築35年の物件と聞くと、少し不安になる気持ちはよく分かります。しかし、リフォーム済みでペット可という条件は、犬との生活を考える上で大きな魅力です。この記事では、築古物件を借りる際の注意点や、後悔しないための確認事項を詳しく解説します。さらに、賃貸と購入、どちらがお得かという視点からも掘り下げて考えてみましょう。
実際に築古リフォーム物件で犬と暮らしているAさんの事例を見てみましょう。Aさんは築40年の物件を借り、内装はフルリフォーム済み、庭も広々としており、2匹の愛犬との暮らしを満喫しています。
「最初は築年数が気になりましたが、リフォームで新築同様に綺麗になっていたので、不安はすぐに解消されました。何より、家賃が相場より安く、広い庭で犬たちが自由に走り回れるのが最高です」とAさんは語ります。
しかし、Aさんも入居前にしっかりと確認した点がありました。それは、耐震診断の結果と、過去の修繕履歴です。
耐震性については、専門家である構造設計士のBさんに意見を聞いてみましょう。
「築年数が古い物件の場合、耐震基準が現在のものと異なる可能性があります。しかし、リフォーム時に耐震補強が行われている場合や、耐震診断で安全性が確認されている場合は、過度に心配する必要はありません」とBさんは言います。
重要なのは、以下の点を確認することです。
もし不安な場合は、専門家によるインスペクション(建物診断)を依頼することも検討しましょう。
築年数以外にも、借りる前に確認すべきことはたくさんあります。特に、犬との生活を考慮する場合は、以下の点を重点的にチェックしましょう。
ペット可の物件でも、犬種や頭数に制限がある場合があります。契約書を隅々まで読み、以下の点を確認しましょう。
犬の鳴き声は、近隣住民とのトラブルの原因になることがあります。防音対策がどの程度施されているか確認しましょう。
犬の散歩コースや、動物病院の場所を確認しましょう。
犬が安全に暮らせるように、室内の危険な箇所をチェックしましょう。
リフォーム箇所が、犬との生活に適しているか確認しましょう。
物件を購入した場合と、賃貸した場合の費用を比較してみましょう。
物件価格:780万円
諸費用(仲介手数料、登記費用など):約50万円
固定資産税、都市計画税:年間約10万円
修繕積立金:月額約1万円(年間12万円)
5年間の総費用:780万円 + 50万円 + (10万円 x 5年) + (12万円 x 5年) = 1,510万円
家賃:5.5万円/月
更新料:2年に1回、家賃1ヶ月分
5年間の総費用:(5.5万円 x 12ヶ月 x 5年) + (5.5万円 x 2回) = 341万円
単純な費用比較では、賃貸の方が圧倒的に安く済みます。しかし、購入には資産形成というメリットがあります。5年後に新物件を購入する予定であれば、賃貸を選び、貯蓄に励む方が賢明かもしれません。
ファイナンシャルプランナーのCさんは、「5年後に新物件を購入するという目標があるのであれば、賃貸を選び、頭金を貯めることを優先すべきです。無理に購入しても、固定資産税や修繕費などの負担が大きくなり、貯蓄が難しくなる可能性があります」とアドバイスします。
契約時には、以下の点に注意しましょう。
築35年のリフォーム済み賃貸物件は、犬との生活を快適に送るための選択肢の一つです。しかし、耐震性やペットに関する規約など、確認すべき点はたくさんあります。この記事で紹介したチェックポイントを参考に、後悔しない選択をしてください。
もし、少しでも不安がある場合は、専門家(建築士、不動産鑑定士など)に相談することをおすすめします。