1. 3Kハウスクリーニング ¥45,000
2. 畳表替 単価¥6,500×6枚分 ¥39,000
3. 襖張替 単価¥4,500×4枚分 ¥18,000
4. クロス張替 78.5㎡×¥1,300 ¥102,050
5. 壁穴補強 1式 ¥5,000
6. フローリングキズ 2箇所 ¥25,000
7. 間仕切り塗装 1式 ¥33,000
8. ペット消臭 ¥25,000
合計 ¥315,414(消費税込)
敷金は家賃の3ヶ月分、24万円を支払っています。クロスの張替については、突っ張り棒の跡とわずかなシミがあるとのこと。タバコは吸いませんし、犬がおしっこをかけたこともありません。小さなキズや塗装で、こんなに費用がかかるものなのか疑問です。それぞれの単価について、詳しい方にご意見を伺いたいです。
愛犬との新生活は楽しいものですが、退去時の費用は心配の種ですよね。今回のケースでは、請求された金額が敷金を大幅に上回っており、金額の妥当性に疑問を持たれているとのこと。結論から言うと、請求金額は必ずしも妥当とは言えず、交渉によって減額できる可能性があります。一つずつ見ていきましょう。
今回のご相談者Aさんのケースを基に、具体的なアドバイスをさせていただきます。Aさんは、愛犬と暮らした賃貸マンションの退去時に、高額な請求書を受け取りました。この請求、本当に適正なのでしょうか?
ハウスクリーニング費用は、広さや汚れ具合によって異なりますが、3Kで45,000円は相場範囲内と言えるでしょう。ただし、契約書に「退去時ハウスクリーニング費用は借主負担」と明記されているか確認しましょう。記載がない場合は、交渉の余地があります。
畳の表替えは、犬との生活で傷みやすい箇所です。しかし、「経年劣化」によるものは、貸主負担が原則です。Aさんの場合、2年半の居住期間なので、経年劣化の可能性も考慮し、交渉してみましょう。
襖も同様に、経年劣化が考えられます。また、犬が引っ掻いたり、汚したりした場合は、借主負担となる可能性があります。しかし、全面張替えではなく、部分的な補修で済む場合もありますので、業者に確認してもらうことをおすすめします。
クロスの張替え費用は、高額になりやすい項目です。Aさんの場合、突っ張り棒の跡とわずかなシミとのことですが、国土交通省のガイドラインでは、通常の使用による損耗は、貸主負担とされています。突っ張り棒の跡が「通常の使用」とみなされるか、シミの原因が犬によるものではないことを主張し、交渉してみましょう。
また、㎡単価1,300円はやや高めです。相場は1,000円程度なので、他の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをおすすめします。
壁の穴の大きさや数によって費用は異なりますが、5,000円は妥当な金額と言えるでしょう。ただし、画鋲やピン程度の小さな穴であれば、通常の使用による損耗とみなされ、貸主負担となる可能性があります。
フローリングのキズも、犬との生活で発生しやすいものです。しかし、小さなキズであれば、経年劣化とみなされることもあります。キズの程度や原因を明確にし、交渉してみましょう。また、業者によっては、部分的な補修で済む場合もあります。
間仕切り塗装の費用は、塗装範囲や使用する塗料によって異なります。33,000円という金額が妥当かどうかは、詳細な情報がないため判断できません。塗装が必要な理由と範囲を確認し、見積もりの内訳を詳しく確認しましょう。
ペット消臭費用は、ペット可物件ではよくある項目です。しかし、Aさんの場合、犬がおしっこをかけたことはないとのことなので、消臭の必要性について交渉してみましょう。また、消臭方法や範囲についても確認し、本当に必要な作業なのか見極めることが重要です。
Aさんのケースを参考に、退去費用を交渉する上で重要なポイントを3つご紹介します。
実際に交渉を行う際の、具体的なステップをご紹介します。
実際に交渉を行い、退去費用を大幅に減額できたBさんの事例をご紹介します。Bさんは、ペット可の賃貸アパートに3年間、愛犬と暮らしていました。退去時に、管理会社から30万円の請求を受けましたが、契約書やガイドラインを参考に、粘り強く交渉した結果、10万円まで減額することに成功しました。
Bさんは、特に以下の点を主張しました。
また、Bさんは、自ら複数の業者に見積もりを依頼し、管理会社の見積もりと比較しました。その結果、管理会社の見積もりが相場よりも高いことが判明し、それを交渉の材料としました。
「退去費用を巡るトラブルは、非常に多く発生しています。大切なのは、契約時にしっかりと内容を確認し、退去時には冷静に交渉することです。困った場合は、弁護士や消費者センターなどの専門機関に相談することも検討しましょう。」(C不動産鑑定士)
今回は、犬と暮らした賃貸物件の退去費用について、高額請求の妥当性と解決策を解説しました。退去費用は、契約内容や物件の状態によって大きく異なります。請求された金額が妥当かどうかを判断するためには、契約書やガイドラインを参考に、冷静に状況を分析することが重要です。もし、請求金額に納得できない場合は、諦めずに交渉しましょう。賢く交渉することで、退去費用を減額できる可能性は十分にあります。愛犬との新生活を、気持ちよくスタートさせるために、ぜひ今回の記事を参考にしてください。