新築戸建ての玄関ドアに、繰り返し犬のおしっこがかけられるという状況、本当に困りますよね。特に小さなお子さんがいるご家庭では、不安も大きいことと思います。今回は、この状況が嫌がらせなのか、そうでないのかを見極め、安全に、そして穏便に解決するための方法を、犬と暮らす賃貸物件専門の不動産サイトのWEBライターであり、犬との生活をサポートする賃貸アドバイザーの私が、具体的な対策を交えながら解説します。
この記事では、以下のポイントについて掘り下げていきます。
- 犬のおしっこの原因を特定する方法
- 嫌がらせの可能性と、その見極め方
- 賃貸でもできる効果的な対策
- 近隣トラブルを避けるためのコミュニケーション術
一か月前に新築の戸建てに引っ越したばかりです。道路に面した家で柵も何もないですが、道路から約1mと階段4段をあがらないと玄関ドアの前には着きません。2週間前に玄関ドアに犬のおしっこと思われるものがかけられた跡がありました。昨日再びかけられた跡があり、主人が「どっかの犬がうちのドアにおしっこしてるんだけど」と言ってきて、奥まった玄関ドアにわざわざおしっこをかけられるのはいやがらせなのでは?と思い始めました。場所は駅が近く人通りも結構ある道沿いです。都内でも下町に住んでおり、うちにも犬がいますが、たまに放し飼いの飼い主さんや伸縮リードを伸ばしっぱなしで犬が自由すぎるほど自由に歩かせてる飼い主さんも見ます。戸建てと言っても賃貸で柵などは付けれません。両隣の家(片側の家はうちと同じ日に同じ戸建てに引っ越してきた家族)とも犬はいなく、きちんと挨拶もすませております。道路をはさんだ反対側はおおきな駐車場です。最近は近隣トラブルで殺人も起こってますし、うちにも小さい子がいるのでいやがらせなら怖いです。ダミーのカメラでも付けようかなと思うのですが、皆さんならどういった対応をしますか?
もしかしてウチがターゲット?冷静に状況を分析する
まず大切なのは、感情的にならず、冷静に状況を分析することです。「嫌がらせかも?」という不安な気持ちは当然ですが、まずは以下の点をチェックしてみましょう。
- 時間帯の特定:おしっこがかけられている時間帯を特定します。早朝や深夜など、人通りが少ない時間帯に多い場合、犬の散歩の時間と重なっている可能性があります。
- 犬の行動範囲:近所の犬の散歩コースを観察してみましょう。特定の犬があなたの家の前を通る頻度が高い場合、その犬がマーキングしている可能性が考えられます。
- 周辺の状況:あなたの家の玄関ドア周辺に、犬がマーキングしやすいもの(電柱、植木、他の家のドアなど)がないか確認します。
これらの情報を集めることで、犬の行動によるものなのか、それとも悪意のある嫌がらせなのか、ある程度の見当をつけることができます。
犬のマーキング?それとも悪質な嫌がらせ?
犬がおしっこをする理由は様々ですが、主なものとしては以下の3つが挙げられます。
- マーキング:犬は自分の縄張りを主張するために、おしっこでマーキングをすることがあります。特に未去勢のオス犬は、その傾向が強いです。
- 排泄:単純に排泄の場所として、あなたの家のドアを選んでしまった可能性があります。
- ストレス:犬が何らかのストレスを感じている場合、問題行動としておしっこをしてしまうことがあります。
もし、犬のマーキングや排泄が原因であれば、以下の対策を講じることで改善が見込めます。
- 犬用の忌避剤:犬が嫌がる臭いの忌避剤を玄関ドア周辺に散布します。ただし、小さなお子さんがいる場合は、安全な成分のものを選びましょう。
- 超音波発生器:犬が嫌がる超音波を発生させる装置を設置します。
- 犬の侵入を防ぐ:物理的に犬が近づけないように、柵やプランターなどを設置します。ただし、賃貸物件の場合は、管理会社や大家さんに確認が必要です。
一方、もし上記の対策を講じても改善が見られない場合や、おしっこ以外にも何か不審な点がある場合は、嫌がらせの可能性を考慮する必要があります。
賃貸でもできる!賢い防犯対策
賃貸物件の場合、大掛かりな工事や設備の設置は難しいですが、それでもできる防犯対策はたくさんあります。
- ダミーカメラの設置:手軽に設置できるダミーカメラは、犯罪抑止効果が期待できます。
- センサーライトの設置:人感センサーで自動点灯するライトは、夜間の侵入者を威嚇する効果があります。
- 防犯ブザーの携帯:万が一の事態に備えて、防犯ブザーを携帯しましょう。
- 窓やドアの補強:窓やドアに防犯フィルムを貼ったり、補助錠を取り付けたりすることで、防犯性を高めることができます。
これらの対策に加えて、地域との連携も重要です。近隣住民とのコミュニケーションを密にし、不審な人物や出来事を見かけたら、すぐに警察に通報するようにしましょう。
泣き寝入りは絶対ダメ!相談窓口を活用しよう
もし、嫌がらせがエスカレートしたり、解決の糸口が見えない場合は、一人で悩まずに専門機関に相談しましょう。
- 警察:嫌がらせの内容によっては、警察に相談することで、捜査や指導が入る場合があります。
- 弁護士:法的なアドバイスや、内容証明の作成などを依頼することができます。
- 自治体の相談窓口:自治体によっては、住民向けの相談窓口を設けている場合があります。
- 国民生活センター:消費生活に関する相談を受け付けています。
これらの相談窓口を活用することで、客観的なアドバイスやサポートを受けることができます。また、相談した記録は、後々証拠として役立つ可能性もあります。
平穏な暮らしのために!近隣住民とのコミュニケーション
今回の件とは別に、日頃から近隣住民との良好な関係を築いておくことは、様々なトラブルを未然に防ぐ上で非常に重要です。
- 挨拶を交わす:日々の挨拶は、コミュニケーションの第一歩です。
- 地域のイベントに参加する:地域のイベントに参加することで、近隣住民との親睦を深めることができます。
- 困った時は助け合う:お互いに助け合うことで、信頼関係を築くことができます。
- 迷惑をかけない:騒音やゴミ出しなど、近隣住民に迷惑をかける行為は慎みましょう。
特に犬を飼っている場合は、散歩中のマナーを守り、近隣住民に配慮することが大切です。犬の鳴き声や臭いなど、迷惑をかけていないか常に気を配りましょう。
まとめ|冷静な対応で、安心できる暮らしを取り戻そう
今回は、新築戸建ての玄関に犬のおしっこがかけられるという問題について、その原因の特定から対策、そして相談窓口まで、幅広く解説しました。今回のケースが犬のマーキングなのか、悪質な嫌がらせなのかは、まだ断定できません。しかし、冷静に状況を分析し、適切な対策を講じることで、事態の改善を図ることは可能です。
また、万が一、嫌がらせだった場合は、一人で悩まずに専門機関に相談し、適切なサポートを受けるようにしましょう。そして、日頃から近隣住民とのコミュニケーションを密にし、良好な関係を築いておくことが、安心できる暮らしへの第一歩です。
今回の記事が、あなたの不安を少しでも解消し、平穏な暮らしを取り戻すためのお役に立てれば幸いです。
この記事のポイント
- 玄関に犬のおしっこがかけられる原因を特定する
- 犬のマーキング対策、嫌がらせ対策を講じる
- 賃貸でもできる防犯対策を行う
- 困った時は専門機関に相談する
- 日頃から近隣住民とのコミュニケーションを大切にする
監修:犬と暮らす賃貸アドバイザー