これまで子供がいなかった時は、年2回ほど義実家に帰省していましたが、子供が生まれると衛生面が心配です。犬がどこにでも上がってくるため子供を安心して寝かせられませんし、飛びついてくる犬に舐められるのも怖いです。
義両親は初孫の誕生を心待ちにしており、戌の日のお参りにも来てくれましたが、関東に来る際には必ず犬も一緒です。自宅はペット禁止の賃貸なので、義両親と子供を会わせる場所がなく困っています。義実家への帰省を断る良い方法はないでしょうか?神経質になりすぎでしょうか?
このお悩み、とてもよくわかります。新しい命を迎えるにあたり、衛生面や安全面で気になることがたくさん出てくるのは当然です。特に、犬との同居経験がない場合は、不安も大きくなるでしょう。今回は、同じような経験を持つ方や専門家のアドバイスを参考に、具体的な解決策を一緒に考えていきましょう。
まず、結論からお伝えすると、赤ちゃんの安全を確保しつつ、義両親との良好な関係を維持することは十分に可能です。そのためには、以下の3つのポイントを意識することが大切です。
1. 衛生環境の改善:義実家の犬の飼育環境について、具体的な改善策を提案する。
2. 代替案の提示:義実家以外で、義両親と赤ちゃんが触れ合える場所を提案する。
3. 夫婦間の連携:ご主人と協力して、義両親への伝え方を工夫する。
Aさんは、まさに同じような悩みを抱えていました。Aさんの義実家でも室内犬を飼っており、衛生面や安全面に不安を感じていました。そこでAさんは、ご主人と協力して、義両親に以下の提案をしました。
犬のトイレトレーニングや衛生管理について、獣医や専門家のアドバイスを受けることを勧める。
義実家以外で、義両親と赤ちゃんが触れ合える場所として、公園や児童館などを提案する。
帰省する際には、赤ちゃん専用のスペースを設けてもらう。
最初は戸惑っていた義両親も、Aさんの真剣な思いを受け止め、少しずつ改善に協力してくれるようになりました。Aさんは、「根気強く話し合うことで、お互いの気持ちを理解し合えた」と話しています。
義実家の犬の飼育環境について、改善を促すための具体的な方法を考えてみましょう。
まずは、義両親に犬の健康診断やしつけに関する相談を勧めてみましょう。獣医やドッグトレーナーなどの専門家からアドバイスを受けることで、客観的な視点から問題点を把握し、改善策を見つけやすくなります。
提案例:
「お義母さん、〇〇(犬の名前)ちゃん、最近少し元気がないように見えるのですが、一度獣医さんに診てもらってみてはいかがでしょうか?ついでに、トイレのしつけや衛生管理についても相談してみると、何か良いアドバイスがもらえるかもしれませんね。」
義両親が改善に前向きな姿勢を見せてくれたら、具体的な改善策を提案してみましょう。
トイレの場所を固定する:犬がトイレをする場所を決め、そこで排泄するようにトレーニングする。
こまめな掃除と消毒:犬が排泄した後は、すぐに掃除と消毒を行う。
食器の共有を避ける:犬用の食器は人間用とは別にし、洗うスポンジも分ける。
犬の口周りを清潔に保つ:犬が顔を舐める癖がある場合は、こまめに口周りを拭いてあげる。
提案例:
「〇〇(犬の名前)ちゃんのトイレの場所をリビングの一角に決めて、ペットシーツを敷いてみてはいかがでしょうか?排泄したらすぐに片付けて、消毒もすれば、臭いも気にならなくなると思います。それから、〇〇(犬の名前)ちゃんの食器は、私たち人間が使うものとは分けて、専用のスポンジで洗うようにすると、より衛生的だと思います。」
義両親が自分たちだけで改善するのが難しい場合は、ドッグトレーナーなどの専門家による指導を検討してみましょう。専門家の指導を受けることで、犬のしつけや衛生管理に関する知識を深め、効果的な改善策を実践することができます。
提案例:
「〇〇(犬の名前)ちゃんのしつけ教室に通ってみるのはいかがでしょうか?専門のトレーナーさんに教えてもらえば、トイレのしつけや無駄吠えの改善など、色々な悩みを解決できるかもしれません。私も一緒に参加して、〇〇(犬の名前)ちゃんとの絆を深めたいです。」
義実家への帰省が難しい場合でも、義両親と赤ちゃんが触れ合える機会を設けることは可能です。
ペット禁止の自宅に義両親が犬を連れてくることが難しい場合は、自宅以外の場所で交流することを提案してみましょう。
公園:天気の良い日には、公園でピクニックをするのも良いでしょう。
児童館:児童館には、赤ちゃんが遊べるスペースや授乳室などが完備されているので、安心して過ごすことができます。
レストラン:個室のあるレストランであれば、周りを気にせずに食事を楽しむことができます。
提案例:
「お義父さん、お義母さん、今度〇〇(赤ちゃんの名前)を連れて、近くの公園にピクニックに行きませんか?お弁当を作って、みんなで一緒に食べましょう。〇〇(赤ちゃんの名前)も、おじいちゃんおばあちゃんと触れ合えて、きっと喜びますよ。」
義両親に、犬を預けて自宅に来てもらうのも一つの方法です。
提案例:
「お義父さん、お義母さん、〇〇(赤ちゃんの名前)に会いに、いつでも遊びに来てくださいね。〇〇(犬の名前)ちゃんは、〇〇(ペットホテル名など)に預けてもらっても良いですし、お留守番させておいても大丈夫ですよ。〇〇(赤ちゃんの名前)も、おじいちゃんおばあちゃんに会えるのを楽しみにしています。」
お互いの家を行き来するのが難しい場合は、中間地点で会うことを検討してみましょう。
提案例:
「お義父さん、お義母さん、今度〇〇(地名)あたりで会いませんか?〇〇(地名)には、赤ちゃんも安心して遊べる施設がたくさんありますし、美味しいレストランもあります。みんなで一緒に楽しい時間を過ごしましょう。」
義両親との話し合いは、ご主人と協力して行うことが大切です。
まず、ご主人とよく話し合い、今回の問題に対する共通認識を持つようにしましょう。お互いの考えを理解し、協力して解決策を探ることが大切です。
話し合いのポイント:
衛生面や安全面に対する不安を共有する。
義両親にどのように伝えるかを具体的に検討する。
代替案をいくつか用意しておく。
義両親への伝え方は、ご主人からお願いするのがスムーズです。ご主人が自分の両親に伝えることで、より親身に受け止めてもらいやすくなります。
伝え方のポイント:
ストレートに伝えつつも、感謝の気持ちを伝える。
具体的な理由を説明する。
代替案を提示する。
伝え方の例:
「お父さん、お母さん、いつも〇〇(赤ちゃんの名前)のことを気にかけてくれてありがとう。〇〇(赤ちゃんの名前)に会いたい気持ちはすごく嬉しいんだけど、実は少し心配なことがあるんだ。〇〇(犬の名前)ちゃんの衛生面のことなんだけど、〇〇(赤ちゃんの名前)はまだ抵抗力が弱いから、少し心配なんだ。だから、しばらくの間は、〇〇(犬の名前)ちゃんを預けて、〇〇(赤ちゃんの名前)に会いに来てもらえないかな?もちろん、〇〇(赤ちゃんの名前)がもう少し大きくなったら、〇〇(犬の名前)ちゃんも一緒に会えるように、色々工夫するから。」
義両親がすぐに納得してくれなくても、諦めずに根気強く話し合いましょう。お互いの気持ちを理解し、尊重しながら、より良い解決策を見つけることが大切です。
子育て支援の専門家であるY先生は、以下のようにアドバイスしています。
「新しい家族が増えるということは、家族のあり方が変わるということです。今回のケースでは、赤ちゃんの安全を第一に考えつつ、義両親の気持ちも尊重することが大切です。そのためには、ご夫婦で協力して、根気強く話し合い、お互いの気持ちを理解し合うことが重要です。また、専門家のアドバイスを参考にしながら、具体的な解決策を探ることも有効です。」
生まれたばかりの赤ちゃんと犬のいる義実家への帰省問題は、多くの人が直面する悩みです。しかし、衛生環境の改善、代替案の提示、夫婦間の連携という3つのポイントを意識することで、解決の糸口が見えてきます。焦らず、根気強く、義両親と話し合い、赤ちゃんにとって安全で、みんなが笑顔で過ごせる環境を作っていきましょう。