新しい家族が増えるのは嬉しい反面、特に先住犬がいる場合、心配事が尽きないものですよね。 今回ご紹介するのは、2年前に迎えた怖がりな先住犬と、3日前に家族になった子犬との同居についてのお悩みです。散歩中の犬との接触を避け、家の中でも子犬を怖がる先住犬… でも、ご安心ください! 多くの飼い主さんが同じような経験をして、幸せな多頭飼いを実現しています。
まず大切なのは、先住犬の気持ちを理解することです。ペットショップで他の犬と接することなく育った先住犬は、犬社会のルールを学んでいません。そのため、他の犬への警戒心が強く、恐怖を感じてしまうのは当然のことです。 焦らず、ゆっくりと時間をかけて、新しい環境に適応できるようにサポートすることが重要です。
先住犬が甘えん坊であることは、実は大きなプラス要素です。 飼い主さんへの信頼が厚いということは、安心できる居場所があれば、新しい犬にも徐々に慣れてくれる可能性が高いということです。
いきなり子犬と対面させるのではなく、まずは匂いを嗅がせることから始めましょう。子犬が遊んでいたタオルやベッドなどを、先住犬の近くに置いて、子犬の存在を徐々に認識させます。 数日間はこの段階を続け、先住犬が落ち着いてから次のステップに進みましょう。
先住犬にとって安全で落ち着ける場所を確保しましょう。これは、子犬から完全に隔離できるクレートや、先住犬専用の部屋でも構いません。 この空間は、先住犬がいつでも逃げ込める安心できる場所であることが大切です。 子犬が先住犬の安全な空間に入らないように注意しましょう。
先住犬が落ち着いてきたら、子犬と少しずつ距離を縮めていきます。最初は、ケージ越しに、または飼い主さんが間に立って、お互いの存在を確認させる程度が良いでしょう。 この時、無理強いは絶対に避け、先住犬が怖がったらすぐに距離を離しましょう。
子犬といる時に、先住犬がリラックスできるような環境を作ることも重要です。 おやつを与えたり、優しく撫でたりして、子犬がいる状況でも良い経験を積ませることで、恐怖心を軽減することができます。 子犬がいたずらをする場合は、すぐに注意して、先住犬が安心できるようにしましょう。
散歩は、先住犬にとってストレスとなる可能性があります。 他の犬と遭遇する可能性が高い場所を避ける、または、人が少ない時間帯を選んで散歩をするなど、工夫が必要です。 もし、他の犬と遭遇してしまっても、無理に挨拶させずに、落ち着いて先住犬を誘導しましょう。
どうしても不安な場合は、動物行動学の専門家や獣医に相談することをおすすめします。 専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な対策を立てることができます。 また、同じような経験をした飼い主さん同士のコミュニティに参加するのも良い方法です。 (関連情報へのリンク例)
多頭飼いは、多くの喜びと、時に困難な課題をもたらします。 しかし、大切なのは、先住犬と子犬、そして飼い主さん自身が幸せに暮らせるように、時間をかけて丁寧に関係性を築いていくことです。 焦らず、一歩ずつ、ゆっくりと進めていきましょう。 きっと、いずれは仲の良い兄弟犬として、幸せな日々を過ごすことができるはずです!