将来、保健所から犬を引き取ることを考えている、なんて素敵なことでしょう!多くの犬たちが、新しい家族を心待ちにしています。でも、保健所の犬は人見知りが多い?時間が必要?費用は?と、不安な点も多いですよね。この記事では、保健所から犬を迎える際に知っておきたい情報を、分かりやすくお伝えします。私自身も以前、保健所から犬を引き取った経験があり、その時の経験も踏まえてお話ししていきます。
結論から言うと、保健所の犬の多くは、過去の経験から人への警戒心が強い傾向があります。虐待やネグレクトの経験、あるいは飼い主からの突然の別れなど、様々な理由で不安を抱えている子が多いのです。そのため、すぐに懐いてくれるとは限りません。しかし、それは決して「人嫌い」という意味ではありません。時間をかけて信頼関係を築くことで、多くの犬は心を開いてくれるでしょう。志村どうぶつ園のような番組で紹介されるような、心を閉ざした犬もいますが、それはごく一部です。多くの犬は、愛情と時間をかけて接することで、あなたに心を開いてくれるはずです。
人見知りの犬と良好な関係を築くには、焦らずゆっくりと時間をかけることが大切です。いきなり抱きしめたり、大きな声で話しかけたりせず、まずは静かに距離を置いて様子を見ましょう。犬がリラックスできるよう、落ち着いた声で優しく話しかけ、少しずつ距離を縮めていくことが重要です。犬が自ら近づいてきたら、優しく撫でてあげましょう。無理強いは絶対に避けましょう。
殺処分が近い犬を優先的に引き取りたいというお気持ち、とても素晴らしいです。保健所では、収容期間が過ぎると、残念ながら殺処分されてしまう犬もいます。そのような犬を救いたいという気持ちは、多くのボランティアの方々も共有しています。
しかし、殺処分が近い犬を特定することは、簡単ではありません。保健所では、犬の性格や健康状態、収容期間など、様々な情報を総合的に判断して譲渡を決定するため、必ずしも「殺処分が近い」という情報が公開されているわけではありません。
少しでも多くの犬を救いたいのであれば、保健所の担当者に相談し、譲渡可能な犬の情報について積極的に問い合わせることが重要です。譲渡可能な犬を積極的に探す姿勢を示すことで、担当者も協力してくれる可能性があります。
多くの保健所では、見学を許可しています。ただし、事前に電話で連絡を取り、見学可能な日時や手順を確認することが大切です。見学の際には、犬たちの様子をじっくり観察し、自分にとって相性の良さそうな犬を見つけることに集中しましょう。担当者の方にも、犬の性格や特徴について積極的に質問してみましょう。見学は、犬との出会いをスムーズにするための大切なステップです。
保健所から犬を引き取る際に必要な費用は、保健所によって異なります。多くの場合、譲渡費用は無料または低額です。ただし、狂犬病予防注射やワクチン接種、避妊・去勢手術などの費用は、飼い主負担となるケースが多いです。また、健康診断や医療費が必要となる場合もあります。事前に費用について確認し、予算を立てておくことが大切です。
保健所から犬を迎える準備として、以下の点を事前に確認しておきましょう。
保健所から犬を迎えることは、素晴らしい経験となるでしょう。しかし、それは同時に、大きな責任を伴う行為でもあります。犬は家族の一員として、生涯にわたる愛情とケアを必要とします。犬を迎える前に、十分な準備と覚悟を持って、責任ある行動を心がけましょう。
この記事が、保健所から犬を迎えることを検討されている方の不安を少しでも解消し、ポジティブな気持ちで新しい家族との出会いを迎えられるよう、お役に立てれば幸いです。そして、多くの犬たちが、温かい家庭で幸せに暮らせることを願っています。