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賃貸のフローリング、愛犬のおしっこ跡は退去時にお金がかかる?

#退去費用
 

愛犬との暮らし、楽しい毎日ですよね。でも、うっかりおしっこをしてしまった跡がフローリングに残ってしまい、さらに剥がしてしまったとなると、退去時の費用が心配になるのも当然です。結論から言うと、残念ながら、程度によっては費用が発生する可能性が高いです。

賃貸でペット可のマンションに住んでいます。敷金0円で礼金15万円でした。犬がおしっこをして気付くのが遅くて掃除をしたあとフローリングなんですがおしっこの跡が残ってるんです。それを爪で削ったら少しフローリングが剥がれてしまいました。おしっこの跡やフローリングが剥がれていたら退去時やっぱりお金取られますか?

今回は、フローリングの状況別に考えられる費用負担の範囲と、できるだけ費用を抑えるための対策を、具体的な事例を交えながら解説していきます。

ケーススタディ:フローリングの状況と費用負担

実際にあった事例を参考に、フローリングの状況別に費用負担がどうなるかをみていきましょう。

ケース1:軽微な汚れや変色

状況:おしっこの跡が薄く残っている程度で、フローリングの表面的な変色のみ。
費用負担:通常の使用による損耗とみなされ、費用負担は発生しないことが多いです。ただし、クリーニング費用として数千円程度請求される可能性はあります。

ケース2:おしっこの臭いが染み付いている

状況:おしっこの臭いが強く染み付いており、消臭作業が必要。
費用負担:消臭作業費用として数千円~数万円程度請求される可能性があります。範囲が広ければ、フローリングの一部張り替え費用が発生することも。

ケース3:フローリングの一部が剥がれている

状況:今回のご相談のように、おしっこの跡を爪で削ったことでフローリングが剥がれてしまった。
費用負担:故意または過失による損耗とみなされ、剥がれた部分の張り替え費用を請求される可能性が高いです。範囲やフローリングの種類によって費用は大きく異なりますが、数万円~数十万円になることも。

ケース4:フローリング全体が広範囲に汚損している

状況:おしっこの放置が長期間にわたり、フローリング全体に染みや変色、臭いが広がっている。
費用負担:フローリング全体の張り替え費用を請求される可能性もあります。ペット可物件であっても、通常の使用を超える損耗と判断されるため、高額な費用負担となる覚悟が必要です。

費用を抑えるための対策:退去前にできること

費用負担が発生する可能性がある場合でも、諦めずにできることがあります。

1. 自分でできる範囲で補修を試みる

フローリング補修材:ホームセンターなどで購入できるフローリング補修材を使って、剥がれた部分を補修してみましょう。ただし、素人が行うと逆に悪化させてしまう可能性もあるので、慎重に作業してください。
専門業者に相談:自分で補修するのが難しい場合は、専門業者に相談してみるのも一つの手です。費用はかかりますが、仕上がりが綺麗で、退去時のトラブルを避けることができます。

2. クリーニングを徹底する

ペット用消臭剤:ペット用消臭剤を使って、おしっこの臭いを徹底的に除去しましょう。フローリングだけでなく、壁やカーペットなど、臭いが染み付いている可能性のある場所も忘れずに。
重曹:重曹には消臭効果があります。重曹水を作って拭き掃除をしたり、重曹ペーストを塗ってしばらく置いてから拭き取ったりするのも効果的です。

3. 不動産会社や大家さんに正直に相談する

退去前に、不動産会社や大家さんに正直に状況を説明し、相談してみましょう。
状況説明:いつ、どのようにしてフローリングが汚れてしまったのか、正直に伝えましょう。
補修の相談:自分で補修を試みたことや、専門業者に依頼することを検討していることを伝え、アドバイスを求めましょう。
費用負担の交渉:費用負担が発生する場合でも、分割払いや減額など、交渉の余地があるかもしれません。

【賢く交渉するための3つのポイント】

1. 証拠を残す:入居時と退去時のフローリングの状態を写真や動画で記録しておきましょう。
2. 契約書を確認:契約書に記載されている原状回復義務の範囲を確認しましょう。
3. 第三者機関に相談:どうしても納得できない場合は、消費者センターなどの第三者機関に相談してみましょう。

ペット可物件だから大丈夫?原状回復義務の落とし穴

「ペット可物件だから、多少の汚れは仕方ない」と思っていませんか?確かに、ペット可物件はペットとの暮らしを前提としているため、通常の物件よりも多少の寛容さがあるかもしれません。しかし、原状回復義務は免除されるわけではありません。

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、ペットによる損耗であっても、通常の使用を超える場合は、借主の負担となることが明記されています。

つまり、ペット可物件であっても、おしっこの放置によるフローリングの汚損や、引っ掻き傷などは、借主の負担となる可能性があるのです。

専門家からのアドバイス:弁護士Aさんの見解

実際に、ペットに関する賃貸トラブルを数多く扱っている弁護士Aさんに、今回のケースについて意見を伺いました。

弁護士Aさん:「今回のケースでは、フローリングの一部が剥がれてしまっているため、借主の過失による損耗と判断される可能性が高いでしょう。しかし、ペット可物件であること、借主が自主的に補修を試みていることなどを考慮すると、全額負担を求められる可能性は低いと考えられます。まずは、不動産会社や大家さんと誠実に話し合い、双方が納得できる解決策を探ることが重要です。」

まとめ:愛犬との暮らしを楽しみながら、賢く費用を抑えよう

愛犬との暮らしは、私たちにたくさんの喜びを与えてくれます。しかし、その一方で、賃貸物件においては、原状回復という問題も避けて通れません。

今回の記事では、フローリングのおしっこ跡に関する退去時の費用負担について、具体的な事例や対策を交えながら解説しました。

愛犬との暮らしを楽しみながら、賢く費用を抑えるためには、日頃からのお手入れと、退去時の誠実な対応が不可欠です。

もしもの時は、この記事で紹介した対策を参考に、冷静に対応してくださいね。

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