現在賃貸マンションに住んでいます。このマンションの管理をしているのは契約をした不動産会社です。今月の8日(金)にエアコンが故障しました。このエアコンは引っ越した時から室内に取り付けられていたので、不動産会社に修理を依頼しました。すると11日(月)に電気屋さんが来てくれたのですが、その時は何故か正常に稼働した為何も直すこともなく電気屋さんは帰りました。その5時間後ぐらいにまたエアコンが稼働しなくなってしまった為、翌日12日(火)の朝また不動産会社に電話をしてやっぱり壊れているので直して欲しいと依頼しました。その際、担当の方が「業者に連絡後折り返します」と言ってくれたのを最後に1週間なんの連絡もありません。うちでは犬を飼っており、日中も室内でお留守番をしています。毎日30℃を超える気温の中、エアコンが使えない状態でお留守番をさせると熱中症になってしまうかもしれないので、なるべく早く修理をして欲しいですと伝えているのですが、全く連絡が来ません。12日(火)の夕方に私から担当者の携帯電話へ電話したので、私からの着信があったはずなのに何の反応もありません。今の時期にエアコンが使えない状態で生活をするのはとてもつらいです。業者さんが忙しくて予定が組めない場合でも、1度私に連絡するべきではないでしょうか?この不動産会社の対応は普通でしょうか?これまでに何度も連絡をしているので、自分がしつこいクレーマーになった様な気がして嫌な気持ちになってしまいます。
【結論】まずは契約内容を確認!状況に応じた適切な対応を
ご質問ありがとうございます。エアコンが故障し、しかも愛犬のお留守番中に熱中症の心配があるとなると、大変ご不安なことと思います。不動産会社の対応が遅いと感じるのは当然です。しかし、感情的になる前に、まずは冷静に状況を整理し、適切な対応を取りましょう。
この記事では、犬と暮らす賃貸でエアコンが故障した場合の対処法と、不動産会社への効果的な連絡方法を、具体的な事例を交えながら解説します。
ケーススタディ:ある犬飼いさんの体験談
都内で一人暮らしをしているAさん(30代女性)は、トイプードルのチョコちゃんと賃貸マンションで暮らしています。ある夏の日、Aさんが仕事から帰宅すると、部屋の中が異常に暑いことに気づきました。エアコンが故障していたのです。
チョコちゃんはぐったりとしており、呼吸も荒くなっています。Aさんはすぐに動物病院へ連れて行き、チョコちゃんは幸いにも一命を取り留めましたが、獣医からは「もう少し遅れていたら危なかった」と言われました。
Aさんはすぐに管理会社に連絡しましたが、担当者は「業者に連絡してみます」と言うばかりで、具体的な対応をしてくれません。Aさんは毎日、管理会社に電話をかけ続けましたが、一向に状況は改善しませんでした。
そこでAさんは、以下の3つの対策を講じました。
- 賃貸契約書を確認:エアコンの修理に関する条項を確認し、管理会社の義務を明確にした。
- 内容証明郵便を送付:エアコンの修理を求める内容と、対応が遅れた場合の損害賠償請求について記載した。
- 専門家への相談:弁護士に相談し、法的なアドバイスを受けた。
これらの対策が功を奏し、管理会社はすぐにエアコンの修理を手配しました。Aさんは今回の経験から、「泣き寝入りせずに、毅然とした態度で対応することが大切」だと学びました。
STEP1:賃貸契約書と重要事項説明書を確認
まずは、賃貸契約書と重要事項説明書を確認しましょう。
- エアコンの扱いはどうなっているか?:備え付けのエアコンであれば、通常は貸主(大家さんまたは管理会社)が修理費用を負担します。
- 修理に関する連絡先は?:管理会社だけでなく、大家さんの連絡先も記載されている場合があります。
- 緊急時の連絡先は?:営業時間外や休日の連絡先が記載されている場合があります。
契約書にエアコンに関する記載がない場合は、管理会社に確認しましょう。口頭でのやり取りだけでなく、記録に残るようにメールでの確認をおすすめします。
<確認メールの例文>
件名:エアコン故障の件(〇〇号室 〇〇)
〇〇不動産 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇号室の〇〇です。
〇月〇日にご連絡しましたエアコンの故障の件ですが、その後いかがでしょうか。
契約書を確認したところ、エアコンの修理に関する記載が見当たりませんでした。つきましては、修理費用のご負担についてご確認いただけますでしょうか。
また、当方犬を飼育しており、室温管理が非常に重要です。早急な対応をお願いできますでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答よろしくお願いいたします。
〇〇 〇〇
STEP2:状況を整理し、具体的な情報を伝える
不動産会社に連絡する際は、以下の情報を整理して伝えましょう。
- 部屋番号と契約者名:スムーズに本人確認を行うため
- エアコンのメーカーと型番:修理業者に正確な情報を伝えるため
- 故障の状況:具体的に説明することで、状況を把握しやすくする(例:電源が入らない、冷風が出ない、異音がする)
- 連絡の履歴:いつ、誰に、どのように連絡したかを記録しておく
- 希望する対応:修理を希望するのか、交換を希望するのかを明確にする
- 犬を飼育していること:熱中症のリスクがあるため、早急な対応が必要であることを強調する
これらの情報を伝えることで、不動産会社は迅速かつ適切な対応を取りやすくなります。
STEP3:電話だけでなく、メールや書面でも連絡する
電話での連絡だけでなく、メールや書面でも連絡することで、記録を残すことができます。
- メール:電話でのやり取りを補完し、証拠を残す
- 内容証明郵便:重要な通知や意思表示を、相手に確実に伝える(弁護士に相談して作成することをおすすめします)
特に、「いつまでに対応してほしい」という期限を明記することが重要です。期限を過ぎても対応がない場合は、次のステップに進むことを検討しましょう。
STEP4:第三者機関に相談する
不動産会社が対応してくれない場合は、以下の第三者機関に相談することを検討しましょう。
- 消費者センター:消費生活に関する苦情や相談を受け付けています。
- 不動産相談窓口:不動産取引に関する相談を受け付けています。
- 弁護士:法的なアドバイスや交渉を依頼することができます。
これらの機関に相談することで、専門的なアドバイスを受けることができ、問題解決の糸口が見つかるかもしれません。
STEP5:自分で修理業者を手配する(応急処置)
不動産会社の対応が遅く、緊急性が高い場合は、自分で修理業者を手配することも検討しましょう。ただし、事前に必ず不動産会社に連絡し、許可を得ることが重要です。
<不動産会社への確認事項>
- 修理費用の負担:自分で手配した場合、修理費用を負担してもらえるか確認する
- 修理業者の指定:指定の修理業者があるか確認する
- 修理後の手続き:修理報告書や領収書など、必要な書類を確認する
自分で修理業者を手配する場合は、複数の業者から見積もりを取り、信頼できる業者を選びましょう。
犬のためにできること:エアコン修理までの応急処置
エアコンが修理されるまでの間、愛犬が快適に過ごせるように、以下の対策を行いましょう。
- 涼しい場所の確保:日陰や風通しの良い場所に犬用のベッドを設置する
- 冷感グッズの活用:冷感マットやクールバンダナを使用する
- こまめな水分補給:新鮮な水を用意し、いつでも飲めるようにする
- 室温の調整:扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる
- 留守番時間の短縮:可能な限り、愛犬と一緒に過ごす時間を増やす
- 動物病院への相談:熱中症の症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診する
特に、短頭種(ブルドッグ、フレンチブルドッグ、パグなど)は熱中症になりやすいので、注意が必要です。
専門家からのアドバイス:弁護士B先生
「賃貸物件の設備故障は、貸主の義務です。しかし、対応が遅い場合は、まずは内容証明郵便で催促することをおすすめします。それでも改善されない場合は、弁護士に相談し、法的な手段を検討しましょう。また、ペットを飼育している場合は、熱中症のリスクを具体的に伝え、早急な対応を求めることが重要です。」(弁護士B先生)
まとめ
エアコンの故障は、犬と暮らす上で深刻な問題です。不動産会社が対応してくれない場合は、この記事で紹介した対処法を参考に、冷静かつ毅然とした態度で対応しましょう。
愛犬が快適に過ごせるように、できる限りの対策を講じることが大切です。