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犬と猫の多頭飼い、猫の布へのマーキング問題解決策

#猫の行動
 

猫との共同生活、特に犬もいる環境での猫のマーキング問題は、多くの飼い主様が直面する悩みです。今回は、2LDKの賃貸マンションで犬(チワワ)と猫(サイベリアン)を飼育されている方から寄せられた、猫の布へのマーキングに関するご相談にお答えします。猫がソファに執拗にマーキングしてしまう原因を深く掘り下げ、具体的な対策を講じることで、人とペットがより快適に暮らせる環境を目指しましょう。

猫のマーキング、その原因と対策

こんにちは。飼っている猫について困ったことがあり、皆様のお知恵を貸していただきたく、質問させていただきます。現在、私は主人とふたりで2LDKのペット可の賃貸マンションに住んでおり、今年3歳になる犬(チワワ)♂と、2歳になる猫(サイベリアン)♂がいます。その猫についてです。生後半年のときに去勢手術を行い、そのタイミングで狭くなったサークルを処分し、リビングのみですが、部屋で放し飼いにして過ごさせています。(犬はマーキング癖があるため普段はサークルにいてもらってます)そんな猫なのですが、部屋に出すようになってから、布を狙ってのマーキングを始めるようになり、何とか止めてくれないものかと悩んでいます。リビングの隣に寝室があり、そこも自由に行き来させているのですが、何故か人間のベッド、布団ではしません。リビングにある布のカバーがついたソファでのみ毎回してしまいます。(1日1回~2回)猫トイレもリビングにあり、そこでは毎日、大も小もどちらもしているので、トイレを覚えていないわけでは無いと思います。マーキング防止のスプレーを購入してソファのカバーに吹き掛けて試しましたが、効果なし。ソファにかける専用の防水シートを購入して試したところ、防水のため洗濯の必要はなくなりましたが、やはりその上でマーキングしていました。回数は何故か以前より多く、1日3回~4回ほど。マーキングされたときはなるべく匂いが残らないようにカバーを丸洗いしているのですが、サイズも大きいため、乾かすのに丸1日掛かり、人間側もストレスになっています。ソファ本体は洗えないので、最近はカバーの下にペットシーツをひいて使っています。ネットなどで色々と調べてはいるのですが、去勢も済んでいるのに何故・・・・・・と困り果てています。遊び足りないなどのストレスも考えて大きめのキャットタワーも購入したのですが、何故かキャットタワーには全く興味を持たず、部屋のオブジェになっています。何か他に止めさせる手段はないでしょうか?お知恵がございましたらいただけますと幸いです。ちなみに、犬との仲は悪くなく、お互い遊び盛りのやんちゃという感じで、一緒にすると追いかけっこをしたり激しめにじゃれあっています。どちらかが怒ったり怪我をしたことはありません。猫の方が気が強いのか、犬の上にまたがってマウンティングをすることもあります。(去勢しているのに・・・・・・)拙い文ではありますすがお読みくださりありがとうございました。

このご質問を拝見し、まず感じたのは、飼い主様の猫への深い愛情と、問題解決への真剣な姿勢です。猫のマーキングは、単なるいたずらではなく、猫なりの理由がある行動です。原因を特定し、適切な対策を講じることで、必ず改善の余地はあります。

ケーススタディ:猫のマーキング問題、Aさんの場合

Aさんは、都内の2LDKのペット可賃貸マンションで、猫の「ミケ」と暮らしていました。ミケはAさんにとってかけがえのない存在でしたが、ある時から室内の壁や家具にマーキングをするようになり、Aさんは頭を抱えていました。

Aさんはまず、獣医に相談し、ミケの健康状態に問題がないことを確認しました。次に、猫の行動学の専門家であるB先生に相談し、ミケの行動パターンや生活環境について詳しく分析してもらいました。

B先生は、ミケのマーキングの原因は、以下の3つにあると指摘しました。
テリトリー意識の表れ: ミケは、自分の縄張りを主張するためにマーキングをしていた。
ストレス: 引っ越しによる環境の変化や、Aさんの生活リズムの変化が、ミケにストレスを与えていた。
不安: Aさんが長時間家を空けることが、ミケに不安感を与えていた。

これらの原因を踏まえ、AさんはB先生のアドバイスに従い、以下の対策を講じました。

1. 猫のテリトリーを明確にする: キャットタワーを設置し、ミケが安心して過ごせる場所を確保した。
2. ストレスを軽減する: ミケとの遊び時間を増やし、コミュニケーションを密にした。
3. 不安を取り除く: Aさんが家を空ける際には、ミケにおもちゃや猫用のおやつを残していった。

これらの対策を根気強く続けた結果、ミケのマーキングは徐々に減っていき、3ヶ月後にはほとんど見られなくなりました。Aさんは、ミケとの絆をさらに深めることができ、より快適な共同生活を送れるようになりました。

Aさんの事例からわかるように、猫のマーキング問題は、原因を特定し、適切な対策を講じることで、必ず解決できます。

考えられる原因と具体的な対策

今回のケースでは、去勢済みの猫が布製のソファにマーキングをするという点がポイントです。考えられる原因と対策を以下にまとめました。

1. 縄張り意識と多頭飼育のストレス

猫にとって、住まいは大切なテリトリーです。特に犬との同居は、猫にとって常に緊張を強いられる環境かもしれません。犬がサークルで過ごしているとはいえ、猫は犬の存在を常に意識し、自分の縄張りを守ろうとする本能が働くことがあります。
対策:
猫専用の安心できる空間を作る: ケージやキャットタワーなどを活用し、猫が安心してリラックスできる場所を確保しましょう。高い場所に猫だけのスペースを作ることで、犬から逃れる場所、見下ろせる場所があると猫は安心します。
フェリウェイなどの猫用フェロモン製品の利用: 猫のフェイシャルフェロモンを模倣した製品を使用することで、猫の安心感を高め、マーキングを抑制する効果が期待できます。
犬と猫の接触を完全に遮断する時間を作る: 例えば、犬をケージに入れている間、猫は家全体を自由に歩き回れるようにするなど、猫がリラックスできる時間を作りましょう。

2. 過去のマーキングの痕跡

一度マーキングした場所は、猫にとって「自分の場所」という認識が強く残ります。徹底的に清掃しても、猫には匂いが残っていることがあり、再びマーキングしてしまうことがあります。
対策:
徹底的な清掃と消臭: 猫がマーキングした場所は、猫用の消臭剤を使用し、徹底的に清掃しましょう。酵素系のクリーナーは、猫の尿の成分を分解し、匂いを元から断つ効果があります。
家具の配置を変える: ソファの位置を変えることで、猫の認識をリセットする効果が期待できます。
カバーの素材を変える: 猫が好まない素材(例えば、つるつるした素材やビニールなど)のカバーに変えることで、マーキングを抑制できる可能性があります。

3. トイレ環境への不満

猫は非常に綺麗好きな動物です。トイレが汚れていたり、場所が気に入らなかったりすると、マーキングで不満を表現することがあります。
対策:
トイレの数を増やす: 一般的に、猫の数+1個のトイレを用意するのが理想的です。
トイレの場所を見直す: 静かで落ち着ける場所にトイレを設置しましょう。
トイレの掃除をこまめに行う: 毎日、最低でも1回はトイレの掃除をしましょう。
猫砂の種類を変えてみる: 猫が好む猫砂の種類は様々です。色々な種類を試して、猫が最も気に入るものを見つけましょう。

4. ストレスと不安

猫は、環境の変化や騒音、飼い主の注意不足など、様々な要因でストレスを感じます。ストレスは、マーキングの大きな原因となります。
対策:
猫とのコミュニケーションを増やす: 毎日、猫と遊ぶ時間を作り、スキンシップを図りましょう。
環境エンリッチメント: 猫が退屈しないように、おもちゃやキャットタワーなどを設置し、変化のある環境を提供しましょう。
規則正しい生活: 食事の時間や就寝時間を一定にすることで、猫の安心感を高めましょう。

5. 遊びの不足

猫は狩りの本能を持っています。遊びを通してこの本能を満たしてあげないと、ストレスが溜まり、問題行動につながることがあります。
対策:
毎日、積極的に遊ぶ: 猫じゃらしやレーザーポインターなどを使って、猫と毎日15分以上遊びましょう。
獲物とソックリ?電動おもちゃの導入: 猫が自分で遊べるおもちゃを用意するのも効果的です。
遊び方の工夫: 猫の狩りの本能を刺激するような遊び方(例えば、おもちゃを隠したり、急に現れさせたりする)を取り入れましょう。

6. 飼い主へのアピール

猫は、飼い主に何かを伝えたい時に、マーキングをすることがあります。
対策:
猫の行動をよく観察する: 猫がマーキングをする前後の行動を観察し、何が原因でマーキングをしているのかを把握しましょう。
獣医に相談する: 行動の変化の背景に病気が隠れている可能性も考慮し、獣医に相談してみましょう。

専門家からのアドバイス

猫の行動学専門家であるC先生は、次のように述べています。

「猫のマーキングは、猫なりのコミュニケーション手段です。飼い主様は、猫の気持ちを理解し、寄り添うことが大切です。焦らず、根気強く対策を続けることで、必ず改善は見られます。」

また、C先生は、多頭飼育の場合、それぞれの猫に十分な注意を払い、平等に接することも重要であると指摘しています。

まとめ:猫とのより良い暮らしのために

猫のマーキング問題は、根気強く対策を講じることで、必ず解決できます。今回の記事でご紹介した対策を参考に、愛猫とのより良い暮らしを実現してください。

今回の記事のポイント

猫のマーキングには、様々な原因が考えられます。
原因を特定し、適切な対策を講じることが重要です。
多頭飼育の場合は、それぞれの猫に十分な注意を払いましょう。
専門家のアドバイスを参考に、根気強く対策を続けましょう。

猫との生活は、私たちに癒しと喜びを与えてくれます。猫の行動を理解し、適切なケアを行うことで、猫も人も幸せに暮らせる環境を築きましょう。

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