愛犬と女性が本を読むイラスト

犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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老犬との穏やかな時間、そして最期の迎え方~家族と寄り添うための選択~

#安楽死 #老犬介護 #高齢犬のケア
 
実家の14歳になるハスキーの雑種犬が、最近急に弱ってしまって…。ヨタヨタとしか歩けなくなり、痴呆も始まったみたいで、私を認識しなくなってしまいました。おむつ替えの際も痛がるし、一日中泣いているので、両親は安楽死を考えていると言っています。私も先が長くないだろうとは思いますが、できれば家で自然に看取らせてあげたい。でも、金銭的な事情で病院にも連れて行けていないし、子供もいるので、犬のことに気が回らず、両親に任せっきりにしてしまっていました。どうしたら良いのか、本当に悩んでいます。

14歳という高齢、ハスキーの雑種犬との別れを目前に控えているご家族の、胸が張り裂けるようなお気持ち、痛いほど伝わってきます。ご自身の罪悪感や後悔の念、そして老犬への深い愛情が、このご相談からひしひしと伝わってきます。 大切な家族の一員である愛犬との最期の時間を、どのように過ごしたいか、それは誰にとっても非常に難しい決断です。この記事では、ご家族皆さんが後悔のない選択ができるよう、いくつかの選択肢と、その際のポイントを一緒に考えていきたいと思います。

老犬の現状と、ご家族の状況を整理してみましょう

まず、愛犬の現状を改めて整理してみましょう。14歳という年齢は犬種によっては高齢期に差し掛かっている、もしくは既に高齢期に入っている年齢です。ヨタヨタとしか歩けず、痴呆症状、床ずれ、排泄のトラブル…これらの症状は、高齢犬によく見られるものです。 そして、ご両親の「安楽死」という考え。これは、愛犬の苦痛を少しでも軽減したい、という切実な思いから出ている言葉でしょう。ご両親も、愛犬の苦しみを見て、どうしたら良いのか分からず、追い詰められているのかもしれません。

一方、ご自身は妊娠、子育てと、多忙な日々を送っている中で、愛犬へのケアが後回しになってしまっていたとあります。これは決してご自身の責任ではないと、まず心に留めておいてください。 誰しも、状況によっては、どうしても目の前のことに集中せざるを得ない時があります。大切なのは、今、どうすれば愛犬とご家族、そしてご自身にとって最善の選択ができるか、です。

まずは獣医師への相談を

金銭的な事情で病院へ連れて行けていないとのことですが、まずは信頼できる獣医師に相談することが最優先です。安楽死という選択肢も、獣医師と相談の上で検討すべきです。安楽死は、愛犬の苦痛を最小限に抑え、穏やかに最期を迎えさせるための手段ですが、安易な選択ではありません。獣医師は、愛犬の現在の状態を正確に判断し、適切な治療やケア、そして安楽死の必要性について、客観的な意見をくれます。

多くの動物病院では、経済的な事情を考慮した治療費の相談にも乗ってくれます。分割払いなどの制度がある場合もありますので、諦めずに相談してみましょう。もしかしたら、予想以上に低価格で治療を受けられる可能性もあります。また、地域によっては、経済的に困窮している飼い主を支援する団体や制度もあるかもしれません。インターネットで検索したり、動物病院や保健所に相談してみるのも良いでしょう。

家庭でのケアについて

もし、獣医師と相談の上、自宅で看取ることを選択した場合、どのようなケアが必要となるでしょうか。高齢犬の介護は、想像以上に大変です。床ずれのケア、排泄の処理、食事の介助など、多くの時間と労力がかかります。ご両親だけで抱え込まず、ご家族で協力体制を築くことが重要です。

具体的なケア方法

これらのケアは、ご家族全員で分担して行うことが大切です。例えば、朝はAさん、昼はBさん、夜はCさんが…といったように、役割分担を決めておくと、負担を軽減できます。また、近所の方や友人、ペットシッターなどに相談して、一時的にでも介護をサポートしてもらうのも良い方法です。

安楽死について

安楽死は、非常に難しい決断ですが、愛犬の苦痛を軽減するための選択肢の一つです。獣医師は、愛犬の状態を客観的に判断し、安楽死の必要性についてご家族と相談しながら決定します。安楽死は、決して「放棄」ではありません。それは、愛犬への深い愛情からくる、最善の選択です。

安楽死を選択する際には、愛犬が少しでも苦痛を感じないように、静かで穏やかな環境を整えてあげることが大切です。獣医師の指示に従い、愛犬とゆっくりと時間を過ごし、最期の瞬間まで寄り添ってあげましょう。安楽死後には、愛犬をどのように送るのか、ご家族で話し合っておきましょう。ペット霊園や自宅での埋葬など、様々な方法があります。

後悔しない選択のために

大切なのは、ご家族皆さんが納得できる選択をすることです。安楽死を選択した場合でも、自宅で看取った場合でも、後悔しないためには、愛犬への愛情を伝え続けることが大切です。撫でたり、話しかけたり、一緒に過ごしたり…少しでも多くの時間を愛犬と過ごし、感謝の気持ちを伝えましょう。

そして、ご自身を責めないでください。完璧な介護はできません。大切なのは、愛犬を愛し、最善を尽くしたこと、そしてその過程で、ご家族皆さんが寄り添い、支え合ったことです。この経験は、決して無駄にはなりません。愛犬との思い出を胸に、未来に向かって進んでいきましょう。

もし、迷うことがあれば、いつでも獣医師や動物福祉団体などに相談してください。一人で抱え込まず、周りの人に助けを求めることも大切です。あなたは決して一人ではありません。

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