猫ちゃんと暮らしたいあなたへ。せっかく「ペット可」の物件を見つけても、「犬はOKだけど猫はNG」というケース、本当に多いですよね。6匹の猫ちゃんと、しつけも行き届いているのに…なぜ猫ちゃんはこんなにも賃貸の世界でハードルが高いのでしょうか?今回は、猫ちゃんと快適に暮らせるお部屋探しのヒントと、大家さんが猫を敬遠する理由、そして具体的な対策を、猫好きのあなたに寄り添いながら徹底解説します!
まず、大家さんが猫ちゃんを敬遠する理由を見ていきましょう。もちろん、すべての大家さんがそう思っているわけではありませんが、一般的に以下のような点が挙げられます。
壁や柱での爪とぎ:猫ちゃんの習性である爪とぎは、壁や柱を傷つける原因になりやすいと考えられています。
ニオイの問題:猫ちゃんのトイレのニオイや、体臭が気になるという意見があります。
鳴き声:猫ちゃんの鳴き声が、近隣住民とのトラブルに繋がる可能性を懸念しています。
繁殖力:万が一、無許可で繁殖してしまった場合の対応を懸念しています。
これらの理由から、犬に比べて猫は「物件を傷つけやすい」「ニオイが気になる」「トラブルの元になる可能性がある」と思われがちなのです。しかし、これはあくまで一般的なイメージであり、実際にはしつけが行き届いている猫ちゃんもたくさんいます。
では、猫ちゃんと一緒に暮らすために、私たちはどんなことができるのでしょうか?具体的な対策を3つのステップでご紹介します。
1. 猫OK物件を探すだけじゃダメ!交渉術を磨こう
交渉の準備:
猫ちゃんの情報をまとめる:年齢、性格、避妊・去勢の有無、ワクチン接種状況、完全室内飼いであることなどをまとめた「猫ちゃん紹介書」を作成しましょう。写真や動画を添付するのも効果的です。
しつけ状況をアピール:爪とぎの場所、トイレの場所、無駄吠えがないことなど、しつけが行き届いていることを具体的に伝えましょう。
猫飼育のルールを確認:ペットの種類や数、飼育場所、退去時のクリーニング費用など、猫飼育に関するルールを事前に確認しましょう。
交渉のタイミング:
内見時に直接交渉:内見時に大家さんや管理会社の方と直接会って、猫ちゃんと暮らしたい気持ちを伝えましょう。
契約前に再確認:契約書に猫飼育に関する条項が明記されているか、再度確認しましょう。口約束だけでなく、書面で確認することが重要です。
交渉のポイント:
誠実な態度で:大家さんや管理会社の方に、猫ちゃんと真剣に向き合っている姿勢を見せましょう。
猫の安全対策を説明:脱走防止対策、健康管理、近隣への配慮など、猫の安全と周囲への迷惑をかけないための対策を具体的に説明しましょう。
猫飼育の経験を伝える:過去に猫を飼育した経験がある場合は、その経験を伝え、猫の飼育に慣れていることをアピールしましょう。
入居後の対策を提案:
壁の保護:壁に保護シートを貼ったり、爪とぎ器を設置するなど、壁を保護するための対策を提案しましょう。
消臭対策:猫用トイレの消臭剤を使用したり、定期的な換気を行うなど、ニオイ対策を徹底することを伝えましょう。
定期的な報告:入居後も定期的に大家さんや管理会社の方に猫の様子を報告し、信頼関係を築きましょう。
2. 猫仕様の物件にDIY!快適空間を創造しよう
猫が喜ぶキャットウォーク:
壁面を利用:壁に取り付けるタイプのキャットウォークは、場所を取らずに猫の運動スペースを確保できます。
家具と一体化:本棚やキャビネットなどの家具と一体化させることで、インテリアとしても楽しめます。
安全性を考慮:猫が安全に歩けるように、滑り止めをつけたり、安定した素材を選びましょう。
爪とぎ対策:
専用の爪とぎ器:猫が好きな場所に爪とぎ器を設置しましょう。段ボール製、麻製、木製など、様々な素材があります。
壁の保護シート:壁に貼るタイプの保護シートは、爪とぎによる傷を防ぎます。透明なシートを選べば、インテリアの邪魔になりません。
ニオイ対策:
猫用トイレの工夫:猫用トイレは、ニオイが漏れにくい密閉性の高いものを選びましょう。
消臭剤の活用:猫用トイレ専用の消臭剤や、空気清浄機を活用しましょう。
換気の徹底:定期的に窓を開けて換気を行い、空気を入れ替えましょう。
脱走防止対策:
窓やベランダの柵:窓やベランダに柵を取り付け、猫の脱走を防ぎましょう。
玄関の二重扉:玄関に二重扉を設置することで、猫が外に飛び出すのを防ぎます。
猫が安全に暮らせる工夫:
危険物の撤去:猫が口にすると危険なもの(洗剤、医薬品、観葉植物など)は、猫の手の届かない場所に保管しましょう。
コードの保護:電気コードは、猫がかじらないようにカバーをつけましょう。
家具の固定:地震などで家具が倒れてこないように、壁に固定しましょう。
3. 猫との暮らしを理解してくれる不動産屋さんを見つけよう
ペット専門の不動産会社:ペット可物件を専門に扱っている不動産会社は、猫の飼育に関する知識や経験が豊富です。
地域密着型の不動産会社:地域密着型の不動産会社は、大家さんとの繋がりが強く、交渉力に期待できます。
インターネットを活用:
口コミサイト:実際に猫と暮らしている人の口コミを参考に、信頼できる不動産会社を探しましょう。
SNS:SNSで猫と暮らせる物件を探していることを発信してみましょう。思わぬ情報が得られるかもしれません。
不動産会社選びのポイント:
猫の飼育経験:担当者が猫を飼育した経験があるかどうかを確認しましょう。
猫の知識:猫の習性や飼育に関する知識を持っているかどうかを確認しましょう。
交渉力:大家さんとの交渉力があるかどうかを確認しましょう。
親身な対応:親身になって相談に乗ってくれるかどうかを確認しましょう。
ここでは、猫と賃貸に関するよくある質問に、専門家の方に答えていただきました。
Q: 「ペット可」と「猫可」の違いって何ですか?
A: 「ペット可」と表示されていても、猫が飼育可能とは限りません。「ペット可」は犬を想定している場合が多く、猫の場合は別途確認が必要です。「猫可」と明記されている物件を選ぶか、不動産会社に確認するようにしましょう。(獣医のA先生)
Q: 多頭飼育の場合、審査は厳しくなりますか?
A: 一般的に、多頭飼育は審査が厳しくなる傾向があります。しかし、猫の数だけでなく、飼育環境や管理体制も重視されます。猫の数が多い場合は、より丁寧な説明と対策が必要です。(不動産コンサルタントのBさん)
Q: 退去時の費用が心配です…
A: 猫を飼育している場合、通常のクリーニング費用に加えて、消臭消毒費用などがかかる場合があります。契約時に、退去時の費用について明確に確認しておくことが重要です。また、日頃からこまめな掃除や換気を心がけ、物件を清潔に保つようにしましょう。(賃貸管理士のCさん)
猫ちゃんと賃貸で暮らすのは、確かに簡単なことではありません。しかし、諦めずに根気強く探せば、きっと理想の物件が見つかるはずです。今回の記事が、猫ちゃんとあなたの幸せな新生活の第一歩となることを願っています!