愛犬と女性が本を読むイラスト

犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

DOGFRIENDLYでは、犬との素敵な物語・愛犬の写真を本に収め、半永久的に思い出を残す活動を行っています。
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たくさんの「愛犬との暮らし」の投稿が集まったら一冊の本になり、「国会図書館」に納品されます。

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犬をゲージに入れっぱなし、散歩に行かせない飼い主…愛犬のためにできることは?

#犬の健康
 
家には猫がいます。ペット可の一軒家の賃貸に数年前に引っ越してきました。周りには犬を散歩させている家が一軒もありませんでしたが、外に繋がれたままだったワンちゃんが新しい家族になりました。
周りには6件も犬を飼っている家があるにもかかわらず、ゲージの中に入れたままで散歩さえしてあげていないそうです。6件の内3件の方とは散歩の事でお話しする機会があり『散歩に連れて行ってあげなくていいの?』と聞いてみた事があるのですが『小型犬は運動しなくていい』とか『散歩の必要がない犬種やから』と言われたそうです。
一緒に散歩する事も誘ってはみたのですが『大丈夫』と結局はゲージに入れっぱなし。
私自身はもう引き取る事も出来ませんのでそれ以上強くも言えません。
何かこの子達に出来る事は出来ませんか?
皆様のご近所にこのような人達が複数人いたらどうなさいますか?
見て見ぬふりしか出来ませんか?

ご近所の犬たちがゲージに入れっぱなしで散歩にも連れて行ってもらえない状況、とても心配になりますよね。特に、犬を家族として迎え、愛情を注いでいるあなたにとっては、他人事とは思えないでしょう。今回は、そのような状況で、私たちがどのように行動できるのか、一緒に考えていきましょう。

結論として、直接的な介入は難しい場合もありますが、いくつかの段階を踏んで、犬たちの生活環境改善に貢献できる可能性があります。
この記事では、犬の福祉を第一に考え、現実的かつ効果的なアプローチを提案します。

ケーススタディ:ある犬好きさんの奮闘

これは、実際にあったお話です。
Kさんは、犬が大好きで、自身もトイプードルとチワワを飼っています。
ある日、近所に引っ越してきた家族が犬(Mダックス)を飼い始めたのですが、ほとんど散歩に連れて行かず、庭にも出さないという状況を知りました。
心配になったKさんは、最初は挨拶程度の会話から始め、徐々に犬の話をするようになりました。
「〇〇ちゃん(犬の名前)、可愛いですね。散歩には行かれるんですか?」
すると、飼い主のAさんは、「あまり時間がないので、散歩はほとんど行かないんです。庭で少し遊ばせるくらいで…」と答えました。
Kさんは、Aさんが犬の飼育についてあまり知識がないことに気づき、少しずつアドバイスをすることにしました。
例えば、
「犬は散歩が大好きですし、運動不足になるとストレスが溜まってしまうんですよ。もしよければ、私が一緒に散歩に行きましょうか?」
と提案したり、
「〇〇ちゃんはMダックスなので、ヘルニアになりやすい犬種なんです。適度な運動は、予防にもなりますよ」
と、犬種特有の注意点などを教えてあげたりしました。
Aさんは、Kさんのアドバイスを素直に聞き入れ、少しずつ散歩に連れて行く回数を増やしていきました。
また、Kさんは、Aさんに犬の飼育に関する情報誌やインターネットの記事を紹介したり、獣医さんに相談することを勧めたりしました。
その結果、Aさんは犬の飼育について正しい知識を身につけ、今では毎日欠かさず散歩に連れて行くようになったそうです。
Kさんのように、根気強く、そして優しく接することで、飼い主の意識を変え、犬の生活環境を改善することができるのです。

STEP1:まずは冷静に状況を把握する

まず大切なのは、状況を冷静に把握することです。
もしかしたら、飼い主さんには何か事情があるのかもしれません。
例えば、
病気やケガで散歩に行けない
仕事が忙しくて時間がない
犬の飼育経験がなく、適切な世話の仕方がわからない

など、様々な理由が考えられます。
まずは、飼い主さんとコミュニケーションを取り、状況を把握することから始めましょう。

飼い主さんとのコミュニケーションのポイント

挨拶をする際に、犬についても触れる
散歩の頻度や、犬の様子について尋ねる
飼い主さんの状況を理解しようと努める
一方的に意見するのではなく、共感する姿勢を見せる

【やってはいけないこと】
❌いきなり批判的な言葉をぶつける
❌感情的に意見する
❌SNSなどで拡散する

STEP2:情報提供とさりげないアドバイス

状況を把握した上で、飼い主さんが犬の飼育について知識不足であると感じたら、さりげなく情報提供をしてみましょう。

情報提供の例

犬の散歩の必要性について説明する
犬にとって散歩は、運動不足解消だけでなく、ストレス解消や社会性を身につけるためにも重要であることを伝える。
犬種によって必要な運動量が異なることを説明する。(トイプードルであれば1日30分程度、パグであれば1日20分程度の散歩が目安)
犬種特有の注意点について説明する
トイプードルであれば膝蓋骨脱臼、パグであれば呼吸器系の疾患に注意が必要であることを伝える。
適切な運動やケアをすることで、これらの疾患を予防できることを説明する。
犬の飼育に関する情報誌やインターネットの記事を紹介する
犬の飼育に関する書籍や、獣医さんが監修しているサイトなどを紹介する。
信頼できる情報源から正しい知識を学ぶことの重要性を伝える。
地域の獣医さんや愛護団体を紹介する
犬の健康状態について不安がある場合は、獣医さんに相談することを勧める。
犬の飼育に関する相談窓口として、地域の愛護団体を紹介する。

【アドバイスをする際の注意点】
◎上から目線にならない
◎飼い主さんの気持ちに寄り添う
◎具体的な解決策を提示する

STEP3:具体的なサポートを提案する

情報提供だけでは状況が改善されない場合は、具体的なサポートを提案してみましょう。

サポートの例

一緒に散歩に行く
「もしよければ、私が一緒に散歩に行きましょうか?」と提案する。
最初は短時間から始め、徐々に時間を延ばしていく。
散歩コースや時間帯など、飼い主さんの都合に合わせる。
犬の遊び相手になる
「もし時間があれば、〇〇ちゃん(犬の名前)と遊んであげてもいいですか?」と提案する。
庭でボール遊びをしたり、室内で一緒に遊んだりする。
犬が喜ぶ遊び方を教えてあげる。
犬の飼育に関する相談に乗る
「何か困ったことがあれば、いつでも相談してくださいね」と伝える。
飼い主さんの不安や疑問に、親身になって答える。
自分自身が経験したことや、学んだことを共有する。

【サポートをする際の注意点】
●無理強いしない
●自分の負担にならない範囲で行う
●飼い主さんのプライバシーを尊重する

STEP4:専門機関への相談も検討する

上記の対応をしても状況が改善されず、犬の健康状態が著しく悪い場合や、虐待の疑いがある場合は、専門機関への相談も検討しましょう。

相談できる専門機関

動物愛護センター
動物虐待に関する相談や通報を受け付けている。
必要に応じて、飼い主への指導や、犬の保護を行う。
保健所
犬の飼育に関する相談や、狂犬病予防に関する業務を行っている。
動物愛護センターと連携して、動物虐待に対応する場合もある。
弁護士
動物虐待に関する法的問題について相談できる。
飼い主に対する訴訟や、損害賠償請求を検討する場合に役立つ。

【相談する際の注意点】
▽証拠を収集する
▽匿名での相談も可能
▽感情的にならず、冷静に状況を説明する

犬種ごとの散歩の必要性

「小型犬は運動しなくていい」「散歩の必要がない犬種」という意見は、残念ながら誤解です。
犬種によって必要な運動量は異なりますが、どんな犬種でも、散歩は心身の健康維持に不可欠です。

トイプードル

活発で知的なトイプードルは、毎日適度な運動が必要です。
30分程度の散歩を1~2回行うのが理想的です。
散歩以外にも、室内でボール遊びや知育玩具を取り入れると、さらに満足度が高まります。

パグ

愛嬌のあるパグは、比較的運動量が少ない犬種ですが、肥満になりやすい傾向があります。
1日20分程度の散歩を2回行うのがおすすめです。
暑さに弱いので、夏場の散歩は時間を短縮したり、涼しい時間帯を選んだりするなどの工夫が必要です。

犬をゲージに入れっぱなしにすることのデメリット

犬をゲージに入れっぱなしにすることは、犬にとって大きなストレスとなります。
運動不足による肥満や、それに伴う病気のリスクが高まる
ストレスによる問題行動(吠え、噛みつき、自傷行為など)を引き起こす
社会性が身につかず、他人や他の犬に対して攻撃的になる
精神的に不安定になり、抑うつ状態になる

犬の幸福のために、ゲージはあくまでも休息場所として活用し、十分な運動とコミュニケーションの時間を確保してあげましょう。

まとめ

ご近所の犬たちのために、私たちができることはたくさんあります。
まずは、飼い主さんの状況を理解し、寄り添う姿勢を見せることが大切です。
そして、情報提供や具体的なサポートを通して、少しずつ意識を変えていくことができれば、犬たちの生活環境は必ず改善されるはずです。
もし、状況が改善されない場合は、専門機関への相談も検討しましょう。
犬も人間も、地域全体で幸せに暮らせるように、私たち一人ひとりができることを実践していきましょう。

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