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築30年のペット可アパート退去費用は?犬と暮らした2LDKの修繕費用の相場と対策

#退去費用
 

退去時の費用、気になりますよね。特にペットと暮らしていた場合、通常の退去よりも費用が高くなるのではないかと心配される方も多いはずです。今回は、築30年のペット可アパート(2LDK)に犬と5~6年住んでいた場合の退去費用について、詳しく解説していきます。

まずは、ご質問の内容を確認しましょう。

築30年ほどのアパートに5~6年住んでいました。ペット可で犬と住んでいました。フローリングの床の一部と畳6畳がぼろぼろな感じです。退去の際いくらくらいかかると思いますか?ちなみに2LDKです。
タバコは吸わないので、壁紙はよごれていないと思います。

この記事では、上記のケースを基に、退去費用の相場、費用の内訳、負担を抑えるための対策について、具体的な情報を提供します。最後まで読めば、退去費用の見積もりを安心して受け止め、納得のいく退去手続きを進めることができるでしょう。

退去費用の基本:原状回復義務とは?

賃貸契約をするときに必ず出てくる「原状回復義務」。これは、借りた部屋を退去する際に、入居時の状態に戻す義務のことです。しかし、これはあくまで原則。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、経年劣化や通常の使用による損耗は、家賃に含まれていると考えられ、借主が負担する必要はないとされています。

つまり、今回のケースで言うと、
経年劣化:築30年という築年数からくる自然な劣化
通常の使用:普通に生活していればつく程度の傷や汚れ

これらは、基本的に大家さん側の負担となります。

犬との生活で特に注意すべきポイント

ペット可物件の場合、犬との生活による損耗は、通常の損耗とは区別されることがあります。例えば、
犬のひっかき傷:フローリングや壁、柱などについた傷
犬の粗相によるシミ:畳やカーペット、床などに染み込んだ汚れ
犬の臭い:壁や床、カーテンなどに染み付いた臭い

これらの損耗は、借主の負担となる可能性が高いです。特に、今回のケースでは、フローリングの一部と畳が「ぼろぼろ」とのことですので、注意が必要です。

ケーススタディ:退去費用の内訳と相場

それでは、今回のケースを想定して、退去費用の内訳と相場を見ていきましょう。

1. フローリングの補修費用

フローリングの傷やへこみの程度によって費用は大きく異なります。
軽微な傷:部分的な補修で済む場合、1箇所あたり数千円程度
広範囲の傷:張り替えが必要な場合、1畳あたり1万円~3万円程度

今回のケースでは、「フローリングの一部」がぼろぼろとのことですので、部分的な補修で済む可能性もありますが、広範囲にわたる場合は張り替えが必要になるかもしれません。

2. 畳の張り替え費用

畳は、犬の粗相やひっかき傷によって劣化しやすい箇所です。
畳の表替え:畳の表面のゴザだけを張り替える場合、1畳あたり5千円~1万円程度
畳の総入れ替え:畳全体を新しいものに交換する場合、1畳あたり1万円~2万円程度

今回のケースでは、「畳6畳がぼろぼろ」とのことですので、総入れ替えが必要になる可能性も考慮しておく必要があります。

3. クリーニング費用

退去時には、ハウスクリーニングを行うのが一般的です。
ハウスクリーニング:1Kあたり2万円~4万円程度、2LDKの場合は4万円~8万円程度

ペット可物件の場合、通常のクリーニングに加えて、ペット臭の消臭費用が加算されることがあります。消臭費用は、部屋の広さや臭いの程度によって異なりますが、1万円~3万円程度が相場です。

4. その他

上記以外にも、以下のような費用が発生する可能性があります。
鍵の交換費用:1万円~2万円程度
エアコンクリーニング費用:1万円~2万円程度(設置されている場合)
壁紙の張り替え費用:一部張り替えの場合、1mあたり1,000円~2,000円程度(タバコを吸わないとのことなので、今回は考慮しません)

上記の費用を合計すると、今回のケースでは、
フローリングの補修費用:数千円~数万円
畳の張り替え費用:6万円~12万円
クリーニング費用:5万円~11万円(消臭費用込み)
その他:1万円~4万円

合計で、12万円~27万円程度が退去費用の相場となる可能性があります。

ただし、これはあくまで目安です。実際の費用は、物件の状態や契約内容、大家さんとの交渉によって大きく変動します。

退去費用を抑えるための対策

退去費用を少しでも抑えるために、以下の対策を講じましょう。

1. 入居時の契約書をよく確認する

契約書には、原状回復義務に関する詳細な規定が記載されています。特に、ペットに関する特約がないか確認しましょう。

2. 入居時の状態を記録しておく

入居時に、部屋の傷や汚れを写真や動画で記録しておきましょう。退去時に、これらの記録を基に、経年劣化や通常の使用による損耗であることを主張することができます。

3. 日頃から丁寧な掃除を心がける

犬の粗相はすぐに拭き取り、定期的に換気を行い、臭いが染み付かないように注意しましょう。フローリングや畳も、定期的に掃除することで、劣化を遅らせることができます。

4. 退去前に自分でできる範囲で掃除をする

退去前に、自分でできる範囲で掃除をしておきましょう。特に、水回りや換気扇など、汚れが目立つ箇所は念入りに掃除することで、クリーニング費用を抑えることができます。

5. 複数の業者から見積もりを取る

大家さんから提示された見積もりが妥当かどうかを判断するために、複数の業者から見積もりを取りましょう。相見積もりを取ることで、適正な価格を知ることができます。

6. 大家さんと交渉する

見積もりの内容に納得できない場合は、大家さんと交渉しましょう。経年劣化や通常の使用による損耗であることを主張し、負担割合の減額を交渉することができます。

7. 専門家に相談する

交渉が難航する場合は、弁護士や消費者センターなどの専門家に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、法的に有利な立場に立つことができます。

成功事例:交渉で退去費用を大幅に減額できたケース

実際に、交渉によって退去費用を大幅に減額できたケースも存在します。

Aさん(30代女性)は、ペット可のアパートに猫と5年住んでいました。退去時に、大家さんから30万円の見積もりが提示されました。内訳は、フローリングの張り替え費用、壁紙の張り替え費用、クリーニング費用などでした。

Aさんは、見積もりの内容に納得できず、弁護士に相談しました。弁護士は、Aさんの代わりに大家さんと交渉し、以下の点を主張しました。
フローリングの傷は、猫のひっかき傷ではなく、経年劣化によるものである
壁紙の汚れは、タバコや油汚れではなく、猫の生活臭によるものである
クリーニング費用は、相場よりも高額である

その結果、大家さんは、フローリングの張り替え費用と壁紙の張り替え費用を減額し、クリーニング費用も相場まで引き下げました。最終的に、Aさんが支払った退去費用は、15万円となりました。

Aさんは、弁護士に相談したことで、15万円も退去費用を減額することができました。

専門家からのアドバイス

賃貸トラブルに詳しいB弁護士は、以下のようにアドバイスしています。

「退去費用は、契約内容や物件の状態によって大きく異なります。まずは、契約書をよく確認し、入居時の状態を記録しておくことが重要です。また、見積もりの内容に納得できない場合は、必ず大家さんと交渉しましょう。交渉が難航する場合は、専門家に相談することも検討してください。」

まとめ:賢く退去手続きを進めよう

今回は、築30年のペット可アパート(2LDK)に犬と5~6年住んでいた場合の退去費用について、詳しく解説しました。

退去費用は、物件の状態や契約内容、大家さんとの交渉によって大きく変動します。退去費用を抑えるためには、
入居時の契約書をよく確認する
入居時の状態を記録しておく
日頃から丁寧な掃除を心がける
退去前に自分でできる範囲で掃除をする
複数の業者から見積もりを取る
大家さんと交渉する
専門家に相談する

これらの対策を講じることが重要です。

今回の記事が、あなたの退去手続きのお役に立てれば幸いです。

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