
原因2:運動不足
原因3:要求吠え
原因4:体調不良
原因5:環境の変化
これらの原因について詳しく解説し、具体的な対策を講じることで、夜鳴きの改善を目指しましょう。
原因
10ヶ月という年齢は、まだまだ子犬の気持ちが残っている時期です。日中のお留守番が長く、飼い主さんが就寝されると、不安を感じて吠えてしまうことがあります。特にコーギーは、飼い主さんとの愛情を深く求める犬種ですので、分離不安になりやすい傾向があります。
対策
日中の過ごし方を見直す:
お留守番前に、知育玩具やコングなどにフードを詰めて与え、夢中で遊べる時間を作りましょう。
タイマー式の給餌器などを活用し、お留守番中に何度かおやつが出てくるように設定するのも効果的です。
短時間でも良いので、日中に数回、ケージから出して遊んであげる時間を作りましょう。
就寝前のルーティンを作る:
就寝前に、リラックス効果のある音楽をかける、アロマディフューザーを使用する(犬に安全なものを選びましょう)、優しくマッサージをするなど、落ち着けるルーティンを作りましょう。
「おやすみ」などの合図を決め、それを毎日繰り返すことで、犬に安心感を与えることができます。
徐々に慣らす練習:
まずは短時間、飼い主さんが犬の視界から消える練習をします。
最初は数秒から始め、徐々に時間を延ばしていきます。
吠えずに待てたら、褒めてご褒美を与えましょう。
これを繰り返すことで、犬は「飼い主さんは必ず戻ってくる」と学習し、不安を軽減することができます。
メリット
分離不安が解消されれば、夜鳴きだけでなく、日中のお留守番中の無駄吠えや破壊行動も改善される可能性があります。
犬との信頼関係が深まり、より穏やかな生活を送れるようになります。
デメリット
効果が出るまでに時間がかかる場合があります。
根気強く、継続的に取り組む必要があります。
原因
コーギーは活発な犬種であり、十分な運動が必要です。日中の散歩や遊びだけでは、エネルギーを発散しきれていない可能性があります。特に、夕食後に運動量が不足すると、夜間に落ち着かなくなることがあります。
対策
散歩の時間を増やす:
朝晩2回、それぞれ30分以上の散歩を取り入れましょう。
散歩コースを変えたり、坂道を取り入れたりするなど、変化をつけることで、犬の好奇心を刺激し、より運動効果を高めることができます。
室内での遊びを工夫する:
ボール遊びや引っ張りっこなど、全身を使う遊びを取り入れましょう。
知育玩具を活用し、頭を使う遊びを取り入れるのも効果的です。
雨の日など、散歩に行けない日は、室内で積極的に遊んであげましょう。
ドッグランを活用する:
安全なドッグランで、自由に走り回らせるのも良いでしょう。
他の犬との交流は、社会性を育む上でも重要です。
メリット
運動不足が解消されれば、夜鳴きだけでなく、肥満やストレスの解消にもつながります。
犬の体力向上にもつながり、より健康的な生活を送れるようになります。
デメリット
運動量を増やすための時間や労力が必要です。
天候に左右される場合があります。
原因
夜鳴きが始まった時に、飼い主さんがすぐに犬の元へ駆けつけてしまうと、犬は「吠えれば飼い主さんが来てくれる」と学習してしまうことがあります。これは、要求吠えと呼ばれる行動で、犬が自分の要求を通すために吠えることを指します。
対策
無視を徹底する:
夜鳴きが始まったら、どんなに吠えても、犬の元へ行かないようにしましょう。
声をかけたり、目を合わせたりするのもNGです。
最初は辛抱強く、無視を続ける必要があります。
吠える以外の方法で要求を伝えることを教える:
例えば、お腹が空いた時に、吠えるのではなく、ベルを鳴らすように教えるなど、代替行動を教えましょう。
代替行動をしたら、すぐに褒めてご褒美を与えましょう。
日中のコミュニケーションを大切にする:
日中に、犬とのコミュニケーションを十分に取ることで、夜間の要求吠えを減らすことができます。
遊びやトレーニングを通して、犬との絆を深めましょう。
メリット
要求吠えが改善されれば、夜鳴きだけでなく、日中の無駄吠えも減らすことができます。
犬との主従関係を確立し、よりコントロールしやすい関係を築くことができます。
デメリット
無視を徹底するのは、精神的に辛い場合があります。
近隣住民への配慮も忘れずに行いましょう。
原因
体調不良が原因で、夜鳴きをすることがあります。特に、高齢の犬や、持病を持っている犬は、注意が必要です。
対策
動物病院を受診する:
夜鳴きが続く場合は、一度動物病院を受診し、獣医さんに相談しましょう。
健康状態をチェックしてもらい、必要に応じて検査を受けましょう。
食事内容を見直す:
消化の良い食事を与えたり、アレルギーの原因となる食材を避けたりするなど、食事内容を見直しましょう。
獣医さんに相談し、適切な食事プランを立ててもらうのも良いでしょう。
室温を調整する:
夏は涼しく、冬は暖かく、快適な室温を保ちましょう。
犬が寒がっている場合は、毛布や湯たんぽを用意してあげましょう。
メリット
体調不良が早期に発見できれば、重症化を防ぐことができます。
犬の苦痛を軽減し、より快適な生活を送らせてあげることができます。
デメリット
動物病院の受診費用がかかる場合があります。
検査によっては、犬に負担がかかる場合があります。
原因
引っ越しや模様替えなど、環境の変化は、犬にとって大きなストレスとなることがあります。特に、警戒心の強い犬や、神経質な犬は、環境の変化に敏感に反応し、夜鳴きをすることがあります。
対策
安心できる場所を作る:
ケージやクレートなど、犬が安心して過ごせる場所を用意しましょう。
犬のお気に入りの毛布やおもちゃなどを入れて、安心できる空間を作ってあげましょう。
徐々に慣らす:
新しい環境に、徐々に慣らしていくようにしましょう。
最初は短時間だけ新しい場所に連れて行き、徐々に時間を延ばしていきます。
新しい場所で、おやつを与えたり、遊んであげたりすることで、良い印象を与えることができます。
フェロモン製剤を活用する:
犬用のフェロモン製剤(スプレーやディフューザーなど)を活用することで、犬の不安を軽減することができます。
獣医さんに相談し、適切なフェロモン製剤を選びましょう。
メリット
環境の変化によるストレスを軽減し、夜鳴きを改善することができます。
犬が新しい環境に早く慣れることができます。
デメリット
効果が出るまでに時間がかかる場合があります。
フェロモン製剤の効果には、個体差があります。
コーギーの夜鳴きには、様々な原因が考えられます。今回ご紹介した原因と対策を参考に、愛犬の様子をよく観察し、適切な対応を心がけましょう。
賃貸マンションでの犬との暮らしは、近隣への配慮も大切です。夜鳴きが続く場合は、早めに獣医さんやドッグトレーナーに相談し、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
根気強く対応することで、きっと愛犬との快適な生活を取り戻せるはずです。頑張ってください!