犬の鳴き声問題、本当に困りますよね。特に賃貸アパートにお住まいで、ペット不可物件となると、余計にストレスを感じてしまうのも当然です。今回は、そんな悩みを抱えるあなたのために、具体的な解決策を一緒に考えていきましょう。
うちのアパートは管理会社がいるので、直接大家さんと会うことはありません。
とにかく犬の声がデカく、朝から晩まで吠えてます。
この場合管理会社に言ってもいいのでしょうか?
・・・大家で真横に住んでるのにしつけもせず犬飼うなんて・・・
結論から言うと、管理会社に相談するのは非常に有効な手段です。しかし、ただ相談するだけでなく、状況を整理し、具体的な要望を伝えることが重要になります。
まず、大前提として、賃貸契約には「平穏に生活する権利」が含まれています。犬の鳴き声が著しく、あなたの生活を妨げている場合、これは契約違反にあたる可能性があります。
管理会社は、大家さんの代理として物件の管理を行っています。つまり、入居者からの苦情を受け付け、大家さんに改善を促す義務があるのです。
1. 記録を取る:
いつ、どのくらいの時間、どのような鳴き声がするか、具体的に記録しましょう。可能であれば、録音データも有効です。
騒音レベルを客観的に示すために、騒音測定アプリなどを活用するのも良いでしょう。
記録は、後々、状況を説明する際に非常に役立ちます。
2. 契約書を確認:
賃貸契約書に、騒音に関する条項がないか確認しましょう。ペット不可の条項があれば、大家さんの行為が契約違反であることを主張しやすくなります。
3. 他の入居者の意見を聞く:
もし可能であれば、他の入居者も同様の騒音被害に遭っていないか確認してみましょう。複数人で訴えることで、管理会社も対応せざるを得なくなる可能性が高まります。
4. 要望を明確にする:
単に「うるさい」と伝えるだけでなく、「〇時~〇時の間の鳴き声を改善してほしい」「夜間の鳴き声対策をしてほしい」など、具体的な要望を伝えましょう。
1. 電話またはメールで連絡:
まずは管理会社に連絡を取り、状況を説明します。電話の場合は、担当者の名前を控えておきましょう。メールの場合は、記録が残るのでより確実です。
2. 記録を提出:
事前に準備した記録を、管理会社に提出します。客観的なデータを示すことで、深刻さを理解してもらいやすくなります。
3. 具体的な要望を伝える:
「〇時~〇時の間の鳴き声を改善してほしい」「夜間の鳴き声対策をしてほしい」など、具体的な要望を伝えましょう。
4. 対応の期日を確認:
いつまでに、どのような対応をしてくれるのか、期日を確認しましょう。
5. 進捗状況の確認:
期日を過ぎても改善が見られない場合は、再度管理会社に連絡し、進捗状況を確認しましょう。
管理会社に相談しても、なかなか対応してくれない場合もあります。その場合は、以下の手段を検討しましょう。
1. 内容証明郵便を送る:
内容証明郵便で、騒音被害の状況と改善要求を、大家さん宛に送付します。内容証明郵便は、法的な証拠となるため、訴訟になった場合に有利になります。
2. 弁護士に相談する:
弁護士に相談し、法的なアドバイスをもらいましょう。弁護士から内容証明郵便を送ってもらうことも可能です。
3. 調停を申し立てる:
裁判所に調停を申し立て、大家さんと話し合いの場を設けてもらう方法もあります。
4. 引っ越しを検討する:
最終的な手段として、引っ越しを検討せざるを得ない場合もあります。その際は、引っ越し費用や違約金などを大家さんに請求できる可能性もあります。
犬の鳴き声問題は、一筋縄ではいかないこともあります。しかし、諦めずに、根気強く対応していくことが重要です。
大家さんの立場を理解する:
犬を飼っている大家さんも、犬が好きで飼っているはずです。まずは、大家さんの立場を理解し、感情的に訴えるのではなく、冷静に状況を説明することが大切です。
犬の専門家のアドバイス:
犬の訓練士や獣医などの専門家に相談し、鳴き声の原因や対策についてアドバイスをもらうのも有効です。
地域社会との連携:
地域の自治会や愛護団体などに相談し、協力を仰ぐのも良いでしょう。
Aさんは、今回の相談者と同じように、隣に住む大家さんの飼い犬の鳴き声に悩まされていました。Aさんは、まず、詳細な記録を取り、管理会社に相談しました。しかし、管理会社は「大家さんには注意したが、改善が見られない」という回答でした。
そこでAさんは、弁護士に相談し、内容証明郵便を大家さんに送付しました。すると、大家さんは態度を改め、犬の訓練士に依頼し、鳴き声対策を行ったそうです。
数か月後、Aさんは「以前に比べると、鳴き声はかなり減った。まだ完全に無くなったわけではないが、我慢できる範囲になった」と話していました。
犬の鳴き声問題は、放置すると精神的な負担が大きくなります。まずは、管理会社に相談し、状況を改善してもらうように働きかけましょう。それでも解決しない場合は、法的手段も視野に入れ、諦めずに解決を目指しましょう。
今回の記事が、あなたの悩みを解決する一助となれば幸いです。