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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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多頭飼育崩壊を防ぐ!里親希望者の見極め方:犬との幸せな暮らしのために

#犬の飼育
 
先日、どしゃ降りの雨の中ずぶ濡れで道端にうずくまっている子猫を保護しました。そこで子猫の里親を募集するため大手里親募集サイトに登録をしたところ、何件かお問い合わせを頂きました。初めての事なので、色々戸惑うことがあります。ペット可賃貸にお住まいの30代の母親と小学3年生の二人家族の方からお問い合わせ頂いたんですが、すでに犬3匹、猫2匹飼っていらっしゃるようで、大切にしますと言ってくれてますが、そんなにたくさんいて大丈夫かと思ってしまいます。こういう場合はどんな感じで確認してみればいいんでしょうか?もちろんお譲りする時は相手のご自宅まで行くつもりですが、そこまで行く前に見定める方法はありますか?里親さんが決まらないと困りますが、悪い話しもあるようなので、後々後悔しないようにしたいです。サイトを利用された事のある方や、詳しい方よろしくお願いします。

保護された子猫ちゃんの里親探し、本当に素晴らしいですね!
ただ、ご心配されているように、里親詐欺や多頭飼育崩壊といった問題も残念ながら存在します。
特に今回は、すでに犬3匹、猫2匹を飼育されている方からのお問い合わせということで、慎重になるのは当然です。
今回は、犬を多頭飼育している里親希望者を見極めるための具体的な方法を、ステップ形式でご紹介します。
不幸な犬を増やさないために、ぜひ参考にしてください。

ステップ1:丁寧なヒアリングで「愛情」と「キャパシティ」を見極める

まず、里親希望者の方に、以下の項目について詳しくヒアリングを行いましょう。
ポイントは、相手を責めるような口調ではなく、あくまで「猫ちゃんの幸せを願っている」という姿勢で質問することです。
現在の犬たちの種類、年齢、性格

犬種によって必要な運動量やケアが異なります。
また、年齢によっても健康状態や体力に差が出てきます。
それぞれの犬の性格を把握しているかどうかも重要です。
例えば、活発な犬種ばかりの場合、十分な運動時間を確保できているか確認する必要があります。
犬たちの1日の過ごし方(散歩の時間、回数、室内での過ごし方)

十分な散歩時間を確保できているか、室内での遊びはどのようにしているかなど、具体的な内容を聞き出しましょう。
犬がストレスなく過ごせる環境かどうかを見極める必要があります。
特に、ペット可賃貸の場合、近隣住民への配慮も必要です。
過去の病歴や治療歴、現在の健康状態

過去の病歴や治療歴は、犬の飼育環境を知る上で重要な情報です。
また、定期的な健康チェックや予防接種を受けているかどうかも確認しましょう。
犬の健康管理に対する意識の高さを知ることができます。
1ヶ月にかかる犬たちの費用(食費、医療費、トリミング代など)

犬を飼育するには、それなりの費用がかかります。
食費、医療費、トリミング代など、具体的な金額を把握しているか確認しましょう。
経済的な余裕がない場合、十分なケアができない可能性があります。
なぜ新たに猫を迎えたいのか、猫を飼った経験はあるか

猫を迎えたい理由が明確であるか、猫の飼育経験があるかを確認しましょう。
犬と猫の多頭飼いは、犬と犬以上に相性が重要になります。
安易な気持ちで猫を迎えようとしていないか、慎重に見極める必要があります。
もし猫が病気になった場合、どのように対応するつもりか

病気になった場合の対応を聞くことで、里親希望者の責任感や覚悟を知ることができます。
夜間対応の動物病院の場所や、緊急時の連絡先などを把握しているか確認しましょう。
猫が犬たちと仲良くできるか不安はないか、先住犬との相性についてどのように考えているか

犬と猫の相性は、多頭飼育の成功を左右する重要な要素です。
先住犬の性格や猫との相性について、どのように考えているか詳しく聞いてみましょう。
相性が悪い場合、犬と猫がお互いにストレスを感じてしまう可能性があります。
ペット可賃貸の契約内容(飼育可能なペットの種類、数など)

ペット可賃貸であっても、飼育できるペットの種類や数に制限がある場合があります。
契約内容を確認し、違反していないか確認しましょう。
無許可で飼育した場合、退去を求められる可能性もあります。
留守番の時間、対策

留守番の時間が長い場合、犬や猫はストレスを感じやすくなります。
留守番中の対策について詳しく聞き、十分な対策がされているか確認しましょう。
例えば、ケージに入れる、おもちゃを与える、ペットカメラを設置するなど、様々な方法があります。

これらの質問を通して、里親希望者の方の犬に対する愛情、飼育環境、経済状況、知識などを総合的に判断します。
もし少しでも不安を感じる点があれば、遠慮なく質問を重ねましょう。

ステップ2:写真や動画で「飼育環境」をチェック!

ヒアリングである程度の情報を得たら、次は写真や動画で飼育環境を確認しましょう。
実際に訪問するのがベストですが、まずは写真や動画で確認することで、訪問の手間を省くことができます。
部屋全体の様子

部屋全体が清潔に保たれているか、犬たちが快適に過ごせるスペースがあるかを確認しましょう。
物が散乱していたり、掃除が行き届いていない場合は、注意が必要です。
犬たちの様子

犬たちがリラックスしているか、ストレスを感じていないかを確認しましょう。
表情や行動、鳴き声などから、犬たちの状態を判断します。
もし、怯えていたり、攻撃的な様子が見られる場合は、飼育環境に問題がある可能性があります。
犬用品の配置

犬用のベッド、トイレ、食器などが適切に配置されているかを確認しましょう。
犬たちが安全に、そして快適に過ごせるように配慮されているかを見ます。
例えば、トイレが清潔に保たれているか、食器が常に清潔な状態であるかなどを確認します。
脱走防止対策

玄関や窓からの脱走防止対策がしっかりとされているかを確認しましょう。
特に、集合住宅の場合は、共用部分への脱走は近隣住民とのトラブルにつながる可能性があります。
二重扉の設置や、窓に柵を取り付けるなどの対策がされているか確認しましょう。

写真や動画を確認する際は、以下の点に注意しましょう。
不自然な点はないか

写真や動画に不自然な点がないか注意しましょう。
例えば、明らかに不自然な場所に犬がいたり、不自然なものが写り込んでいる場合は、加工されている可能性があります。
加工されていないか

写真や動画が加工されていないか確認しましょう。
加工アプリなどを使用すると、実際とは異なる印象を与える可能性があります。
できれば、加工されていない生の映像を見せてもらうように依頼しましょう。
最新の状態か

写真や動画が最新の状態であるか確認しましょう。
過去に撮影されたものではなく、現在の飼育環境を把握する必要があります。
撮影日時の確認や、リアルタイムでのビデオ通話などを活用しましょう。

ステップ3:必ず「訪問」して最終確認!

写真や動画で確認した後は、必ず里親希望者の自宅を訪問し、最終確認を行いましょう。
実際に自分の目で見て、犬たちの様子や飼育環境を確認することが重要です。
犬たちの様子を観察

実際に犬たちと触れ合い、様子を観察しましょう。
写真や動画では分からなかった性格や、健康状態などを確認することができます。
犬たちが人懐っこいか、攻撃性がないか、健康状態は良好かなどをチェックします。
飼育環境をチェック

部屋の清潔さ、犬用品の配置、脱走防止対策などを再度確認しましょう。
写真や動画で確認した内容と相違がないか、実際に自分の目で確かめることが重要です。
臭いや騒音などもチェックし、犬たちが快適に過ごせる環境かどうかを判断します。
里親希望者との会話

実際に会って話をすることで、人柄や犬に対する愛情をより深く知ることができます。
ヒアリングで確認した内容を再度確認したり、犬の飼育に関する知識や経験について質問したりしましょう。
疑問や不安な点があれば、遠慮なく質問し、納得できるまで話し合いましょう。
先住犬との相性を確認

子猫と先住犬を対面させ、相性を確認しましょう。
最初はケージ越しに対面させ、徐々に距離を縮めていくのがおすすめです。
犬が猫に対して攻撃的な態度をとらないか、猫が犬を怖がっていないかなどを観察します。
相性が悪い場合は、無理に引き合わせることは避けましょう。

訪問時のチェックポイント
犬の数が増えても、愛情を注げるか

すでに犬を3匹飼育されているとのことなので、新たに猫を迎えても、十分に愛情を注げるか確認しましょう。
犬の数が増えることで、散歩や遊びの時間が減ったり、経済的な負担が増えたりする可能性があります。
それぞれの犬に十分な時間と愛情を注げるか、慎重に判断する必要があります。
犬の健康状態は良好か

犬たちの健康状態をチェックし、病気や感染症がないか確認しましょう。
もし、病気や感染症がある場合は、獣医さんに相談し、適切な治療を受けているか確認しましょう。
また、定期的な健康チェックや予防接種を受けているかどうかも確認しましょう。
犬のストレスサインを見抜けるか

犬がストレスを感じているサインを見抜けるか確認しましょう。
例えば、落ち着きがない、食欲がない、下痢をする、体を舐め続けるなどの行動は、ストレスサインの可能性があります。
ストレスサインに気づき、適切に対処できるかどうかが重要です。
犬の問題行動に対応できるか

犬が吠える、噛む、破壊行動をするなどの問題行動を起こした場合、適切に対応できるか確認しましょう。
問題行動の原因を特定し、専門家(獣医行動診療科医やドッグトレーナー)に相談するなど、適切な対応をとる必要があります。
犬の飼育に関する知識を持っているか

犬の飼育に関する知識を持っているか確認しましょう。
犬種ごとの特性、食事、運動、健康管理など、基本的な知識を持っていることが重要です。
もし、知識が不足している場合は、書籍やインターネットなどで学習するように促しましょう。

ステップ4:契約書で「責任」を明確化!

里親希望者の方に譲渡することが決まったら、必ず契約書を作成し、お互いの権利と義務を明確化しましょう。
契約書には、以下の項目を盛り込むようにしましょう。
譲渡する猫の情報(種類、年齢、特徴など)
里親さんの情報(氏名、住所、連絡先など)
譲渡日
譲渡条件(終生飼育、適切な医療、転売禁止など)
違反した場合の措置(猫の返還など)
その他特記事項

契約書を作成することで、里親さんの責任感を高め、トラブルを未然に防ぐことができます。
また、契約書は、万が一トラブルが発生した場合の証拠となります。

ステップ5:譲渡後も「継続的なサポート」を!

猫を譲渡した後も、里親さんと連絡を取り合い、継続的なサポートを行いましょう。
猫の様子を定期的に確認したり、飼育に関する相談に乗ったりすることで、里親さんの不安を解消し、猫との良好な関係を築くことができます。
定期的な連絡

譲渡後、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後など、定期的に里親さんと連絡を取り合いましょう。
猫の様子や飼育状況などを確認し、何か困ったことがないか聞いてあげましょう。
飼育相談

里親さんから飼育に関する相談を受けた場合は、親身になってアドバイスしましょう。
もし、自分では解決できない問題であれば、獣医さんや専門家を紹介するなど、適切なサポートを行いましょう。
訪問

必要に応じて、里親さんの自宅を訪問し、猫の様子を確認しましょう。
特に、猫が新しい環境に慣れていない場合や、体調を崩している場合は、早めに訪問して状況を確認することが重要です。

まとめ

里親探しは、猫にとって新しい幸せな生活のスタートとなる大切なプロセスです。
しかし、同時に、里親詐欺や多頭飼育崩壊といったリスクも伴います。
今回ご紹介した5つのステップを参考に、慎重に里親希望者を見極め、猫にとって最良の選択をしてあげてください。
そして、譲渡後も継続的なサポートを行い、猫と里親さんが末永く幸せに暮らせるように見守ってあげましょう。

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