新しい家族の一員として子犬を迎えるのは、喜びと同時に多くの課題が伴いますよね。特に、噛み癖、吠え癖、トイレトレーニングは、多くの飼い主さんが頭を悩ませるポイントです。生後2ヶ月の子犬と、10歳以上の高齢犬2頭を飼われているあなたのお悩み、よく分かります。
この記事では、子犬のしつけでよくある問題と、その解決策について、経験に基づいた具体的なアドバイスと、より良い方法を探るためのヒントを提示します。あなたの状況と似た経験を持つ飼い主さんも多くいることを知って、少し安心してくださいね。
生後2ヶ月の子犬は、遊び盛りの時期です。噛む行動は、遊びの一環であることも多く、興奮やストレスの表れでもあります。「叱る」という方法では、かえって子犬を興奮させ、逆効果になる可能性があります。
まずは、子犬が噛む原因を探ることから始めましょう。遊びの最中なのか、不安を感じているのか、それとも何かを求めているのか。状況を丁寧に観察し、記録を付けるのも有効です。例えば、「午後3時、おもちゃを奪おうとしたら噛まれた」のように、具体的な状況をメモしておきましょう。
噛まれた時の対処法として、効果的なのは「噛んだら遊びを中断する」ことです。子犬が噛んだ瞬間、すぐに遊びを止め、静かに数秒間、無視します。そして、落ち着いてから、改めて遊びを再開しましょう。この繰り返しで、子犬は「噛むと遊びがなくなる」ことを学習していきます。
また、噛むおもちゃを用意することも大切です。犬用のロープおもちゃや、歯固めなど、安全で丈夫なおもちゃを与え、噛む欲求を満たせるようにしましょう。子犬が噛む対象を、あなたの手や足から、おもちゃへと誘導することが重要です。そして、おもちゃで噛む行動を褒めてあげましょう。 「良い子だね!」と優しく声をかけて、ご褒美としておやつを与えるのも効果的です。
子犬の吠えは、様々な原因が考えられます。要求吠え(おやつが欲しい、散歩に行きたいなど)、警戒吠え(知らない人や物への反応)、遊び吠えなどです。あなたのケースでは、ゲージから出したい時のしつこい吠えが問題のようです。
ゲージから出したい時の吠えは、「吠えたら出してもらう」という学習が定着している可能性があります。そのため、まずはこの学習を修正する必要があります。ゲージから出すタイミングを、子犬が静かにしている時だけに限定しましょう。静かにしている時間を見計らって、優しくゲージを開けてあげ、褒めてあげましょう。そして、吠えている間は絶対にゲージから出してはいけません。
吠えを完全に止めさせるのは難しいかもしれませんが、吠える頻度を減らすことを目指しましょう。吠え始めたら、無視するか、静かに「シーッ」と注意する程度にとどめ、興奮させないように注意することが大切です。また、吠える原因を特定し、その原因を取り除く努力も必要です。例えば、ゲージの場所が騒がしい場所にある場合は、静かな場所に移動させるのも有効です。
トイレトレーニングは、子犬の年齢や性格によって、かかる時間が異なります。7割がトイレで出来るようになっているのは、良いペースです。焦らず、根気強く続けましょう。
子犬がトイレに行きたがっているサイン(クンクンする、落ち着きがないなど)を見逃さないように注意しましょう。サインに気づいたら、すぐにトイレに連れて行きましょう。そして、トイレを済ませたら、必ず褒めてあげましょう。おやつや言葉で褒めて、成功体験を積み重ねることが大切です。
また、トイレ以外の場所で排泄してしまった場合は、決して叱らないようにしましょう。叱ると、子犬はトイレを嫌がるようになってしまいます。代わりに、排泄物をすぐに片付け、子犬をトイレに連れて行きましょう。そして、トイレで済ませたら、必ず褒めてあげることが重要です。
さらに、子犬が自由に動き回れる範囲を制限するのも有効です。サークルやゲージを使用し、子犬の行動範囲を狭めることで、トイレの失敗を減らすことができます。そして、徐々に範囲を広げていくことで、子犬はトイレの場所を覚えていきます。
子犬のしつけは、一朝一夕でできるものではありません。愛情と根気、そして適切な方法で、じっくりと時間をかけて取り組むことが大切です。焦らず、小さな成功を積み重ねていくことで、子犬との信頼関係を築き、幸せな生活を送ることができるでしょう。
もし、どうしても解決できない問題があれば、動物病院や、ペットシッター、ドッグトレーナーなどの専門家に相談してみるのも良いでしょう。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的なしつけ方法を見つけることができるかもしれません。
大切なのは、子犬の気持ちに寄り添い、愛情を持って接することです。 あなたの努力は、必ず実を結ぶでしょう。頑張ってください!