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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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犬と暮らした賃貸物件の退去費用、どこまでが妥当?泣き寝入りしないための徹底解説

#退去費用
 
敷金0でペット可、築20年ほどの3LDKの賃貸物件に1年も住まずに引っ越しました。犬を一匹飼っていました。退去費用として、室内清掃40000円、畳表替え(12枚全て)50000円程度と、この時点で10万円近く。他にも消毒代、壁クロス洗浄一式、壁クロス補修一式、襖3枚の請求があり、これらは後日金額を計算し連絡すると言われ、言われるがまま請求書にサインしてしまいました。犬は基本リビングのみでの飼育で、ゲージを置いていた壁のみ尿などが飛び汚れがついてしまっていましたが、他に犬を飼っていた事で汚れた箇所や傷はありません。襖は、子供の落書きが1箇所、穴が2箇所ありました。問題は畳なのですが、もともと湿気の多い家で入居の際すでに天井の隅にカビがついていましたし、部屋に人形を置いていただけで人形にもカビが生えてしまうような家で、絨毯を引いていた部屋の畳には確かにカビがありましたが全てではなかったはずです。寝室に使っていた部屋はカビを見た覚えがありません。畳は全て変える必要があるのでしょうか。クロスの汚れは1箇所だけで高額になる可能性はあるのでしょうか。以上の条件でいくらくらいの退去費用が妥当でしょうか。

退去費用の請求、本当に納得できますか?特にペット(犬)と暮らしていた場合、何が妥当で、どこまでが借主の負担になるのか、判断が難しいですよね。今回は、そんなお悩みを持つあなたのために、具体的なケースを基に、退去費用の相場や交渉術を徹底解説します。

ケーススタディ:Mさんの退去費用トラブル

今回のケースは、Mさんがペット可(犬一匹)の賃貸物件(築20年程度の3LDK)に1年弱住んだ後、退去する際に発生した費用に関するものです。敷金は0円。問題となったのは、室内清掃費用、畳の表替え費用、消毒代、壁クロスの洗浄・補修費用、襖の修繕費用など、総額18万円という高額な請求でした。Mさんは内訳に納得がいかない部分があったものの、最終的にサインをしてしまったとのこと。

Mさんの主張と状況

犬の飼育はリビングのみで、ゲージ周りの壁に尿の飛び散りがあった程度。
襖には子供の落書きと穴が数カ所。
入居時から湿気が多く、カビが生えやすい環境だった。
畳の一部にカビが見られたが、全てではなかったはず。

不動産会社からの請求内容

室内清掃費用:40,000円
消毒費用:50,000円(ペットを飼育していたため必須と説明)
畳の表替え:9枚(カーペットを敷いていたためカビが発生したと説明)
壁クロスの洗浄・補修
襖の修繕

退去費用、何が問題だったのか?

Mさんのケースで特に問題となるのは、以下の点です。

1. ペットを飼育していることを理由とした一律の消毒費用
2. 畳の全面的な交換費用
3. Mさんの過失と判断されたカビの発生

ポイント1:ペット飼育と消毒費用

ペット可物件であっても、ペットを飼育していたからといって、必ず消毒費用が発生するわけではありません。消毒が必要となるのは、通常の使用を超える特別な清掃や消毒が必要な場合です。例えば、犬が室内で粗相を繰り返し、それが原因で臭いが染み付いてしまっているようなケースです。Mさんの場合、犬の飼育場所が限定されており、特別な清掃が必要な状況とは言えない可能性があります。

アドバイス:消毒費用の名目での請求に納得がいかない場合は、具体的な根拠(どのような状況に対して消毒が必要なのか)を明確にしてもらうように交渉しましょう。

ポイント2:畳の交換費用

畳の交換費用は、Mさんの過失によって畳が著しく汚損・破損した場合に請求される可能性があります。しかし、Mさんのケースでは、入居時から湿気が多くカビが生えやすい環境であったこと、一部の畳にしかカビが発生していなかったことを考慮すると、全面的な交換費用を負担する必要はないかもしれません。

アドバイス:畳の状態を入居時の契約書や写真などで確認し、入居前からカビが生えやすい環境であったことを主張しましょう。また、カビが発生した原因がMさんの過失によるものではないことを説明することも重要です。

ポイント3:カビの発生原因

カビの発生原因がMさんの過失によるものなのか、それとも物件の構造的な問題によるものなのかが重要です。もし、物件の構造的な問題(湿気の多さなど)が原因でカビが発生したのであれば、Mさんが全ての費用を負担する必要はありません。

アドバイス:入居時から湿気が多かったことを証明できるもの(入居時の写真、不動産会社とのやり取りの記録など)があれば、それを提示して交渉しましょう。

退去費用の相場と負担割合

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、賃貸物件の原状回復は、通常の使用による損耗(経年劣化)については貸主(大家さん)が負担し、借主の故意・過失、または通常の使用を超える使用によって生じた損耗については借主が負担するとされています。

Mさんのケースにおける負担割合の目安

室内清掃費用:Mさんの過失による汚れがなければ、一部または全部を貸主が負担する可能性があります。
消毒費用:特別な清掃が必要な状況でなければ、貸主が負担する可能性が高いです。
畳の表替え費用:Mさんの過失によるカビの発生でなければ、貸主が負担する可能性が高いです。一部の畳のみの交換で済む場合もあります。
壁クロスの洗浄・補修費用:犬の尿による汚れがMさんの過失と判断された場合、その部分の費用はMさんが負担する必要があります。
襖の修繕費用:子供の落書きや穴はMさんの過失と判断される可能性が高く、修繕費用を負担する必要があります。

泣き寝入りしないための交渉術

1. 請求内容の明細を確認する:まずは、請求された費用の内訳を細かく確認しましょう。それぞれの項目について、具体的な根拠(なぜその費用が発生するのか)を説明してもらうように求めましょう。
2. 証拠を集める:入居時の写真や契約書、不動産会社とのやり取りの記録など、自分の主張を裏付ける証拠を集めましょう。
3. 専門家に相談する:退去費用の請求に納得がいかない場合は、消費者センターや弁護士などの専門家に相談してみましょう。
4. 交渉する:不動産会社と直接交渉する際は、感情的にならず、冷静に話し合いましょう。自分の主張をしっかりと伝え、相手の言い分も聞きながら、双方が納得できる解決策を探しましょう。

犬との暮らしを楽しむために:退去時のトラブルを避けるには?

退去時のトラブルを避けるためには、入居時から注意しておくことが大切です。

1. 入居時の状態を記録する:入居時に物件の状態を写真や動画で記録しておきましょう。特に、傷や汚れ、カビなどがある場合は、必ず記録しておきましょう。
2. 契約書をよく確認する:契約書には、退去時の費用負担に関する条項が記載されています。契約前にしっかりと確認しておきましょう。
3. ペットによる汚れや傷を防ぐ:犬が室内を汚したり傷つけたりしないように、日頃から注意しましょう。ゲージを設置したり、定期的に掃除をしたりすることが大切です。
4. 定期的な換気を行う:湿気がこもらないように、定期的に換気を行いましょう。特に、梅雨時期や冬場は、除湿機などを活用することも効果的です。
5. 退去前に清掃する:退去前に、自分である程度清掃しておきましょう。特に、ペットの臭いが残らないように、念入りに掃除することが大切です。

まとめ:賢く交渉して、愛犬との暮らしを守ろう!

退去費用の請求は、金額も大きく、内訳も複雑なため、トラブルに発展しやすい問題です。しかし、正しい知識を持ち、冷静に交渉することで、不当な請求を避けることができます。今回の記事を参考に、愛犬との暮らしを守りながら、賢く退去手続きを進めてくださいね。

Mさんのケースでは、畳の全面交換や一律の消毒費用など、交渉の余地がある部分が多くあります。諦めずに、証拠を集め、専門家にも相談しながら、納得のいく解決を目指しましょう。

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