猫ちゃんと10年近く一緒に暮らしているのに、犬のみOKの賃貸物件に申し込んでしまったのですね。しかも、もう仮払いまで済ませているとは、心中穏やかではないでしょう。でも、諦めるのはまだ早いです!猫ちゃんと一緒に新居で暮らすために、今からできることを一つずつ考えていきましょう。
まずは結論から。この状況を打開するには、以下の3つのステップで進めるのがおすすめです。
1. 現状の整理と情報収集: 契約状況を再確認し、交渉の材料を集めましょう。
2. 不動産屋との交渉: 正直な気持ちを伝え、猫との同居を認めてもらえるよう交渉します。
3. 大家さんへのアプローチ: 不動産屋の協力を得ながら、手紙などで直接交渉を試みます。
この記事では、それぞれのステップについて詳しく解説し、成功の可能性を高めるための具体的なアドバイスをお伝えします。
まずは、現状を冷静に把握することから始めましょう。契約書をまだ提出していないとのことなので、以下の点を確認してください。
契約書の条項: ペットに関する条項がどのように記載されているかを確認します。「犬のみ可」と明記されているか、ペットの種類や数に制限があるかなど、詳細を把握しましょう。
重要事項説明書: 契約時に受け取った重要事項説明書にも、ペットに関する記載があるはずです。こちらも合わせて確認し、不利な条項がないかチェックしましょう。
類似事例の調査: インターネットなどで、ペット不可物件で猫を飼育している事例や、交渉に成功した事例を調べてみましょう。成功談や注意点を知ることで、交渉のヒントが得られるかもしれません。
これらの情報を集めることで、交渉の戦略を立てやすくなります。
不動産屋は、大家さんと入居者の間に入る仲介役です。まずは、正直な気持ちを伝え、猫との同居を認めてもらえるよう交渉してみましょう。
正直な気持ちを伝える: 猫と10年近く一緒に暮らしていること、家族の一員であること、手放すことは考えられないことを、率直に伝えましょう。
猫の情報を詳しく伝える: 猫の種類、年齢、性格、飼育状況などを詳しく伝えましょう。
完全室内飼いであること
去勢・避妊手術済みであること
鳴き声が小さく、おとなしい性格であること
定期的な健康チェックやワクチン接種を受けていること
などを具体的に伝えることで、大家さんの不安を軽減できる可能性があります。
不動産屋のメリットを提示する:
家賃の滞納や騒音トラブルを起こさないことを約束する
退去時の清掃費用を上乗せすることを提案する
ペット可物件と同等の敷金・礼金を支払うことを検討する
など、不動産屋にとってメリットとなる提案をすることで、交渉に応じてもらいやすくなるかもしれません。
不動産屋が大家さんに交渉してくれるよう、粘り強くお願いしてみましょう。
不動産屋の協力が得られない場合でも、諦めずに大家さんに直接交渉を試みましょう。手紙で誠意を伝え、猫との同居を認めてもらえるようお願いしてみましょう。
手紙の書き方:
丁寧な言葉遣いを心がけ、誠意を伝える
猫と暮らしたい理由、猫の情報を詳しく説明する
迷惑をかけないことを約束する
直接会って話を聞いてもらいたい旨を伝える
手紙の例文:
拝啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度は、○○(物件名)への入居審査にご承認いただき、誠にありがとうございます。
つきましては、大変恐縮なお願いではございますが、ぜひお聞きいただきたく、筆を執らせていただきました。
実は、私は10年来の愛猫○○(猫の名前)と一緒に暮らしており、家族の一員として、かけがえのない存在となっております。
○○(物件名)は犬のみ可とのこと、承知しております。
しかしながら、○○(猫の名前)は完全室内飼育で、去勢手術も済ませており、鳴き声も小さく、近隣の皆様にご迷惑をおかけすることはないと存じます。
また、定期的な健康チェックやワクチン接種も欠かさず行っており、衛生面においてもご安心いただけるかと存じます。
つきましては、大変恐縮ではございますが、○○(猫の名前)との同居をご検討いただけないでしょうか。
もちろん、家賃の滞納や騒音トラブルなど、ご迷惑をおかけすることは決してございません。
また、退去時には、通常の清掃に加え、専門業者によるクリーニングを行い、原状回復に努めることをお約束いたします。
お忙しいところ大変恐縮ですが、一度お目にかかり、直接ご説明させていただく機会をいただけないでしょうか。
何卒、ご理解とご検討を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
敬具
令和6年5月15日
○○(あなたの名前)
○○(あなたの住所)
○○(あなたの電話番号)
大家さんの連絡先を入手する方法: 不動産屋に大家さんの連絡先を教えてもらうか、近隣住民に尋ねるなどして、大家さんの連絡先を入手する必要があります。ただし、個人情報なので、慎重に行動しましょう。
誠意と熱意を伝える: 猫への愛情、一緒に暮らしたいという強い気持ちを伝えましょう。
具体的な対策を提示する: 迷惑をかけないための具体的な対策を提示することで、大家さんの不安を軽減できます。
第三者の協力を得る: 動物病院の獣医さんや、ペット関連の専門家などに相談し、意見書や推薦状を書いてもらうのも有効です。
諦めずに交渉を続ける: 一度断られても、諦めずに交渉を続けましょう。条件を変えたり、新たな提案をしたりすることで、状況が打開できるかもしれません。
今回の状況は、決して楽観視できるものではありません。しかし、諦めずに交渉を続けることで、猫ちゃんと一緒に新居で暮らせる可能性は十分にあります。
今回の記事が、あなたと愛猫が幸せな新生活を送るための一助となれば幸いです。