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多頭飼育の騒音問題、賃貸契約解除への道筋とは?解決策を徹底解説

#トラブル
 
賃貸住宅を経営しています。築40年以上の物件で、ペット可として募集したところ、複数の室内犬を飼育したいという入居者が現れ、了承しました。しかし、犬の数がどんどん増え、一時10匹以上になったことも。飼い主が留守中は犬が鳴き続け、苦情が絶えません。管理会社が注意した結果、5匹まで減りましたが、騒音は依然として続いています。契約解除を申し出ても、入居者は応じそうにありません。管理会社からは、裁判も視野に入れるなら進められるが、オーナーの自宅が近いため、危害を加えられる可能性を懸念されています。実際、入居者からは暴言があり、録音もしています。このような状況を解決するにはどうすれば良いでしょうか?

賃貸物件のオーナー様、心中お察しいたします。せっかくペット可にしたのに、まさかこんな事態になるとは、予想もしていなかったことでしょう。今回は、多頭飼育による騒音問題という、非常にデリケートな問題に直面されていますね。しかも、相手は感情的な入居者。事を荒立てずに、しかし確実に解決へと導くためには、慎重な対応が求められます。

この記事では、同様の状況を乗り越えたオーナーの事例や、専門家のアドバイスを交えながら、具体的な解決策を解説していきます。ぜひ、最後までお読みいただき、問題解決の糸口を見つけてください。

結論:段階的な解決策と証拠収集が重要

まず、結論から申し上げます。今回の問題解決には、以下の3つの段階的なアプローチが重要です。

1. 証拠収集と状況の明確化: 騒音の証拠、入居者の言動、契約内容などを整理し、客観的な状況を把握する。
2. 穏便な解決策の模索: まずは話し合いによる解決を目指し、専門家を交えた交渉も検討する。
3. 法的措置の検討: 話し合いでの解決が難しい場合は、契約解除や損害賠償請求などの法的措置を視野に入れる。

これらのステップを、一つずつ丁寧に実行していくことで、解決への道が開けるはずです。

ケーススタディ:騒音トラブルを乗り越えたAさんの物語

Aさんは、都内で築30年のアパートを経営するオーナーです。Aさんのアパートもペット可物件で、今回の相談者様と同じように、多頭飼育による騒音問題に悩まされていました。

Aさんの場合、入居者は小型犬を6匹飼育しており、留守中に吠え続けることが頻繁にありました。近隣住民からの苦情が相次ぎ、Aさんは頭を抱えていました。

まず、Aさんは管理会社と協力し、騒音の証拠を集めました。騒音計で測定したり、近隣住民から聞き取り調査を行ったりして、騒音の状況を客観的に記録しました。

次に、Aさんは入居者と話し合いの場を設けました。しかし、入居者は「犬は悪くない」「自分はちゃんと世話をしている」と主張し、全く聞き入れようとしませんでした。

そこで、Aさんは弁護士に相談し、内容証明郵便を送付しました。内容証明には、騒音問題の現状、改善を求めること、改善されない場合は契約解除も辞さないことなどが記載されていました。

内容証明が届いたことで、入居者はようやく事態の深刻さに気づき、態度を軟化させました。その後、Aさんと入居者は、犬の飼育方法や騒音対策について話し合い、最終的に、入居者は犬の数を減らすことで合意しました。

Aさんの事例からわかるように、騒音問題の解決には、証拠収集、冷静な話し合い、そして法的措置も視野に入れた対応が重要です。

専門家のアドバイス:騒音問題解決のポイント

今回のケースについて、不動産トラブルに詳しいB弁護士に意見を伺いました。

B弁護士は、「多頭飼育による騒音問題は、賃貸契約の解除理由として認められる可能性が高いですが、そのためには、客観的な証拠が必要です」と指摘します。

具体的には、以下の証拠が有効です。
騒音計による測定結果
近隣住民からの苦情
管理会社からの注意記録
入居者の暴言の録音

また、B弁護士は、「感情的な対立を避け、冷静に話し合いを進めることが重要です。第三者を交えた交渉も有効です」とアドバイスします。

例えば、不動産トラブルに詳しい弁護士や、ペットに関する専門家(ドッグトレーナーなど)を交えて話し合うことで、建設的な解決策が見つかる可能性があります。

具体的な解決策:5つのステップ

それでは、今回のケースにおける具体的な解決策を、5つのステップに分けて解説します。

ステップ1:証拠の収集と整理

まず、騒音の証拠を徹底的に集めましょう。
騒音計の活用: 騒音計アプリなどを利用して、騒音レベルを定期的に測定し、記録する。
近隣住民への聞き取り: 騒音に悩まされている近隣住民から、具体的な状況を聞き取り、書面で記録する。
管理会社との連携: 管理会社に、これまでの注意記録や苦情内容をまとめてもらう。
暴言の録音: 入居者からの暴言は、ICレコーダーなどで録音し、証拠として残す。

これらの証拠を整理し、騒音問題の深刻さを客観的に示す資料を作成しましょう。

ステップ2:内容証明郵便の送付

集めた証拠をもとに、弁護士に相談し、内容証明郵便を作成してもらいましょう。内容証明には、以下の内容を記載します。
騒音問題の現状と、それによって生じている損害
改善を求める具体的な内容(例:犬の数を減らす、防音対策を行うなど)
改善が見られない場合は、契約解除も辞さないこと

内容証明を送付することで、入居者にプレッシャーを与え、事態の深刻さを認識させることができます。

ステップ3:専門家を交えた話し合い

内容証明を送付後、入居者との話し合いの場を設けましょう。この際、弁護士やペットに関する専門家(ドッグトレーナーなど)に同席してもらうことをお勧めします。

専門家は、中立的な立場で、建設的な解決策を提案することができます。例えば、ドッグトレーナーであれば、犬の吠え癖を改善するための具体的なアドバイスをすることができます。

ステップ4:契約解除の検討

話し合いで解決できない場合は、契約解除を検討しましょう。ただし、契約解除には、正当な理由が必要です。今回のケースでは、騒音問題が、賃貸契約における「信頼関係を破壊する行為」に該当すると判断される可能性があります。

契約解除の手続きは、弁護士に依頼することをお勧めします。弁護士は、法的な手続きを適切に進め、オーナーの権利を守ってくれます。

ステップ5:訴訟の提起

契約解除に応じない場合は、訴訟を提起することも検討しましょう。訴訟では、これまでに集めた証拠をもとに、騒音問題の深刻さを訴え、契約解除の正当性を主張します。

訴訟は、時間と費用がかかりますが、最終的な解決手段として有効です。

リスク管理:危害を加えられる可能性への対策

今回のケースで最も懸念されるのは、入居者から危害を加えられる可能性です。管理会社が懸念しているように、暴言を吐くような入居者は、何をしでかすかわかりません。

そこで、以下の対策を講じることをお勧めします。
警察への相談: 入居者からの暴言や脅迫行為があった場合は、すぐに警察に相談する。
防犯カメラの設置: 自宅周辺に防犯カメラを設置し、不審な人物の接近を監視する。
身辺警護の依頼: 必要に応じて、警備会社に身辺警護を依頼する。

ご自身の安全を最優先に考え、できる限りの対策を講じましょう。

まとめ:諦めずに、解決に向けて行動を

多頭飼育による騒音問題は、解決が難しい問題ですが、諦めずに、一つずつ解決に向けて行動していくことが重要です。
証拠を収集し、状況を明確化する
穏便な解決策を模索する
法的措置も視野に入れる
ご自身の安全を最優先に考える

これらの点を意識して、問題解決に取り組んでください。きっと、解決への道が開けるはずです。

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