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猫と暮らせる賃貸物件、退去時の費用は?原状回復義務と交渉のポイント

#退去費用
 

猫ちゃんと暮らせる賃貸物件、嬉しいですよね!でも、退去時の費用って気になりませんか?特に猫ちゃんの爪とぎ跡があると、どれくらい請求されるのか不安になるのも当然です。今回は、猫ちゃんと暮らせる賃貸物件の退去費用について、詳しく解説していきます。

猫可物件に住んでいましたが、退去することになりました。壁には猫の爪とぎ跡があります。猫可であることをアピールしている物件ですが、修理費用を請求されることはあるのでしょうか?敷金礼金はありません。退去時、仲介業者に電話したところ、特にかかる費用はないとのことでした。

結論から言うと、猫可物件であっても、猫ちゃんの爪とぎ跡などの損傷は、程度によっては修理費用を請求される可能性があります。しかし、請求される費用を最小限に抑えるための交渉術や、原状回復義務の範囲について知っておくことが重要です。

原状回復義務とは?

まず、賃貸契約における「原状回復義務」について理解しておきましょう。これは、賃貸物件を退去する際に、借りた時の状態に戻す義務のことです。ただし、国土交通省のガイドラインによると、原状回復義務は、通常の使用による損耗や経年劣化については対象外とされています。

つまり、猫ちゃんと普通に生活していて自然にできた傷や汚れは、原状回復義務の対象にはなりません。しかし、故意または過失による損傷、例えば、猫ちゃんが壁をひっかいてできた深い傷などは、修理費用を請求される可能性があります。

猫可物件だから修理費用はかからない?

「猫可」と謳っている物件だからといって、一切修理費用がかからないわけではありません。猫可物件は、猫を飼うことを許可しているだけで、猫による損傷を免除しているわけではないからです。

ただし、猫可物件の場合、大家さんは猫による損傷をある程度想定しているはずです。そのため、通常の物件よりも、修理費用の請求額が低くなる可能性はあります。

修理費用を請求されるケース、されないケース

具体的に、どのような場合に修理費用を請求されるのでしょうか?

修理費用を請求される可能性が高いケース
猫ちゃんが壁や柱をひっかいて、壁紙が剥がれたり、深い傷がついたりした場合
猫ちゃんがフローリングを傷つけたり、汚したりした場合
猫ちゃんが襖や障子を破ってしまった場合
猫ちゃんの尿や糞による臭いが染み付いてしまった場合

修理費用を請求される可能性が低いケース
猫ちゃんが壁に少し爪を立てた程度の、軽微な傷
猫ちゃんの毛が落ちて、多少汚れている程度
猫ちゃんの生活臭が多少残っている程度

退去費用の相場は?

退去費用の相場は、物件の広さや築年数、損傷の程度によって大きく異なります。一般的には、数万円から数十万円程度かかることが多いようです。

猫ちゃんの爪とぎ跡の修理費用は、壁紙の張り替え費用として、1メートルあたり1,000円~3,000円程度が相場です。しかし、壁全体を張り替える必要がある場合は、数万円かかることもあります。

退去費用を抑えるための対策

退去費用を抑えるためには、日頃から猫ちゃんと暮らす上での工夫が必要です。
爪とぎの設置:猫ちゃんが喜んで爪とぎできる場所を複数用意しましょう。
壁の保護:壁に保護シートを貼ったり、キャットウォークを設置したりして、猫ちゃんが壁をひっかかないように対策しましょう。
こまめな掃除:猫ちゃんの毛や汚れは、こまめに掃除しましょう。
消臭対策:猫ちゃんの尿や糞の臭いは、消臭剤を使って消しましょう。

退去時の交渉術

退去時には、以下の点に注意して、大家さんや管理会社と交渉しましょう。

1. 契約書を確認する

まず、賃貸契約書をよく確認しましょう。特約事項に、ペットに関する条項が記載されている場合があります。例えば、「ペットによる損傷は、借主が全額負担する」といった条項がある場合は、その内容に従う必要があります。

2. 原状回復義務の範囲を確認する

国土交通省のガイドラインを参考に、原状回復義務の範囲を確認しましょう。通常の使用による損耗や経年劣化については、原状回復義務の対象外であることを主張しましょう。

3. 損傷の程度を客観的に判断する

損傷の程度を客観的に判断しましょう。写真や動画を撮影して、記録に残しておくことをおすすめします。

4. 複数の業者に見積もりを依頼する

修理費用が高すぎる場合は、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。相見積もりを取ることで、適正な価格を知ることができます。

5. 交渉の余地を残す

最初から強気な態度で交渉するのではなく、交渉の余地を残しておきましょう。例えば、「修理費用の一部を負担するので、残りは免除してほしい」といった提案をしてみましょう。

専門家のアドバイス

賃貸トラブルに詳しい専門家(弁護士や消費者センターなど)に相談することも有効です。専門家は、あなたの状況を詳しく聞き取り、適切なアドバイスをしてくれます。

特に、以下のような場合は、専門家に相談することをおすすめします。
大家さんや管理会社が、高額な修理費用を請求してきた場合
原状回復義務の範囲について、大家さんや管理会社と意見が対立した場合
契約書の内容が不明確な場合

ケーススタディ:Aさんの場合

Aさんは、猫ちゃんと5年間暮らした賃貸物件を退去することになりました。退去時、管理会社から壁の爪とぎ跡の修理費用として、20万円を請求されました。

Aさんは、まず賃貸契約書を確認しました。契約書には、「ペットによる損傷は、借主が全額負担する」という条項がありました。

しかし、Aさんは諦めずに、国土交通省のガイドラインを参考に、原状回復義務の範囲について主張しました。また、壁の爪とぎ跡の写真を撮影し、損傷の程度を客観的に示しました。

さらに、複数の業者に見積もりを依頼し、修理費用の相場を調べました。その結果、管理会社の見積もりは、相場よりもかなり高いことがわかりました。

Aさんは、これらの情報を基に、管理会社と交渉しました。その結果、修理費用は10万円に減額されました。

まとめ

猫ちゃんと暮らせる賃貸物件の退去費用は、猫ちゃんの爪とぎ跡などの損傷の程度によって異なります。しかし、日頃から対策を講じたり、退去時に交渉したりすることで、費用を抑えることができます。

もし、高額な修理費用を請求された場合は、専門家に相談することも検討しましょう。

猫ちゃんとの快適な賃貸生活を送るために、今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

退去時のチェックリスト
賃貸契約書を確認する
原状回復義務の範囲を確認する
損傷の程度を客観的に判断する
複数の業者に見積もりを依頼する
交渉の余地を残す
専門家に相談する

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