愛犬と女性が本を読むイラスト

犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

DOGFRIENDLYでは、犬との素敵な物語・愛犬の写真を本に収め、半永久的に思い出を残す活動を行っています。
愛犬との「暮らし」にまつわる思い出を本にしませんか?出版にかかる費用は0円です。
たくさんの「愛犬との暮らし」の投稿が集まったら一冊の本になり、「国会図書館」に納品されます。

投稿してみる

多頭飼いの悩み:ミニチュアダックス同士のケンカを解決し、平和な暮らしを取り戻すには?

#多頭飼い
 

多頭飼いをしていると、犬同士の相性が合わず、ケンカが絶えないという悩みを抱える飼い主さんは少なくありません。特に、ミニチュアダックスフンドのような犬種は、その性格からケンカに発展しやすいケースも見られます。今回は、ミニチュアダックスフンド3匹(オス1匹、メス2匹)を飼育している友人からの相談事例をもとに、犬同士のケンカを解決し、多頭飼いを成功させるための具体的な方法を解説します。

友人宅で飼育されている3匹のミニチュアダックスフンド(オス1匹、メス2匹)のうち、メス同士のケンカが激しく、流血するほどになることがあるそうです。普段は別々のケージに入れていますが、部屋に放す際は一緒にしています。それは、仲間外れにすると他の犬が嫉妬し、それがまたケンカの原因になるからだそうです。飼い主である友人は、3匹とも手放したくはないものの、このまま飼い続けることが犬たちにとって本当に幸せなのか悩んでいます。3匹とも飼い続けるための解決策はないでしょうか?

多頭飼いのケンカ、その原因を探る

犬同士のケンカの原因は様々ですが、多頭飼いの場合、以下のような要因が考えられます。
順位付けの問題:犬は群れで生活する動物なので、仲間内で順位をつけようとします。特にメス同士の場合、順位を争う意識が強く、ケンカに発展しやすいことがあります。
縄張り意識:犬は自分の縄張りを守ろうとする本能があります。多頭飼いの場合、それぞれの犬が自分の縄張りを主張し、それがケンカの原因になることがあります。
資源の独占:食べ物やおもちゃ、飼い主の愛情などを独占しようとすることが、ケンカの原因になることがあります。
嫉妬心:他の犬が飼い主から可愛がられているのを見て嫉妬し、ケンカを仕掛けることがあります。
ストレス:運動不足や退屈、騒音などがストレスとなり、ケンカに発展することがあります。
未去勢・未避妊:ホルモンの影響で攻撃性が高まり、ケンカをしやすくなることがあります。

今回のケースでは、メス同士のケンカであること、嫉妬心がケンカの原因になっている可能性があることから、順位付けの問題や縄張り意識、嫉妬心などが複合的に影響していると考えられます。

ケンカを解決するための7つのステップ

ケンカの原因を特定したら、具体的な対策を講じていきましょう。以下のステップを参考に、友人宅の状況に合わせて対策を検討してみてください。

ステップ1:徹底的な原因究明

まずは、ケンカが起こる状況を詳しく観察し、原因を特定することが重要です。
ケンカが起こる時間帯:特定の時間帯にケンカが起こりやすい場合、その時間帯に何か原因があるかもしれません。
ケンカが起こる場所:特定の場所でケンカが起こりやすい場合、その場所が縄張り争いの場所になっている可能性があります。
ケンカのきっかけ:ケンカが始まるきっかけを特定することで、原因が見えてくることがあります。例えば、おもちゃを取り合った、飼い主が特定の犬を可愛がったなど。
ケンカのパターン:いつも同じ犬がケンカを仕掛けるのか、それとも双方が交互に仕掛けるのかなど、ケンカのパターンを把握することも重要です。

観察記録をつけるなどして、客観的に分析してみましょう。

ステップ2:飼育環境の見直し

飼育環境を見直し、ケンカの原因となる要素を取り除くことが大切です。
十分なスペースの確保:それぞれの犬が十分なスペースを確保できるように、ケージやサークルを配置しましょう。狭い空間はストレスの原因となり、ケンカを誘発しやすくなります。
個別の休憩スペースの確保:それぞれの犬が安心して休める場所を用意しましょう。クレートやベッドなどを個別に用意し、他の犬に邪魔されないように配慮しましょう。
食事場所の分離:食事の際に他の犬が近づけないように、食事場所を完全に分離しましょう。食器も個別に用意し、共有しないようにしましょう。
おもちゃの共有を避ける:おもちゃは共有せず、それぞれの犬に専用のおもちゃを与えましょう。おもちゃを取り合うことがケンカの原因になる場合は、おもちゃを与える時間をずらすなどの工夫も必要です。

ステップ3:リーダーシップの確立

飼い主がリーダーシップを確立し、犬たちに安心感を与えることが重要です。
一貫性のある指示:犬たちに指示を出す際は、一貫性のある言葉と態度で接しましょう。
毅然とした態度:ケンカが始まったら、毅然とした態度で制止しましょう。大声で怒鳴ったり、叩いたりするなどの体罰は逆効果です。
褒めるタイミング:良い行動をした時は、すぐに褒めてあげましょう。犬たちは褒められることで、正しい行動を学習します。
優先順位:散歩や食事の際、リーダーである犬から順番に行動させましょう。これにより、犬たちは飼い主がリーダーであることを認識し、順位付けを意識するようになります。

ステップ4:嫉妬心を軽減する

犬たちの嫉妬心を軽減するために、愛情表現に工夫が必要です。
平等な愛情:それぞれの犬に平等に愛情を注ぎましょう。特定の犬ばかり可愛がるのではなく、満遍なく接することが大切です。
個別での時間:それぞれの犬と個別で触れ合う時間を作りましょう。散歩に行ったり、遊んであげたりすることで、犬たちは飼い主からの愛情を感じ、安心することができます。
スキンシップ:それぞれの犬に積極的にスキンシップをとりましょう。撫でたり、抱きしめたりすることで、犬たちは愛情を感じ、心が安定します。
特別扱いを避ける:特定の犬だけにおやつを与えたり、特別な場所に連れて行ったりするなどの特別扱いは避けましょう。他の犬が嫉妬し、ケンカの原因になることがあります。

ステップ5:服従訓練の実施

服従訓練を行い、犬たちの服従心を高めることも有効です。
基本的なコマンド:「おすわり」「待て」「伏せ」などの基本的なコマンドを教えましょう。
アイコンタクト:犬にアイコンタクトを教えることで、飼い主とのコミュニケーションがスムーズになり、コントロールしやすくなります。
名前を呼ぶ練習:犬の名前を呼び、注目させる練習をしましょう。これにより、犬は飼い主の指示を聞きやすくなります。
専門家の指導:自分で行うのが難しい場合は、ドッグトレーナーなどの専門家に指導を依頼するのも良いでしょう。

ステップ6:去勢・避妊手術の検討

未去勢・未避妊の場合、去勢・避妊手術を検討することも有効です。
ホルモンバランス:去勢・避妊手術を行うことで、ホルモンバランスが安定し、攻撃性が低下することがあります。
繁殖制限:望まない繁殖を防ぐことができます。
病気予防:特定の病気(子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、前立腺肥大など)の予防効果も期待できます。
獣医との相談:手術のリスクや効果について、獣医と十分に相談した上で判断しましょう。

ステップ7:専門家への相談

上記の方法を試しても改善が見られない場合は、専門家(獣医行動診療科医やドッグトレーナーなど)に相談することをおすすめします。
行動分析:専門家は、犬たちの行動を詳しく分析し、ケンカの原因を特定してくれます。
個別指導:それぞれの犬に合わせたトレーニング方法や飼育方法を指導してくれます。
薬物療法:必要に応じて、精神安定剤などの薬物療法を提案してくれることもあります。
客観的な視点:客観的な視点からアドバイスを受けることで、飼い主だけでは気づかなかった問題点が見えてくることがあります。

今回のケースにおける具体的なアドバイス

今回の相談事例では、以下の点に注目して対策を講じることをおすすめします。

1. メス同士の順位争い:メス同士のケンカであることから、順位争いが激化している可能性があります。飼い主はリーダーシップを確立し、犬たちに順位を意識させることが重要です。
2. 嫉妬心の軽減:他の犬への嫉妬がケンカの原因になっている可能性があるため、愛情表現に工夫が必要です。それぞれの犬に平等に愛情を注ぎ、個別で触れ合う時間を作りましょう。
3. 飼育環境の見直し:十分なスペースを確保し、個別の休憩スペースを用意するなど、飼育環境を見直しましょう。
4. 去勢手術の検討:未去勢であることから、去勢手術を検討することも有効です。獣医と相談し、手術のリスクや効果について十分に理解した上で判断しましょう。

多頭飼いは根気と愛情が必要

多頭飼いは、単に犬を複数飼うだけでなく、それぞれの犬の個性や相性を理解し、適切なケアを行うことが重要です。ケンカが絶えない状況は、飼い主にとっても犬たちにとってもストレスとなりますが、根気強く対策を講じることで、必ず平和な暮らしを取り戻すことができます。

今回の記事が、多頭飼いの悩みを抱える飼い主さんにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

犬と暮らせる部屋の相談バナー

犬と暮らせるお部屋、探します。

「ペット可物件」だけでは不安……。
DOGFRIENDLYでは、犬との暮らしを大切にした物件探しをお手伝いしています。
犬種や広さ、周辺環境など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

     犬と暮らせる物件を探す

おすすめの記事