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犬がスライドドアを傷つけた!賃貸退去費用の請求は妥当?【プロが教える対処法】

#退去費用
 

賃貸物件の退去時、愛犬がスライドドアを傷つけてしまった場合の修理費用は、誰もが頭を悩ませる問題です。「高額な請求をされたけれど、本当に妥当な金額なの?」と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、実際にあったケースを基に、請求額の妥当性を検証し、不当な請求だった場合の対処法を具体的に解説します。内装施工のプロや不動産業者の視点から、あなたの疑問を解消し、安心して退去手続きを進められるようにサポートします。

本日、賃貸物件の退去立会いをしましたが、明らかに高額な請求をされました。室内で飼っていた犬がスライドドアの面シートを剥がしてしまいました。そのシートはダイノックシートというらしく、立会人曰く「これはかなり高いのです」とのこと。この部分の張り替えだけで58,000円(税抜)請求されました。素人目に見て、こんな高いはずはないと思っているのですが、この請求額は妥当な金額なのでしょうか?張り替えは全面883×2000で、「このドアだけ他のスライドドアとシートデザインが変わってしまうが、全部のドア(8枚あります)を同じデザインに張り替えるのは高額になるので、このドア1枚だけでいいです」とのこと。また、後になって思ったのですが、立会いしてくれた人は、実際に施工する工務店の人間なのではないかと思いました。見た目や服装、話の内容から判断しました。工務店の方や、内装施工に詳しい方、または不動産業者の方からのコメントお願いいたします。もし不当な請求だった場合、対処方法をご教授いただければ幸いです。

ケーススタディ:愛犬との暮らし、退去時の落とし穴

今回のケースは、愛犬との賃貸生活でよく起こりうるトラブルの一つです。スライドドアのダイノックシートの剥がれという具体的な状況に対し、58,000円(税抜)という高額な請求が提示されています。この金額が妥当かどうかを判断するために、まずはダイノックシートの張り替え費用の相場、そして、犬が原因で発生した損害における借主の責任範囲を明確にする必要があります。

1. ダイノックシート張り替え費用の相場を調査

ダイノックシートは、見た目の美しさと耐久性を兼ね備えた人気の内装材ですが、その張り替え費用は業者によって大きく異なります。一般的に、ダイノックシートの材料費は1平方メートルあたり数千円程度、施工費は別途発生します。今回のケースでは、883mm×2000mmのドア一面の張り替えとのことですので、およそ1.8平方メートル。材料費だけで考えると、数千円~1万円程度が相場と言えるでしょう。

しかし、ここに施工費が加算されるため、総額はもう少し高くなります。施工費は、業者の技術料や出張費、諸経費などによって変動しますが、一般的には1平方メートルあたり5,000円~10,000円程度が目安となります。

今回のケースでは、58,000円(税抜)という請求額ですので、施工費がかなり上乗せされている可能性があります。複数の業者に見積もりを依頼し、相場を把握することが重要です。

2. 犬が原因の損害における借主の責任範囲

賃貸契約において、借主は物件を原状回復して返還する義務を負っています。しかし、これはあくまで「通常の使用による損耗」を除いた範囲です。つまり、経年劣化や通常の使用による傷みについては、借主が費用を負担する必要はありません。

では、犬が原因で発生した損害はどうでしょうか?この場合、犬の飼育が許可されている物件であれば、通常の使用とみなされる範囲も広くなります。しかし、今回のケースのように、犬が故意にシートを剥がしてしまった場合は、借主の責任となる可能性が高いでしょう。

ただし、その責任範囲は、損害の程度や原因、そして契約内容によって異なります。例えば、契約書に「ペットによる損害は全額借主負担」といった条項がある場合、借主は高額な修理費用を負担しなければならないこともあります。

3. 今回のケースにおける問題点と対処法

今回のケースで問題となるのは、以下の点です。
請求額が相場よりも高い可能性がある
立会人が工務店の人間である可能性がある
契約書にペットに関する特約があるかどうか不明

これらの問題点を踏まえ、以下の対処法を検討しましょう。

1. 複数の業者に見積もりを依頼する

まずは、複数の内装業者に見積もりを依頼し、ダイノックシートの張り替え費用の相場を把握しましょう。その際、今回のケースと同様の状況(ドア一面の張り替え、既存のデザインとの差異など)を伝え、正確な見積もりを出してもらうことが重要です。
2. 契約書を確認する

賃貸契約書を確認し、ペットに関する特約がないか確認しましょう。もし「ペットによる損害は全額借主負担」といった条項がある場合でも、高額すぎる請求には交渉の余地があります。
3. 管理会社または大家さんに交渉する

複数の見積もり結果と契約書の内容を踏まえ、管理会社または大家さんに請求額の減額交渉を行いましょう。その際、以下の点を主張することが有効です。
請求額が相場よりも高いこと
立会人が工務店の人間である可能性
犬の飼育が許可されている物件であること

また、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を参考に、借主の権利を主張することも有効です。
4. 専門家への相談を検討する

交渉が難航する場合は、弁護士や消費者センターなどの専門家に相談することを検討しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、法的な観点から適切な対処法を見つけることができます。

専門家からのアドバイス:交渉を有利に進めるために

今回のケースについて、内装施工の専門家である内装業者のAさんに意見を伺いました。

Aさん:「今回のケースでは、まず複数の業者に見積もりを依頼し、相場を把握することが重要です。その際、立会人が工務店の人間である可能性を考慮し、管理会社または大家さんに直接交渉することをおすすめします。また、国土交通省のガイドラインを参考に、借主の権利を主張することも有効です。」

Aさんはさらに、以下のようなアドバイスをくれました。
見積もりは必ず書面で受け取る
請求額の内訳を明確にしてもらう
写真や動画など、証拠を保存しておく

これらのアドバイスを参考に、冷静かつ論理的に交渉を進めることが、問題を解決するための第一歩となるでしょう。

まとめ:愛犬との暮らしを守るために

愛犬との賃貸生活は、多くの喜びをもたらしてくれる一方で、退去時のトラブルも起こりやすいものです。今回のケースのように、高額な請求をされた場合は、泣き寝入りせずに、適切な対処法を講じることが重要です。

複数の業者に見積もりを依頼し、契約書を確認し、管理会社または大家さんに交渉することで、不当な請求から身を守ることができます。また、専門家への相談も有効な手段です。

愛犬との暮らしを守るために、日頃から物件を大切に使い、退去時にはしっかりと原状回復を行うように心がけましょう。

この記事のポイント
ダイノックシートの張り替え費用の相場を把握する
犬が原因の損害における借主の責任範囲を理解する
複数の業者に見積もりを依頼する
契約書を確認する
管理会社または大家さんに交渉する
専門家への相談を検討する

これらのポイントを参考に、安心して退去手続きを進めてくださいね。

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