しかし、20年程前に増築された12~13畳程のリビングは傾きがなく、あなたと愛犬ならそのリビングで生活のほとんどが叶うイメージとのこと。リビングのすぐ横には対面タイプのキッチンがあり、そちらは傾いていますが、1日の内でキッチンにいる時間は短いと感じているのですね。トイレやお風呂も傾いた方にありますが、使用時間は短いとのこと。
管理会社からは、敷金礼金ほぼなし、仲介料はオーナー負担、2ヶ月のフリーレント、リビングにエアコン新設、万一身体に異変を感じる場合は違約金なしですぐ転居可能という条件を提示されています。希望の家賃の範囲ではこの程度の築年数は承知しており、傾いた方の部屋は物置代わりに使い、傾いていない増築された部屋で主に生活するなら妥当と考えているものの、第三者の意見を聞いてみたい、とのことですね。
この質問を読んでいるあなたは、愛犬とのより快適な生活を求めて、戸建て賃貸への引っ越しを検討しているのですね。しかし、物件の傾きという問題に直面し、悩んでいることと思います。今回は、犬との生活を第一に考えながら、この物件への転居が本当に「あり」なのかを一緒に考えていきましょう。
結論から言うと、この物件への転居は、いくつかの条件をクリアすれば「あり」かもしれません。しかし、安易に契約してしまうのは危険です。愛犬の健康と安全、そしてあなたの快適な生活を第一に考え、慎重に判断する必要があります。
Aさんの愛犬、チワワのチーちゃんは、小さなアパートでの生活に少しストレスを感じていました。Aさんは、チーちゃんのために庭付きの戸建てを探していましたが、なかなか予算に合う物件が見つかりません。そんな時、今回の質問者さんと同じように、少し傾いた古い戸建てを見つけました。家賃は予算内、庭もあり、チーちゃんも気に入った様子。しかし、Aさんは物件の傾きが気になり、専門家に見てもらうことにしました。
専門家は、傾きの原因や程度、そして将来的なリスクについて詳しく説明してくれました。その結果、Aさんは傾きが犬の健康に悪影響を及ぼす可能性、そして何より自分がその家に住むことでストレスを感じてしまう可能性を考慮し、その物件を諦めることにしました。
その後、Aさんは別の不動産会社に相談し、少し家賃は上がりましたが、リフォーム済みの安全な戸建てを見つけることができました。チーちゃんは広い庭で毎日楽しそうに走り回り、Aさんも安心して快適な生活を送っています。
このケーススタディからわかるように、物件の魅力的な条件に惑わされず、専門家の意見を聞き、冷静に判断することが大切です。
さて、今回の物件について、もう少し詳しく見ていきましょう。
犬は人間よりも地面に近い位置で生活するため、傾きによる影響を受けやすい可能性があります。特に、平衡感覚に影響が出たり、関節に負担がかかったりするかもしれません。獣医さんに相談し、愛犬の健康状態を踏まえて意見を聞いてみましょう。
12~13畳のリビングで生活のほとんどが叶うとのことですが、本当にそうでしょうか?
トイレは?
お風呂は?
洗濯は?
来客があった場合は?
これらの行動をすべて傾いていない部屋だけで済ませるのは難しいかもしれません。生活動線を具体的にイメージし、無理がないか確認しましょう。
傾きの原因が不同沈下である場合、今後さらに傾きが進む可能性があります。管理会社に傾きの原因と程度について詳しく確認し、必要であれば専門家(建築士など)に調査を依頼することも検討しましょう。
管理会社の言葉を鵜呑みにせず、契約書に明記してもらうことが重要です。「万一身体に異変を感じるようになった場合は違約金や諸々全てなしですぐ転居して頂いて構わない」という文言を、必ず書面に残しましょう。
可能であれば、過去にその物件に住んでいた人の話を聞いてみましょう。実際に住んでみないとわからないこと、例えば騒音問題や日当たり、湿気などについて知ることができます。
住宅診断士のBさんは、傾いた物件について以下のように述べています。
「傾いた物件は、見た目だけでなく、構造的な問題や健康への影響など、様々なリスクを抱えています。特に、犬や猫などのペットは人間よりも影響を受けやすい可能性があります。契約前に専門家による調査を行い、リスクを把握することが重要です。」
また、獣医のC先生は、犬の健康について以下のようにアドバイスしています。
「犬は平衡感覚が優れているため、多少の傾きにはすぐに慣れるかもしれませんが、長期間にわたって傾いた場所に住むことで、関節や内臓に負担がかかる可能性があります。定期的な健康チェックを行い、異変があればすぐに獣医に相談してください。」
今回の物件は、家賃や初期費用が抑えられているというメリットがありますが、傾きという大きなデメリットがあります。愛犬との生活を第一に考え、上記の確認ポイントを参考に、後悔のない選択をしてください。
もし、今回の物件を諦めることになったとしても、落胆しないでください。きっと、あなたと愛犬にとって最高の物件が見つかるはずです。焦らず、じっくりと探しましょう。
獣医さんに相談し、傾きが愛犬の健康に与える影響について意見を聞く。
専門家(建築士など)に依頼し、物件の傾きの原因と程度を調査する。
管理会社に、フリーレントや違約金なしでの転居について契約書に明記してもらう。
過去の入居者の声を聞き、実際の住み心地について確認する。
契約前に、もう一度物件を内覧し、生活動線を具体的にイメージする。
これらのことを行い、愛犬との幸せな生活を実現してください。