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犬の命を守るために:東京都動物愛護センターの現状と私たちにできること

#犬の福祉
 
東京都動物愛護センターに保護されている犬は、収容期限を過ぎると殺処分されてしまうのでしょうか?センターに問い合わせたところ、すぐに殺処分せず、譲渡できる犬とそうでない犬を分けるためのテストを行うとのことでしたが、心配です。先日、テレビ番組で飼い主が自分勝手な理由で犬を保健所に連れて行く様子を見て、憤りを感じました。7年も飼った犬を罪悪感もなく手放し、犬は飼い主を待ち続けた末に処分されてしまうという内容でした。私も犬を飼っているので、東京都の保健所について調べたところ、多くの犬が保護されており、収容期間が過ぎると殺処分されてしまうのかと気になっています。賃貸契約でペットは1匹までなので飼ってあげることはできませんが、人間の都合で命が奪われるのは耐えられません。保護団体にも連絡しましたが、他にも多くの犬を抱えているため、助けられるか微妙とのことでした。収容期限が明日までの犬がおり、うちの子と同じ犬種なので、さらに気になっています。ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただけますでしょうか。

はじめに:犬の殺処分問題と向き合う

犬を飼っている方なら、誰もが「殺処分」という言葉に心を痛めるのではないでしょうか。特に、東京都動物愛護センターのような施設では、日々多くの犬たちが保護されており、その命の行方が気になりますよね。今回は、この問題について深く掘り下げ、私たちができることを考えていきましょう。

東京都動物愛護センターの取り組み:譲渡への道

ご質問にもあるように、東京都動物愛護センターでは、収容された犬たちをすぐに殺処分するのではなく、譲渡に向けて様々な取り組みを行っています。センターの方のお話では、「譲渡できる犬とそうでない犬を分けるためのテストを行う」とのこと。これは、犬の性格や健康状態を評価し、新しい飼い主の元で幸せに暮らせるかどうかを見極めるための重要なプロセスです。

具体的には、以下のようなテストが行われることがあります。
行動評価:人や他の動物に対する反応、攻撃性や臆病さの度合いなどを観察します。
健康チェック:獣医による診察を受け、感染症や病気の有無を確認します。
適性検査:家庭犬としての適性を見るため、基本的な指示に従えるか、トイレトレーニングができているかなどを評価します。

これらのテストの結果、譲渡に適していると判断された犬は、一般譲渡や保護団体を通じて新しい飼い主を探すことになります。

ケーススタディ:老犬の譲渡

質問者様が気にされていた犬は、検査に合格し、譲渡の方向に向かうとのこと。特に、老犬の場合は「団体譲渡」となることが多いようです。これは、老犬には特別なケアが必要となる場合が多く、その対応ができる保護団体に委ねる方が、犬にとっても新しい飼い主にとっても幸せな選択となる可能性が高いためです。

ここで、ある保護団体の事例をご紹介しましょう。

A保護団体は、高齢の犬や病気を持つ犬を積極的に受け入れ、終生飼育を行っています。代表のBさんは、「高齢の犬は、若い犬に比べて譲渡の機会が少ないのが現状です。しかし、彼らは私たち人間に癒しを与えてくれる存在であり、最後まで責任を持って面倒を見るのが私たちの使命です」と語ります。

A保護団体では、獣医と連携しながら、犬たちの健康管理を徹底しています。また、ボランティアの協力を得て、犬たちに十分な愛情を注いでいます。その結果、多くの犬たちが穏やかな老後を過ごし、中には新しい飼い主との出会いを果たし、幸せな生活を送る犬もいます。

なぜ殺処分はゼロにならないのか?:現状の問題点

東京都動物愛護センターの努力にも関わらず、残念ながら殺処分がゼロになることはありません。その背景には、以下のような問題点が挙げられます。
飼い主の無責任な行動:飼育放棄や多頭飼育による繁殖など、犬が増えすぎてしまうケースが後を絶ちません。
譲渡に適さない犬の存在:攻撃性が高い、重い病気を抱えているなど、譲渡が難しい犬もいます。
譲渡先の不足:犬を飼いたいという人がいても、住宅事情や経済的な理由などから、なかなか譲渡先が見つからないこともあります。

私たちができること:犬の命を救うために

では、私たち一人ひとりは、犬の殺処分問題を解決するために何ができるのでしょうか?

1. 犬を飼う前に考える

犬を飼うということは、10年以上にわたる責任を伴います。犬種ごとの特性、必要な世話、経済的な負担などを十分に理解した上で、本当に飼えるのかどうかを慎重に検討しましょう。
犬種選びのポイント
自分のライフスタイルに合った犬種を選ぶ(運動量、性格など)。
飼育環境(住宅の広さ、近隣への配慮など)を考慮する。
犬種ごとの特性(遺伝的な病気、性格など)を理解する。
経済的な負担
食費、医療費、トリミング代、ペット保険料などを考慮する。
犬が病気になった場合の治療費も考慮する。
時間的な負担
散歩、遊び、しつけなど、犬と過ごす時間を確保できるか。
旅行や出張時の預け先を確保できるか。

2. 保護犬を家族に迎える

ペットショップで犬を買う前に、ぜひ保護犬の存在を検討してください。保護犬の中には、様々な事情で飼い主を失った犬たちがたくさんいます。彼らは愛情を求めており、新しい家族との出会いを心待ちにしています。
保護犬を迎えるメリット
殺処分されるはずだった犬の命を救える。
成犬の場合、性格や健康状態が把握しやすい。
ペットショップで購入するよりも費用が抑えられる場合がある。
保護犬を迎える際の注意点
犬の過去の経歴(虐待経験など)を理解し、適切なケアをする。
犬の性格や健康状態を把握し、相性の良い犬を選ぶ。
譲渡条件(譲渡費用、飼育環境の確認など)を確認する。

3. 犬の適正飼育を啓発する

犬の飼い方に関する正しい知識を広めることも、殺処分を減らすために重要なことです。犬の飼育に関するセミナーやイベントに参加したり、SNSで情報を発信したりするなど、できることから始めてみましょう。
適正飼育のポイント
犬の登録と狂犬病予防注射の義務を遵守する。
犬の健康管理(定期的な健康チェック、予防接種、適切な食事など)を徹底する。
犬のしつけ(基本的な指示に従えるようにする、無駄吠えをしないようにする)を行う。
犬の散歩時のマナー(排泄物の処理、リードの着用など)を守る。

4. 動物愛護団体を支援する

保護犬の譲渡活動や犬の適正飼育の啓発活動を行っている動物愛護団体を支援することも、犬の殺処分問題を解決するために有効な手段です。寄付やボランティアなど、自分にできる範囲で協力してみましょう。
動物愛護団体の支援方法
寄付をする(金銭的な支援)。
ボランティアとして参加する(犬の散歩、イベントの手伝いなど)。
物資を寄付する(ドッグフード、ペット用品など)。
イベントに参加する(動物愛護イベント、チャリティーイベントなど)。

まとめ:犬との共生社会を目指して

犬の殺処分問題を解決するためには、行政、動物愛護団体、そして私たち一人ひとりが協力し、犬との共生社会を目指していく必要があります。犬を飼うということは、命を預かるということ。その責任をしっかりと自覚し、犬たちが幸せに暮らせる社会を築いていきましょう。

今回の記事が、犬の殺処分問題について考えるきっかけとなり、皆様が行動を起こす一助となれば幸いです。

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