人生100年時代。60歳を過ぎてもまだまだこれから、という方も多いですよね。今回は、61歳で一人暮らしのバス運転手Aさんから、老後の生活とお墓についてのご相談です。
Aさんのように、老後の生活資金や終活について悩む方は少なくありません。特に、犬を飼っているご家族にとって、お墓の問題はデリケートですよね。Aさんのケースを参考に、一緒に考えていきましょう。
まず、Aさんの老後の生活資金について見ていきましょう。
65歳定年時の預貯金と退職金:約3300万円
65歳からの年金:年間205万円
自宅ローン残高:約1000万円
一見、十分な資金があるように見えますが、老後資金は、住居費、食費、光熱費、医療費など、様々な費用がかかります。特に、Aさんのように一人暮らしの場合、これらの費用を全て自分で負担する必要があります。
まずは、老後資金シミュレーションをしてみましょう。インターネットで検索すれば、無料で利用できるシミュレーションツールがたくさんあります。これらのツールを利用して、自分の収入と支出を予測し、老後資金が本当に足りるのかどうかを確認してみましょう。
シミュレーションの結果、資金が不足する可能性がある場合は、支出の見直しを検討しましょう。
固定費の見直し:生命保険、通信費、サブスクリプションサービスなど、毎月必ずかかる費用を見直してみましょう。
生活費の節約:食費、光熱費など、日々の生活費を節約しましょう。
趣味や娯楽費の見直し:趣味や娯楽にかかる費用を見直しましょう。
支出の見直しと並行して、収入を増やす方法も検討してみましょう。
定年延長:65歳以降も働くことができれば、収入を増やすことができます。
再就職:定年後、別の仕事に就くことも可能です。
副業:趣味やスキルを活かして、副業を始めるのも良いでしょう。
資産運用:預貯金の一部を投資に回すことで、資産を増やすことができます。ただし、投資にはリスクが伴うため、慎重に検討しましょう。
Aさんが悩んでいるのは、お姉様が用意したお墓に、犬のシルエットが刻まれていること。Aさん自身は犬を飼っていませんが、お姉様家族は愛犬家であり、お墓に愛犬の存在を残したいという気持ちは理解できます。
しかし、Aさんにとって、犬のシルエットが刻まれたお墓は、自分が眠る場所としてふさわしくないと感じています。
まずは、お姉様とよく話し合ってみましょう。Aさんの気持ちを伝え、お墓の選択肢を再検討してもらうようお願いしてみましょう。
別の墓地を探す:Aさんの希望に合った墓地を探すのも一つの方法です。
納骨堂:近年、納骨堂を選ぶ人も増えています。納骨堂は、屋内にあるため、天候に左右されずにお参りできます。
散骨:海や山などに遺骨を撒く散骨という方法もあります。
樹木葬:樹木葬は、墓石の代わりに樹木を植える埋葬方法です。自然に還りたいという人に人気があります。
永代供養:お寺や霊園が、永代にわたって供養してくれる永代供養という方法もあります。
お墓の形にこだわらず、自分らしい供養の形を見つけるのも良いでしょう。
手元供養:遺骨の一部を自宅に置いて供養する方法です。
デジタル供養:インターネット上に故人の情報を残すデジタル供養という方法もあります。
Aさんは、疎遠になっている娘さんたちに迷惑をかけたくないと考えています。
エンディングノートとは、自分の希望や財産、連絡先などを書き残しておくノートです。エンディングノートに、自分の想いや希望を書き残しておくことで、万が一の時に娘さんたちが困ることを防ぐことができます。
遺言書とは、自分の財産の分け方などを書き残しておく書面です。遺言書を作成しておけば、自分の希望通りに財産を分けることができます。
終活について、誰に相談すれば良いかわからない場合は、専門家に相談してみましょう。弁護士、税理士、行政書士などの専門家は、終活に関する様々な相談に応じてくれます。
Aさんのように、老後の生活資金や終活について悩む方は少なくありません。しかし、早めに準備を始めることで、安心してこれからの人生を送ることができます。
今回の記事では、
老後資金シミュレーションで資金計画を立てる
支出の見直しや収入を増やす方法を検討する
自分らしいお墓の形を見つける
エンディングノートや遺言書を作成する
といった具体的なアドバイスをさせていただきました。
Aさんが、これらのアドバイスを参考に、自分らしい終活を送り、これからの人生を豊かに過ごせることを願っています。