お庭に猫が侵入して糞害に悩まされている、そして愛犬の安全も心配されているとのこと、お気持ちお察しします。新築を建てたばかりなのに、このような問題を抱えるのは本当につらいですよね。 まずは、猫の侵入経路と対策について考えていきましょう。
猫のジャンプ力は驚くほど高く、平均で自分の体長の3倍から4倍の高さにジャンプできると言われています。つまり、1mの柵は、小型の猫であれば容易に飛び越える可能性があります。また、8cmの隙間は、猫にとって十分に侵入可能な大きさです。猫は体が非常に柔軟で、狭い隙間もすり抜けることができます。
では、具体的にどのような対策が考えられるでしょうか?
現状の1mのアルミ柵は、高さ不足が問題です。猫よけとしては、少なくとも1.5m以上の高さが必要です。さらに、地面との隙間を完全に塞ぐことが重要です。8cmの隙間は、猫にとっては容易に侵入できる通路です。地面に沿って金網などを設置し、隙間をなくしましょう。
市販されている猫よけグッズも効果的です。代表的なものとしては、以下のものがあります。
* 超音波式猫よけ:猫の聴覚に不快な超音波を発して近づけなくする装置です。効果は猫の種類や個体差によって異なります。
* 忌避剤:猫が嫌がる臭いを発するスプレーや粒状の製品です。定期的な散布が必要です。ただし、雨で効果が薄れる場合があるので、天候にも注意が必要です。
* 針状の猫よけマット:猫が嫌がる素材でできたマットです。足に刺さる痛みで猫を寄せ付けなくなります。
* センサーライト:猫が近づくとセンサーが反応してライトが点灯します。猫を驚かせて追い払う効果があります。
これらのグッズは、単独で使用するよりも、複数を組み合わせて使用することでより効果が高まります。例えば、柵の改良と併せて超音波式猫よけと忌避剤を使用するなど、状況に合わせて最適な組み合わせを見つけましょう。
猫が好む環境をなくすことも重要です。
* 餌場をなくす:猫が餌を得られる場所があると、集まってきます。近隣の餌やりを注意喚起するなど、猫の餌場をなくす努力も必要です。
* 隠れ家を作らない:猫は、物陰や茂みに隠れることを好みます。庭に物陰となるようなものを置かないようにしましょう。
* 清潔さを保つ:猫の糞は、臭いだけでなく、病原菌の温床にもなります。こまめな清掃を行い、清潔な環境を保つことで、猫の侵入を抑制する効果も期待できます。
猫の侵入対策と同様に、愛犬の安全を守ることも大切です。
猫の中には、攻撃的な個体もいます。愛犬が猫に襲われたり、傷つけられたりしないよう、散歩時は常に注意を払い、猫に近づかないようにしましょう。 特に、奇形や病気の猫は、ストレスや痛みから攻撃性を高めている可能性があります。
猫の糞には、 toxoplasmosis(トキソプラズマ症)などの感染症のリスクがあります。愛犬が猫の糞を口にしたり、触れたりしないように注意し、庭の清掃をこまめに行いましょう。また、愛犬の健康状態を常にチェックし、異変を感じた場合は、すぐに獣医に相談しましょう。
猫が犬のエサを盗むのを防ぐために、エサは必ず室内で保管しましょう。また、外にエサを置く場合は、猫が到達できない場所に置くか、猫よけの対策を施す必要があります。
猫の糞害と愛犬の安全を守るためには、複数の対策を組み合わせることが重要です。 まずは、柵の高さを高くし、地面との隙間をなくすことから始めましょう。 そして、猫よけグッズを活用し、猫が寄り付かない環境を作ることが大切です。 さらに、愛犬の安全を守るためにも、猫との接触を避け、感染症対策を万全にしてください。 これらの対策をしっかりと行うことで、安心して犬と暮らせる環境を実現できるはずです。 もし、これらの対策を講じても改善が見られない場合は、専門家(獣医や害獣駆除業者)に相談してみるのも良いかもしれません。 大切なのは、諦めずに、一つずつ対策を進めていくことです。 そして、愛犬との幸せな生活を守りましょう。