長年、外で暮らしてきた愛犬を室内で飼うことにしたけれど、環境の変化でストレスを感じていないか心配…そんな飼い主さんは少なくありません。この記事では、13歳という高齢期を迎えた愛犬と、より穏やかな室内生活を送るための具体的な方法を、実体験に基づいてご紹介します。
13歳の中型犬、しかもフィラリアや心臓、気管にも問題を抱えている愛犬を室内で飼う決断は、大きな愛情と勇気が必要だったことでしょう。高齢犬にとって環境の変化は大きなストレスになり得ます。 しかし、ご心配されているように、愛犬がストレスを抱えているかどうかを見極めることは、とても大切です。愛犬の行動をよく観察し、普段と違う様子がないか注意深く見ていきましょう。
8畳の茶の間とダイニングキッチンを繋げた空間で暮らす愛犬にとって、落ち着ける場所の確保は重要です。ゲージは寝るための場所として適切ですが、日中は自由に過ごせるスペースも必要です。犬用のベッドやクッションを複数用意し、場所を変えて配置することで、愛犬が自由に落ち着ける場所を選べるようにしましょう。
トイレトレーニングは順調とのことですが、高齢犬は若い犬に比べて膀胱や尿道の機能が低下している場合があり、頻尿になることもあります。3~4時間おきの散歩に加え、夜間も一度は散歩に連れて行くことを検討してみましょう。 また、食事の時間や散歩の時間などをできるだけ一定に保つことで、愛犬の生活リズムを整えることができます。これはストレス軽減に繋がります。
お客様が来られるたびにゲージに入れると、愛犬は不安を感じてしまうかもしれません。来客時には、愛犬を落ち着かせられる場所(例えば、ゲージとは別に、静かな部屋やクレートなど)を用意し、必要に応じてそちらに移動させることを検討してみましょう。 事前に愛犬にその場所を安全な場所だと認識させ、おやつなどを与えて安心感を与えることも効果的です。また、来客には事前に愛犬がいることを伝え、愛犬に近寄らないようお願いするのも良いでしょう。
愛犬が噛み付いたという出来事についてですが、これはストレスのサインかもしれません。しかし、高齢犬は、身体の変化や環境の変化に敏感に反応し、痛みや不安から攻撃的な行動をとることがあります。 お菓子の袋をガサガサしていた時の行動は、遊び心からかもしれませんし、痛みや不安から来る行動かもしれません。愛犬の行動を注意深く観察し、その原因を探ることが重要です。
愛犬が噛み付いた後、申し訳なさそうに上目使いでペロッとしたという行動は、愛犬が飼い主さんの気持ちを理解し、反省していることを示している可能性があります。愛犬とのコミュニケーションを大切に、優しく接することで、愛犬の安心感を高めることができます。 普段から、撫でたり、話しかけたり、一緒に遊んだりすることで、信頼関係を築きましょう。
愛犬がストレスを抱えているかどうかを見極めるには、日々の行動を観察することが大切です。以下のようなサインに注意してみましょう。
これらのサインが見られた場合は、獣医さんに相談することをお勧めします。獣医さんは、愛犬の状態を詳しく診察し、適切なアドバイスをしてくれます。
愛犬が室内で快適に過ごせるように、いくつかの工夫をしてみましょう。例えば、
高齢犬の室内生活は、飼い主さんにとっても愛犬にとっても、大きな変化です。しかし、適切な対策と工夫をすることで、愛犬は室内での生活に慣れて、穏やかな時間を過ごすことができるでしょう。愛犬の行動を注意深く観察し、少しでも気になることがあれば、すぐに獣医さんに相談することが大切です。 愛犬との時間を大切に、そして、安心して過ごせるようにサポートしていきましょう。
この記事が、愛犬との幸せな室内生活を送るための一助となれば幸いです。