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愛犬の分離不安と無駄吠え、集合住宅での解決策は?【専門家が解説】

#犬のしつけ
 

愛犬の分離不安と無駄吠え、集合住宅での騒音問題…多くの飼い主さんが直面する悩みですよね。でも、大丈夫!この記事では、具体的な解決策と、犬とのより良い暮らしを送るためのヒントを、専門家監修のもとご紹介します。

まずは、今回のご相談内容を確認しましょう。

2歳になる雑種(チワワ×ポメラニアン×トイプードル)のオスを飼っています。以前は一軒家で飼っていましたが、猫との相性が悪く、ペット可のアパートに引っ越しました。引っ越し後、愛犬は物音に敏感ですぐに吠え、姿が見えなくなると吠え続けます。構わないとクークー鳴き、後をついて回ります。集合住宅なので鳴き声が響き、近隣への影響が心配です。散歩に行っても吠えやまず、トイレに立つだけでも吠えます。少しでも早く改善したいのですが、どうしたら良いでしょうか。躾教室や病院に行った方が良いのでしょうか。

結論から言うと、早期の専門家への相談と、根気強いトレーニングが重要です。

この記事では、
分離不安の原因と症状
無駄吠えの理由と対策
集合住宅での騒音対策
具体的なトレーニング方法
専門家への相談のタイミング

について、詳しく解説していきます。

分離不安とは?原因と症状を理解しよう

分離不安とは、飼い主と離れることに強い不安を感じてしまう状態です。特に、今回のケースのように、環境の変化があった場合に起こりやすくなります。

分離不安の主な原因
環境の変化:引っ越し、家族構成の変化、生活リズムの変化など
過去のトラウマ:保護犬の場合、過去の経験が影響することも
過剰な甘やかし:常に一緒にいる、要求に応えすぎると依存心が強くなる
運動不足:エネルギーが有り余って、不安が増幅される

分離不安の主な症状
無駄吠え:飼い主がいない時に吠え続ける
破壊行動:家具や物を壊す
排泄:トイレ以外の場所で排泄する
自傷行為:自分の体を舐めたり噛んだりする
食欲不振:ご飯を食べなくなる
落ち着きのなさ:ウロウロしたり、震えたりする

今回のケースでは、引っ越しという環境の変化が大きな要因と考えられます。また、以前は一軒家で自由に過ごしていたのが、アパートでの生活になり、行動範囲が制限されたことも影響しているでしょう。

無駄吠えの原因を特定し、効果的な対策を

無駄吠えの原因は様々ですが、分離不安と関連していることが多いです。まずは、愛犬がどんな時に吠えるのかを観察し、原因を特定しましょう。

無駄吠えの主な原因
要求吠え:何かを要求する時に吠える(ご飯、おやつ、遊びなど)
警戒吠え:来客、物音、他の犬などに反応して吠える
不安吠え:分離不安、恐怖心から吠える
退屈吠え:暇を持て余して吠える
興奮吠え:嬉しさ、興奮から吠える

今回のケースでは、分離不安による不安吠えが主な原因と考えられます。しかし、物音に敏感ですぐに吠えるということから、警戒吠えの可能性も考慮する必要があります。

無駄吠えへの具体的な対策

1. 原因の特定:愛犬がどんな時に吠えるのかを記録する
2. 環境の整備
防音対策:窓や壁に防音シートを貼る、厚手のカーテンを設置する
死角を減らす:窓の外が見えないようにする
安心できる場所:ケージやクレートを安心できる場所に設置する
3. トレーニング
「おすわり」「待て」:基本的な指示に従えるようにする
「ハウス」:ケージやクレートに入ることを習慣づける
「静かに」:吠えるのをやめさせる指示を教える
4. 運動
散歩:毎日十分な散歩時間を確保する
室内遊び:ボール遊び、知育玩具などで刺激を与える
5. 留守番の練習
短時間から:最初は数分から始め、徐々に時間を延ばしていく
帰宅時の注意:大げさに騒がない、落ち着いて接する
6. 専門家への相談
獣医:病気が原因の可能性を排除する
ドッグトレーナー:個別の状況に合わせたトレーニングプランを作成する

集合住宅での騒音対策:近隣住民への配慮も忘れずに

集合住宅での犬との暮らしは、近隣住民への配慮が欠かせません。騒音問題は、トラブルの原因になるだけでなく、愛犬自身もストレスを感じてしまう可能性があります。

騒音対策のポイント
防音対策:上記参照
吠えさせない工夫
インターホンの音量:最小限にする
宅配の受け取り:時間を指定する、置き配を利用する
来客:事前に知らせる、玄関先で対応する
近隣住民への挨拶
引っ越し時:犬を飼っていることを伝え、理解を求める
日頃から:積極的にコミュニケーションを取り、良好な関係を築く
トラブル発生時
誠意ある対応:まずは謝罪し、改善策を説明する
管理会社への相談:必要に応じて、管理会社に仲介を依頼する

今回のケースでは、下の階の方に事前に伝えてあるとのことですが、日頃からコミュニケーションを取り、理解を求めることが大切です。また、万が一、苦情があった場合は、誠意をもって対応しましょう。

具体的なトレーニング方法:分離不安の克服を目指して

分離不安を克服するためには、根気強いトレーニングが必要です。焦らず、愛犬のペースに合わせて、少しずつ進めていきましょう。

トレーニングのステップ

1. 安心できる場所作り
ケージやクレートを快適な空間にする(タオル、おもちゃ、おやつなど)
「ハウス」の指示で自ら入るように練習する
ケージやクレートの中でリラックスできるようにする
2. 短時間の分離練習
飼い主が同じ部屋にいる状態で、ケージやクレートに入れる
最初は数分から始め、徐々に時間を延ばしていく
落ち着いていられたら、褒めておやつを与える
3. 飼い主が別の部屋へ
最初は数秒から始め、徐々に時間を延ばしていく
吠えたり騒いだりしたら、すぐに戻らず、落ち着くまで待つ
落ち着いたら、褒めておやつを与える
4. 留守番の練習
最初は数分から始め、徐々に時間を延ばしていく
出かける前に、必ず「行ってきます」と声をかける
帰宅時は、大げさに騒がない、落ち着いて接する
5. 環境エンリッチメント
留守番中に楽しめるおもちゃを用意する(知育玩具、コングなど)
テレビやラジオをつけて、音のある環境を作る
隠しおやつゲームをする

トレーニングの注意点
焦らない:愛犬のペースに合わせて、ゆっくり進める
一貫性:家族全員で同じ指示を出す
体罰は厳禁:逆効果になるだけでなく、信頼関係を損なう
成功体験:できたことを褒めて、自信をつけさせる
諦めない:根気強く続けることが大切

専門家への相談:早期の対応が改善への近道

今回のケースでは、すでに様々な対策を試みているようですが、改善が見られない場合は、専門家への相談を検討しましょう。

相談先の候補
獣医
病気が原因の可能性を排除する
必要に応じて、精神安定剤などの薬を処方してもらう
ドッグトレーナー
個別の状況に合わせたトレーニングプランを作成してもらう
問題行動の原因を特定し、改善策を教えてもらう
動物行動学専門医
より専門的な知識に基づいた診断と治療を受ける

専門家への相談は、費用がかかるというデメリットがありますが、早期に適切な対応をすることで、改善への近道となります。

専門家選びのポイント
資格
獣医:獣医師免許
ドッグトレーナー:JKC公認訓練士、PDSA公認インストラクターなど
動物行動学専門医:日本獣医動物行動研究会認定医など
実績
過去の症例、成功事例などを確認する
相性
愛犬との相性、飼い主との相性を確認する
料金
料金体系、支払い方法などを確認する

まとめ:愛犬との幸せな暮らしのために

愛犬の分離不安と無駄吠えは、飼い主さんにとっても大きな悩みですが、適切な対策と根気強いトレーニングで、必ず改善できます。
分離不安の原因と症状を理解する
無駄吠えの原因を特定し、効果的な対策を講じる
集合住宅での騒音対策を徹底する
具体的なトレーニング方法を実践する
必要に応じて、専門家へ相談する

愛犬との幸せな暮らしのために、諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。

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