うちにはフレンチブルドッグの3歳の子がいて、2ヶ月前に保護団体から小型犬MIXの6ヶ月の子を引き取りました。もともと、おっとり優しいフレンチだったんですが、MIXの子はせわしなく動き回り、フレンチの生活も変わってしまいました。前はのんびりしてたのに、今はピリピリしてて、MIXの子が登れない高いところで寝るようになりました。仲が悪いわけじゃないと思うんですけど、フレンチはMIXの子にあまり興味なくて、MIXの子はフレンチが大好きみたいなんです。MIXの子は私と主人にも懐いてます。悩みは、私は子どもがいないので、フレンチを本当の子どものように可愛がってました。毎日触れ合うのが幸せだったんです。でも、仕事で留守にする時間も長かったので、相棒がいれば寂しくないかもと思って、もう一匹を迎えることにしたんです。本当は同じブリーダーさんのフレンチが良かったんですが、主人と話し合って、保護団体からMIXの子を引き取ることにしたんです。今はMIXの子はいつもせわしなく動き回ってて、フレンチは前みたいにのんびりできません。私とのふれあいもすぐにMIXの子が邪魔してくるので、フレンチは遠慮して近づかなくなりました。その状況が寂しいし、「なんでこの子(MIX)をもらってしまったんだろう」と後悔してます。フレンチが喜ぶどころか、逆に委縮させてしまったからです。もちろん、MIXの子と触れ合う時は可愛いと思うし、我が子だと思って世話してます。でも、心のどこかで「いなければいいのに…」と思う自分もいるんです。動物は察しますよね。余計にMIXは私のところにきて愛情を欲しがります。もちろん、今さら手放すつもりはありません。でも、どうすれば自分の中の嫌な気持ちがなくなってくれるのか、本当に悩んでます。正直な気持ちは…フレンチだけの頃に戻りたい。平和にのんびりした時間を過ごしたい。それだけです。
多頭飼いは、たくさんの喜びと愛情にあふれた生活を送れる反面、想像以上に大変なこともあると、多くの飼い主さんが経験されています。今回のご相談のように、新しい家族を迎えることで、既存のペットの行動や性格に変化が現れ、飼い主さんが戸惑いや後悔を感じてしまうケースも少なくありません。 大切なのは、それぞれの犬の個性とニーズを理解し、みんなが幸せに暮らせる環境を整えること。 まずは、ご自身の気持ちに正直になることが大切です。 「フレンチだけの頃に戻りたい」という気持ちは、決して悪いことではありません。 それは、フレンチへの深い愛情と、現状への不安やストレスを表している証です。
フレンチブルドッグは、比較的穏やかで落ち着いた性格の犬種として知られています。一方、MIX犬は、その両親犬の性格や遺伝子によって個性が大きく異なります。今回のMIX犬のように、活発で好奇心旺盛な子もいれば、慎重で穏やかな子もいます。 それぞれの犬の性格や行動パターンをしっかりと観察し、理解することが、多頭飼いを成功させるための第一歩です。 例えば、フレンチブルドッグが落ち着いて過ごせるスペースを確保したり、MIX犬の運動不足を解消するための工夫をしたりするなど、それぞれの犬に合わせた配慮が重要になります。
MIX犬の到来で、フレンチブルドッグとの触れ合う時間が減ってしまったとのお悩み、よく分かります。 多頭飼いを始めた当初は、どうしても新しい子に目が行きがちですが、既存のペットをないがしろにしてしまうと、彼らが不安やストレスを感じてしまう可能性があります。 毎日、フレンチブルドッグと特別な時間を設けるようにしましょう。 例えば、お散歩に行く時、フレンチブルドッグだけを連れて行く時間を作る、または、夜寝る前にフレンチブルドッグだけを膝の上に乗せてゆっくりと過ごす時間を作るなど、工夫次第で時間は作れます。 大切なのは、質の高い時間を確保することです。 短い時間でも、集中してフレンチブルドッグと接することで、愛情が伝わり、安心感を与えられるはずです。
MIX犬がフレンチブルドッグに近づくのを嫌がるのであれば、フレンチブルドッグが安心して過ごせる場所を確保しましょう。 例えば、高い場所にあるベッドやソファなど、MIX犬がアクセスできない場所を用意するのも一つの方法です。 また、食事やトイレなど、それぞれの犬が安心して利用できるスペースを確保することも大切です。 犬同士の衝突を防ぎ、ストレスを軽減するために、犬が自由に動き回れるスペースを十分に確保し、それぞれの犬が落ち着ける場所を用意しましょう。
MIX犬のせわしなさや、フレンチブルドッグへの接近が原因でストレスを感じているのであれば、しつけやトレーニングを通して、犬たちの行動をコントロールすることも有効です。 例えば、MIX犬に対して「待て」や「おすわり」などの基本的なコマンドを教え、興奮状態を落ち着かせるトレーニングを行うことで、フレンチブルドッグへの接近をコントロールできます。 専門のドッグトレーナーに相談してみるのも良いでしょう。 プロのアドバイスを受けることで、より効果的なトレーニング方法を学ぶことができます。
多頭飼いは、計画性と継続的な努力が必要です。 新しい家族を迎える前に、それぞれの犬の性格やニーズを十分に理解し、適切な環境を整えることが重要です。 また、犬同士のコミュニケーションを促進し、良好な関係を築くための工夫も必要です。 犬たちが安心して暮らせる環境を維持し、飼い主さんもストレスを感じずに過ごせるように、日々の努力を怠らないことが大切です。
今回のご相談のように、多頭飼いを始めてから後悔するケースは決して珍しくありません。 しかし、大切なのは、その後悔をネガティブな感情のままにせず、どうすれば犬たちと飼い主さん自身が幸せに暮らせるのかを前向きに考えることです。 時間をかけて、犬たちの個性やニーズを理解し、適切な環境を整え、トレーニングを通して行動をコントロールすることで、きっと幸せな多頭飼いの生活を送ることができるはずです。 もし、どうしても解決できない問題があれば、獣医さんや動物行動学者に相談してみるのも良いでしょう。 一人で抱え込まず、周りの人に相談し、サポートを受けることも大切です。