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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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犬の分離不安症と隣人トラブル、解決策は?【賃貸アドバイザーが徹底解説】

#犬のしつけ
 
1歳になるパピヨンを二世帯アパートで飼っています。大家は同居している私の親で、階下には外国の方が住んでいます。2ヶ月ほど前から、階下の方から犬の足音がうるさいという苦情が来るようになり、毎日眠れないと言われています。フローリングにはジョイントマットを敷き詰めているのですが、防音対策が十分ではないため、音が響いてしまうようです。夜8時半以降は静かにするように言われ、その時間から寝るまでは親に犬を預かってもらっています。

最近、私が外出すると犬がずっと鳴くようになってしまいました。以前はあまり鳴くタイプではなかったのですが、おそらくストレスが溜まっているのだと思います。私が趣味のために数時間外出している間もずっと鳴いていたようで、親が迎えに行くまで鳴き止まなかったそうです。階下の方からは、夜8時半以前の鳴き声もうるさいから家に帰りたくないと言われてしまいました。

犬を飼っている私が悪いのは重々承知していますが、どうすれば良いか分からず困っています。階下の方は来月には帰国される予定ですが、次に別の方が引っ越してきた場合も同じ問題が起こるのではないかと不安です。親にも申し訳ない気持ちでいっぱいですが、私自身には引っ越す経済力はありません。それに、根本的な問題である犬の鳴き癖を解決しない限り、引っ越しても同じことの繰り返しになると思っています。

ノイローゼになりそうで、本当に困っています。無駄吠えは無視するのが基本と聞いて実践してきましたが、隣人が部屋にいる時に鳴くのが迷惑なので、親に預けてからずっと鳴くようになってしまいました。やはり引っ越ししかないのでしょうか。

犬の鳴き声問題、本当に辛いですよね。特に賃貸での犬との暮らしは、近隣への配慮が欠かせません。今回は、パピヨンの分離不安症による鳴き声と、それに伴う隣人トラブルという、非常にデリケートな問題について、解決策を一緒に考えていきましょう。

結論から言うと、引っ越しだけが唯一の解決策ではありません。分離不安症の改善、防音対策の強化、そして何より、近隣住民とのコミュニケーションを丁寧に重ねることで、状況は必ず改善できます。

1. 分離不安症へのアプローチ:愛犬の心のケアから始めよう

まず、愛犬のパピヨンが分離不安症になっている可能性が高いです。分離不安症は、飼い主との分離に対する過剰な不安やストレスから、吠えたり、物を壊したり、排泄の失敗などを引き起こす状態です。

分離不安症の主な原因

生活環境の変化: 引っ越し、家族構成の変化、留守番時間の増加など
飼い主との過剰な依存: 常に一緒にいる、過剰なスキンシップなど
過去のトラウマ: 過去の放棄経験、虐待経験など

分離不安症の症状チェックリスト

留守番中に吠え続ける
物を破壊する
排泄の失敗
自傷行為(自分の体を舐め続けるなど)
飼い主の姿が見えなくなるとパニックになる

もし上記の項目に複数当てはまる場合は、分離不安症の可能性が高いでしょう。

具体的な対策

1. 獣医さんへの相談: まずは獣医さんに相談し、分離不安症の診断をしてもらいましょう。必要に応じて、行動療法や薬物療法などの専門的な治療を受けることを検討してください。
2. 安心できる環境づくり:
クレート(犬用のハウス)を用意し、安心できる場所を提供する。
飼い主の匂いがついたタオルや服などをクレートに入れておく。
留守番前に、おもちゃやガムなどを与えて気を紛らわせる。
3. 徐々に慣らす練習:
最初は数分程度の短い時間から留守番を始め、徐々に時間を延ばしていく。
留守番中は、テレビやラジオなどをつけて、音のある環境にする。
帰宅時は、大げさに騒がず、落ち着いて接する。
4. 適度な運動と遊び:
散歩や遊びを通して、愛犬のエネルギーを発散させる。
十分な運動は、心身の安定につながります。
5. 専門家(ドッグトレーナーなど)の力を借りる:
専門家のアドバイスを受けながら、愛犬に合ったトレーニングを行う。
問題行動の改善だけでなく、飼い主との信頼関係を築くことも重要です。

2. 防音対策:できることからコツコツと

賃貸物件での防音対策は、近隣住民への配慮として非常に重要です。特に今回は、階下への音漏れが問題となっているため、重点的に対策を行いましょう。

効果的な防音対策

1. ジョイントマットの再検討:
現在使用しているジョイントマットよりも、さらに防音効果の高いものに買い替える。
厚みのあるもの、高密度のものを選ぶと効果的です。
2. 防音カーペットの導入:
ジョイントマットの上に、さらに防音カーペットを敷くことで、防音効果を高める。
タイルカーペットのように、部分的に交換できるものが便利です。
3. 家具の配置を見直す:
犬がよく歩く場所に、重い家具(本棚、タンスなど)を配置する。
家具が振動を吸収し、音の伝わりを軽減します。
4. 壁の防音対策:
壁に防音シートや吸音材を貼る。
市販の防音パネルなどを活用するのも良いでしょう。
5. 窓の防音対策:
厚手のカーテンを取り付ける。
二重窓にする、または防音シートを貼る。
6. ドアの防音対策:
ドアの隙間を埋める。
ドアに防音シートを貼る。

これらの対策を組み合わせることで、より高い防音効果が期待できます。

3. 隣人とのコミュニケーション:理解と協力がトラブル解決の鍵

今回の問題は、犬の鳴き声だけでなく、隣人とのコミュニケーション不足も原因の一つと考えられます。

良好な関係を築くために

1. 丁寧な謝罪:
まずは、騒音で迷惑をかけていることを心から謝罪しましょう。
手紙や直接会って謝るなど、誠意を伝えることが大切です。
2. 状況の説明:
犬が分離不安症であること、現在改善に向けて努力していることを説明する。
理解と協力を求める姿勢を示しましょう。
3. 具体的な対策の共有:
どのような防音対策を行っているのか、具体的に説明する。
改善に向けて努力していることをアピールしましょう。
4. 定期的な報告:
改善の進捗状況を定期的に報告する。
相手の意見を聞きながら、対策を改善していく姿勢が大切です。
5. ささやかなプレゼント:
お菓子など、ささやかなプレゼントを贈ることで、関係改善につながることもあります。
「いつもご迷惑をおかけしているので」という気持ちを伝えることが大切です。
6. 第三者(大家さん)の協力:
大家さん(親御さん)に間に入ってもらい、話し合いの場を設けてもらうのも有効です。
第三者の意見を聞くことで、冷静な判断ができることもあります。

今回のケースでは、階下の方が来月には帰国されるとのことですが、次に引っ越してくる方との関係も大切にしたいですね。

4. それでも解決しない場合は?:最終手段としての引っ越し

上記のような対策を講じても、状況が改善しない場合は、最終手段として引っ越しを検討せざるを得ないかもしれません。

引っ越しを検討する際の注意点

1. 犬可物件を探す:
ペット可の物件だけでなく、犬種や頭数制限などを確認する。
事前に不動産会社に相談し、希望条件を伝えることが大切です。
2. 防音性の高い物件を選ぶ:
鉄筋コンクリート造の物件を選ぶ。
内見の際に、壁の厚さや窓の構造などを確認する。
3. 周辺環境を確認する:
近くに公園やドッグランがあるか確認する。
動物病院やペットショップの場所も確認しておくと安心です。
4. 初期費用を抑える:
敷金・礼金なしの物件を探す。
フリーレント期間のある物件を探す。
5. 引っ越し業者を選ぶ:
ペット専門の引っ越し業者を選ぶ。
複数の業者に見積もりを依頼し、料金やサービス内容を比較する。

引っ越しは、経済的な負担も大きいため、慎重に検討する必要があります。

まとめ:諦めずに、できることから始めよう

今回の問題は、分離不安症、防音対策、そして近隣住民とのコミュニケーションという、複数の要素が絡み合っています。一つずつ丁寧に解決していくことで、必ず状況は改善できます。

まずは、愛犬の心のケアを最優先に考え、獣医さんや専門家のアドバイスを受けながら、分離不安症の改善に取り組みましょう。同時に、できる範囲で防音対策を強化し、近隣住民への配慮を心がけましょう。そして何より、誠意をもってコミュニケーションを重ねることで、理解と協力を得られるはずです。

今回の記事が、あなたと愛犬が安心して暮らせる未来への一助となれば幸いです。頑張ってください!

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