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犬と暮らす賃貸、トイレ修理費用は誰が払う?契約書と緊急時の対応を徹底解説!

#賃貸トラブル
 
賃貸マンションの修繕についての質問です。女、一人暮らし(小型犬1匹)。築28年、ファミリータイプのペット可マンションに入居してちょうど1年です。夜中にトイレが水漏れと故障を起こし、タンクに水が溜まらないので水が流れ続けるのと、どこからか水漏れしており、水浸しになりかけたため、インターネットで緊急対応してくれる所を探し、修理していただきました。原因は経年劣化による破損でした。費用は5万弱でした。管理会社と休み明けに話ができたのですが、(会社に)話を通さずに修理されたものなので費用は払えません。とのこと。契約書には「乙の故意または過失により必要となった修繕に要する費用は、乙が負担しなければならない」とあります。この契約書は賃貸契約において一般的な内容になりますか?宅建、ガイドラインなどの視点でどうですか?

愛犬との暮らし、快適ですか? 今回は、賃貸マンションでの水漏れトラブル、しかも愛犬と暮らしている場合に焦点を当てて、徹底的に解説していきます。

「まさか自分が…」と思うかもしれませんが、実際に起こりうるのが水漏れトラブル。特に、夜中に突然発生すると、どうすればいいか分からず、パニックになってしまいますよね。

今回のケースでは、入居して1年のペット可マンションで、夜中にトイレが水漏れ。応急処置として修理業者を手配したものの、管理会社からは費用の支払いを拒否されてしまった、という状況です。

契約書には「乙(借主)の故意または過失により必要となった修繕に要する費用は、乙が負担しなければならない」と記載されています。

この契約内容は一般的なのか? そして、このような緊急時、一体どうすれば良かったのか?

愛犬との安心できる暮らしを守るために、一緒に見ていきましょう。

今回は、
1. 賃貸契約における修繕義務の基本
2. 緊急時の対応:今回は何が問題だったのか?
3. ペット可物件特有の注意点
4. 今後の対策と交渉の余地

について、掘り下げて解説していきます。

1.賃貸契約における修繕義務の基本

まず、賃貸契約における修繕義務について、基本的な部分を確認しておきましょう。

大家さんの修繕義務

民法では、賃貸人は、賃貸物を賃貸期間中、使用収益させる義務を負うと定められています(民法606条)。つまり、大家さんは、 借りている物件を通常の使用ができる状態に維持する義務があるのです。

具体的には、
建物の老朽化による設備の故障
自然災害による損害
給排水設備の故障

などが該当します。

借主の負担となるケース

ただし、借主の故意や過失によって生じた損害については、借主が修繕費用を負担しなければならない場合があります。今回のケースでは、契約書にもその旨が明記されていますね。

例えば、
不注意で物を壊してしまった
ペットが壁を傷つけてしまった
故意に設備を破損させた

などが考えられます。

今回のケースを検証

今回のケースでは、トイレの故障原因が「経年劣化」とされています。これは、通常の使用による損耗であり、大家さんの修繕義務に該当する可能性が高いです。

しかし、管理会社は「事前に連絡がなかった」ことを理由に、費用の支払いを拒否しています。ここに、今回の問題の本質があります。

2.緊急時の対応:今回は何が問題だったのか?

今回のケースで、最も重要なポイントは「緊急時」の対応です。

緊急時の対応はどうすべきだったか?

まず、水漏れが発生した場合、最も重要なのは被害の拡大を防ぐことです。今回のケースでは、夜中に水漏れが発生し、管理会社に連絡がつかない状況でした。

このような場合、

1. まずは、水道の元栓を閉めるなど、応急処置を行う
2. 管理会社に連絡を試みる(留守番電話に状況を詳しく伝える)
3. 可能であれば、大家さんに直接連絡する
4. 状況を写真や動画で記録しておく

といった対応が考えられます。

今回のケースでは、水漏れが酷く、階下への影響も懸念されたため、緊急対応業者に依頼したのは、状況判断としては間違っていません。

管理会社の主張の問題点

管理会社は、「休み明けまで水を止めておけばよかった」「隣人にトイレを借りるか、コンビニに行けばよかった」と主張していますが、これは現実的な解決策とは言えません。

特に、水漏れが酷い場合、放置すれば階下への損害賠償問題に発展する可能性もあります。また、愛犬がいる場合、長時間の外出や排泄の問題も考慮しなければなりません。

契約書の内容と照らし合わせて考える

今回の契約書には、緊急時の対応について具体的な記載がないようです。しかし、民法上の原則から考えると、緊急性があり、大家さんや管理会社に連絡が取れない状況下では、借主が応急処置を行うことは認められるべきです。

ただし、後々のトラブルを避けるためにも、
修理業者に依頼する前に、できる限り管理会社や大家さんに連絡を試みること
修理内容や費用について、業者から詳細な説明を受け、記録を残しておくこと

が重要になります。

3.ペット可物件特有の注意点

今回のケースは、ペット可物件であるという点も考慮する必要があります。

ペットによる損害

ペット可物件では、ペットによる損害(壁や床の傷、臭いなど)について、通常の物件よりも借主の責任が重くなる傾向があります。

しかし、今回の水漏れは、ペットとは直接関係のない経年劣化によるものです。したがって、ペットを飼っていることを理由に、借主の負担を増やすことはできません。

ペットのための緊急対応

むしろ、ペットを飼っているからこそ、緊急時の対応はより慎重に行う必要があります。

例えば、今回のケースで、もし水漏れが原因で愛犬が体調を崩してしまった場合、管理会社や大家さんの責任を問うことも可能です。

ペットは家族の一員です。ペットの安全と健康を守るために、緊急時の対応について、事前に管理会社や大家さんと話し合っておくことが大切です。

4.今後の対策と交渉の余地

今回の件を踏まえ、今後同じようなトラブルが発生しないように、対策を講じておきましょう。

契約書の再確認

まずは、契約書を再度確認し、修繕に関する条項や緊急時の連絡先などを把握しておきましょう。不明な点があれば、管理会社や大家さんに質問し、明確にしておくことが重要です。

保険の加入

賃貸物件向けの火災保険には、借家人賠償責任保険が付帯している場合があります。これは、借主の過失によって物件に損害を与えてしまった場合に、修理費用を補償してくれるものです。

今回のケースでは、経年劣化が原因であるため、借家人賠償責任保険は適用されない可能性が高いですが、万が一の事態に備えて、加入を検討しておくと安心です。

管理会社との交渉

今回の件については、管理会社との交渉の余地が残されています。
経年劣化による故障であること
緊急性があり、応急処置が必要だったこと
管理会社に連絡を試みたが、繋がらなかったこと

などを аргумент し、費用の負担を求めることができます。

交渉の際には、
修理業者からの見積書や請求書
水漏れ状況の写真や動画
管理会社とのやり取りの記録

など、客観的な証拠を提示することが重要です。

また、弁護士や消費者センターなどの専門機関に相談することも有効です。

愛犬との暮らしを守るために

今回のトラブルは、愛犬との暮らしを守る上で、非常に重要な教訓となりました。

今後は、
ペット可物件の契約内容を тщательно 確認する
緊急時の対応について、事前に管理会社や大家さんと話し合っておく
万が一の事態に備えて、保険に加入する

といった対策を講じることで、安心して愛犬との暮らしを楽しむことができるでしょう。

今回の記事が、皆様の愛犬との暮らしの一助となれば幸いです。

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