愛犬と女性が本を読むイラスト

犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

DOGFRIENDLYでは、犬との素敵な物語・愛犬の写真を本に収め、半永久的に思い出を残す活動を行っています。
愛犬との「暮らし」にまつわる思い出を本にしませんか?出版にかかる費用は0円です。
たくさんの「愛犬との暮らし」の投稿が集まったら一冊の本になり、「国会図書館」に納品されます。

投稿してみる

愛犬との暮らし、フローリングの傷と湿気による黒ずみ…退去時の請求はどうなる?

#退去費用
 

愛犬との賃貸生活、楽しいけれど、気になるのは退去時の費用ですよね。特にフローリングの傷や湿気による黒ずみは、請求額が心配になるポイント。今回は、そんな不安を解消するために、具体的なケースを想定しながら、退去時の原状回復義務や費用の相場、対策について詳しく解説していきます。

賃貸アパートのフローリングを傷つけてしまいました。それに加え、布団を敷きっぱなしにしていたら、湿気で黒くなってしまいました。こういった場合って、契約が終わって引越しするとき、どんな請求をされるでしょうか?教えてください。

結論から言うと、フローリングの傷や湿気による黒ずみの程度、契約内容、そして貸主側の考え方によって請求額は大きく変わります。しかし、ポイントを押さえておくことで、不当な請求を避け、納得のいく形で退去できる可能性を高めることができます。

ケーススタディ:愛犬との暮らしでよくあるフローリングのトラブル

ここでは、愛犬との生活で起こりがちなフローリングのトラブルを例に、退去時の請求について考えてみましょう。

登場人物
あなた(Aさん):愛犬(トイプードル)と賃貸アパートで暮らす会社員。
愛犬(マロン):元気いっぱいのトイプードル。フローリングで滑ることが悩み。
大家さん(Bさん):アパートの大家さん。原状回復には厳しい一面も。

物語

Aさんは、マロンと一緒に暮らすために、ペット可の賃貸アパートに引っ越しました。しかし、フローリングが滑りやすく、マロンが走り回るたびに小さな傷がついてしまうのが悩みでした。また、仕事が忙しく、ついつい布団を敷きっぱなしにしてしまうこともあり、フローリングの一部が湿気で黒ずんでしまいました。

退去日が近づき、Aさんは退去時の請求が心配になり始めました。そこで、不動産会社に相談し、原状回復義務について詳しく教えてもらうことにしました。

原状回復義務とは?

原状回復義務とは、賃貸契約終了時に、借りたときの状態に戻して物件を返却する義務のことです。しかし、これはあくまで原則であり、経年劣化や通常の使用による損耗については、借主が負担する必要はありません。

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、原状回復について以下のように定義しています。

> 原状回復とは、賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用によって発生した損耗・毀損を復旧すること。

つまり、Aさんの場合、マロンがつけたフローリングの傷や、布団を敷きっぱなしにしたことによる湿気の黒ずみが、原状回復義務の対象となる可能性があります。

フローリングの傷、請求される?されない?

フローリングの傷の程度や原因によって、請求の有無や金額は異なります。
軽微な傷:日常生活で通常発生する程度の小さな傷であれば、経年劣化とみなされ、請求されないことが多いです。
ペットによる傷:ペットの爪による引っかき傷や、粗相によるシミなどは、借主の故意・過失とみなされ、請求される可能性が高いです。
故意による傷:物を落としたり、家具を引きずったりしてつけた傷は、借主の故意・過失とみなされ、請求される可能性が高いです。

Aさんの場合、マロンが走り回ってつけた小さな傷は、経年劣化とみなされる可能性もありますが、ペットによる傷と判断される可能性もあります。

湿気による黒ずみ、請求される?されない?

湿気による黒ずみも、その原因や程度によって請求の有無が変わります。
換気不足によるもの:換気不足が原因で発生したカビや黒ずみは、借主の善管注意義務違反とみなされ、請求される可能性が高いです。
建物の構造上の問題:建物の構造上の問題で湿気がこもりやすく、カビが発生した場合、貸主側の責任となる場合があります。
通常の使用によるもの:適切な換気を行っていたにも関わらず、自然に発生した程度のカビであれば、経年劣化とみなされ、請求されないこともあります。

Aさんの場合、布団を敷きっぱなしにしていたことが原因であれば、換気不足とみなされ、請求される可能性が高いでしょう。

請求額の相場は?

フローリングの傷や湿気による黒ずみの請求額は、補修範囲や使用する材料、業者によって大きく異なります。
部分補修:数カ所の小さな傷であれば、数千円~数万円程度で済むことがあります。
フローリングの張り替え:広範囲に傷や汚れがある場合は、フローリング全体の張り替えが必要となり、数十万円かかることもあります。

Aさんの場合、傷の程度や黒ずみの範囲によって、請求額は大きく変わる可能性があります。

高額請求を避けるための対策

退去時の高額請求を避けるためには、以下の対策が有効です。

1. 入居時の状況を記録する

入居時に、フローリングの状態や壁の傷などを写真や動画で記録しておきましょう。退去時に、入居時からあった傷について指摘された場合に、証拠として提示できます。
2. ペットによる傷対策
滑り止めマット:フローリングに滑り止めマットを敷くことで、ペットの足腰への負担を軽減し、傷つきにくくします。
爪切り:定期的にペットの爪を切ることで、フローリングへの傷つきを抑えます。
ペット用フローリングワックス:ペット用のフローリングワックスを塗ることで、フローリングを保護し、滑りにくくします。
3. 湿気対策
こまめな換気:定期的に窓を開けて換気を行い、室内の湿気を逃がしましょう。
除湿機の活用:除湿機を活用して、室内の湿度を適切に保ちましょう。
布団乾燥機:布団を敷きっぱなしにする場合は、布団乾燥機を定期的に使用し、湿気を飛ばしましょう。
4. 日頃のお手入れ
こまめな掃除:フローリングをこまめに掃除し、汚れを落としましょう。
ペットの粗相はすぐに拭き取る:ペットが粗相をしてしまった場合は、すぐに拭き取り、消臭剤を使用しましょう。
5. 退去前の確認

退去前に、自分でできる範囲で掃除や補修を行いましょう。また、不動産会社や大家さんと一緒に物件の状態を確認し、修繕が必要な箇所について話し合いましょう。
6. 契約内容の確認

賃貸契約書に、原状回復に関する条項が記載されているか確認しましょう。特約がある場合は、その内容も確認しておきましょう。
7. 専門家への相談

請求額に納得がいかない場合は、消費者センターや弁護士などの専門家に相談してみましょう。

Aさんの場合、滑り止めマットを敷いたり、こまめに換気を行ったりすることで、フローリングの傷や湿気による黒ずみを防ぐことができたかもしれません。

成功事例:交渉で請求額を減額できたケース

過去には、以下のようなケースで、交渉によって請求額を減額できた事例があります。
入居時の写真が決め手:入居時に撮影した写真と、退去時の状況を比較し、入居時からあった傷であることを証明し、請求を免れた。
専門家の意見:専門家に物件の状態を鑑定してもらい、経年劣化による損耗であることを証明し、請求額を減額できた。
交渉術:不動産会社や大家さんと粘り強く交渉し、修繕費用の負担割合について合意し、請求額を減額できた。

Aさんも、これらの事例を参考に、諦めずに交渉することで、請求額を減額できる可能性があります。

まとめ:愛犬との暮らし、賢く退去するために

愛犬との賃貸生活は、楽しいことばかりではありません。退去時の原状回復義務についても、きちんと理解しておく必要があります。

今回の記事では、フローリングの傷や湿気による黒ずみを例に、退去時の請求について詳しく解説しました。高額請求を避けるためには、日頃からの対策が重要です。また、万が一、請求額に納得がいかない場合は、諦めずに交渉することも大切です。

愛犬との暮らしを楽しみながら、賢く退去できるよう、今回の記事を参考にしてください。

犬と暮らせる部屋の相談バナー

犬と暮らせるお部屋、探します。

「ペット可物件」だけでは不安……。
DOGFRIENDLYでは、犬との暮らしを大切にした物件探しをお手伝いしています。
犬種や広さ、周辺環境など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

     犬と暮らせる物件を探す

おすすめの記事