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犬のトイレ、引越し先でどうする?【専門家が教える、犬が安心できるトイレ環境の作り方】

#犬のトイレ
 

引越しを控えた愛犬のトイレ問題、悩みますよね。今まで自由にトイレができていたのに、急に環境が変わってしまうのは、犬にとって大きなストレスになることも。今回は、そんなお悩みを解決するために、犬の生態に基づいたトイレ環境の作り方を解説します。

まずは、今回のご質問を見てみましょう。

室内犬のトイレの設置場所について質問です。現在は室内に2ヶ所トイレを置き、24時間自由に排泄できるようにしています。賃貸から分譲に引越す予定ですが賃貸の更新期限切れと新築工事の遅れから、2ヶ月ほど実家にお世話になります。実家では犬のトイレは庭(リビングの窓を開けてすぐのテラス)に置いてと言われました。食後と3時間おきに窓を開けて排泄タイムにする予定です。しかし今まで自由にトイレしてた犬にはつらくないですかね?母は「うちの犬は散歩の時しか排泄しないから、それに比べれば自由でしょ」と。実家の犬は中型犬でうちのは小型犬です。膀胱も小さいから心配です。ちなみに、うちの犬はシートでしか排泄しないので部屋でのおもらしや散歩での排泄はなく、トイレシートを外に出したら窓が開くまで待ちます。無理してないですかね?家族が就寝したり外出して6~8時間とか空いてしまったら不安です。私は「かわいそう」と思い室内にもトイレを置きたいのですが、犬の生態的な根拠で室内にもトイレを置いたほうがいいとご存知の方の意見を聞かせてください。根拠があれば室内にトイレを置かせてくれるみたいです。

結論:愛犬のストレス軽減には、室内トイレの設置がおすすめです

結論から言うと、愛犬が安心して過ごせるように、実家でも室内トイレを設置することをおすすめします。その理由を、犬の生態と合わせて詳しく解説していきますね。

ケーススタディ:チワワの「チョコ」の場合

今回の相談者さんの愛犬と同じ、小型犬のチワワ「チョコ」のケースをご紹介します。チョコは、以前は室内で自由にトイレができていましたが、飼い主のAさんの実家にしばらく預けられることになりました。Aさんの実家では、犬は庭でしかトイレをさせない方針だったため、チョコも庭での排泄を促されました。

しかし、チョコはなかなか庭でトイレができず、我慢してしまうことが多くなりました。その結果、食欲不振や元気がないなどの症状が現れ、Aさんはとても心配しました。

そこで、Aさんは獣医さんに相談し、チョコのストレスの原因がトイレにあることを突き止めました。獣医さんのアドバイスを受け、Aさんは実家でチョコのために室内トイレを設置してもらうことにしました。

すると、チョコはすぐに室内トイレで排泄できるようになり、以前のように元気を取り戻しました。Aさんは、チョコのストレスを軽減するために、室内トイレの設置が不可欠だったと実感しました。

犬の生態から考えるトイレの重要性

犬にとって、トイレは単なる生理現象の場ではありません。縄張りの主張や、安心できる場所の確保など、様々な意味を持っています。

1. 縄張り意識とトイレ

犬は、自分の排泄物の臭いによって、そこが自分の縄張りであることを主張します。特に、室内で生活する犬にとって、トイレは自分の縄張りの一部であり、安心できる場所なのです。

2. 膀胱の大きさ

一般的に、小型犬は中型犬や大型犬に比べて膀胱が小さく、排尿の回数も多くなりがちです。そのため、排泄を我慢させることは、膀胱炎などの泌尿器系の病気のリスクを高める可能性があります。

3. ストレスと排泄

犬は、ストレスを感じると排泄を我慢したり、逆に頻繁に排泄したりすることがあります。今回の相談者さんの愛犬は、今まで自由にトイレができていたのに、急に制限されることでストレスを感じている可能性があります。

実家でのトイレ問題、解決策は?

実家でのトイレ問題、まずはご家族とよく話し合うことが大切です。その上で、以下のポイントを参考に、愛犬にとって最適なトイレ環境を整えてあげましょう。

1. 室内トイレの設置を交渉する

まずは、室内トイレの必要性を、犬の生態的な根拠を交えてご家族に説明してみましょう。今回の記事で解説した内容を参考に、小型犬の膀胱の小ささや、ストレスが排泄に与える影響などを具体的に伝えることが大切です。

もし、どうしても室内トイレの設置が難しい場合は、以下の代替案を検討してみましょう。
ケージの中にトイレを設置する
ケージは、犬にとって安心できる空間であり、自分の縄張りの一部です。ケージの中にトイレを設置することで、犬は安心して排泄することができます。
ペットシーツを敷いたトレーを設置する
フローリングなどの上に直接ペットシーツを敷くのではなく、トレーを使用することで、清潔さを保ちやすくなります。
換気を徹底する
室内トイレの臭いが気になる場合は、換気を徹底しましょう。空気清浄機などを活用するのも効果的です。

2. トイレの場所を固定する

トイレの場所は、一度決めたらなるべく変更しないようにしましょう。犬は、同じ場所で排泄することを好むため、トイレの場所が変わると混乱してしまうことがあります。

3. トイレのタイミングを見計らう

犬がトイレに行きたそうなそぶりを見せたら、すぐにトイレに連れて行ってあげましょう。特に、起床後や食後、遊びの後などは、トイレに行きたくなることが多いので、注意深く観察することが大切です。

4. 成功したら褒めてあげる

トイレで排泄に成功したら、たくさん褒めてあげましょう。「良い子だね」「えらいね」など、優しい言葉をかけながら撫でてあげると、犬は喜びます。おやつをあげるのも効果的ですが、与えすぎには注意しましょう。

5. 焦らず、根気強く教える

新しいトイレ環境に慣れるまでには、時間がかかることもあります。焦らず、根気強く教えることが大切です。決して叱ったり、無理強いしたりしないようにしましょう。

獣医さんのアドバイス

犬の行動学に詳しい獣医のB先生に、今回のケースについてアドバイスをいただきました。

B先生:「犬にとって、トイレは非常にデリケートな問題です。特に、今まで自由にトイレができていた犬にとって、急な環境の変化は大きなストレスになります。今回の相談者さんの愛犬は、小型犬であるため、排泄を我慢させることは健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。できる限り、室内トイレを設置してあげることが望ましいでしょう。」

まとめ

今回は、引越し先での愛犬のトイレ問題について解説しました。愛犬が安心して過ごせるように、室内トイレの設置を検討し、犬の生態に基づいたトイレ環境を整えてあげましょう。

今回の記事が、愛犬とのより良い生活を送るための一助となれば幸いです。

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