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分譲マンションで犬を飼う賃借人を受け入れる際、家主が考慮すべき問題点とは?

#ペット可賃貸
 
将来自分が住むために購入した分譲マンション(都内のホテルライクな大規模マンション、竣工後年数は浅い、規則上はペット可)の一室を現在賃貸に出しています。今の入居者が退去するので、今度、新しい入居者を募集しているのですが、犬を飼いたいという希望者がおります。小型犬(プードル、チワワなど)のようですが、仲介の不動産屋さんに勧められるも、私自身、ペットを飼ったことも、飼っている人に貸したこともありません。敷金1か月償却とはしているものの、結果的にとてもその程度で収らない事態が往々にしてありそうでなりません。例えば、においが染みついてクリーニングしても落ちないのではないか。その次の募集のとき、犬アレルギーなどを敬遠されて、中々賃借人が決まらないのではないか。多少のキズであっても、フローリングの張り替え、システムキッチンの表面板等の交換ができるのか、等々?

分譲マンションを賃貸に出されているのですね。犬を飼いたいという入居希望者が現れたとのこと、お気持ちお察しいたします。ペット可のマンションとはいえ、実際に犬を飼育するとなると、家主としては様々な不安が出てくるのは当然です。特に、においや傷、アレルギーの問題は、今後の賃貸経営に大きく影響する可能性があります。

この記事では、分譲マンションで犬を飼う賃借人を受け入れる際に、家主が考慮すべき問題点について、具体的な対策を交えながら解説していきます。実際にトラブルを経験された方や不動産業者の方の意見も参考に、後悔しないための判断材料を提供できれば幸いです。

犬との共生:分譲マンション賃貸におけるリスクと対策

分譲マンションを賃貸に出す際、犬を飼育する入居者を受け入れることは、家賃収入の増加につながる可能性があります。しかし、その一方で、においや騒音、建物の損傷といったリスクも伴います。これらのリスクを最小限に抑え、安心して賃貸経営を行うためには、事前の対策が不可欠です。

1. におい問題:染み付いた臭いの除去と対策

犬を飼育する上で最も懸念されるのが、においの問題です。特に、犬特有の体臭や排泄物の臭いは、壁や床、家具に染み付きやすく、一度染み付いてしまうと、通常のクリーニングでは完全に除去することが難しい場合があります。

対策
消臭効果の高い建材の利用:
壁紙やフローリングを選ぶ際には、消臭効果の高いものを選ぶようにしましょう。最近では、ペット臭を分解する機能を持つ壁紙や、抗菌・消臭効果のあるフローリングなど、様々な種類の建材が開発されています。
定期的な換気の徹底:
入居者には、日々の換気を徹底してもらうようにしましょう。特に、犬が過ごすスペースは、こまめに換気を行うことが重要です。
空気清浄機の設置:
脱臭機能付きの空気清浄機を設置することで、室内の臭いを軽減することができます。
ペット用消臭剤の利用:
入居者には、ペット用の消臭剤を積極的に利用してもらうようにしましょう。スプレータイプや置き型タイプなど、様々な種類の消臭剤があります。
契約書への明記:
契約書に、退去時のクリーニング費用を入居者負担とすることを明記しておきましょう。また、臭いが著しい場合は、追加のクリーニング費用を請求できる旨も記載しておくと、より安心です。

2. 傷・汚れ問題:原状回復義務とトラブル防止

犬の爪による床や壁の傷、粗相による汚れなども、原状回復を巡るトラブルの原因となります。特に、フローリングの傷は目立ちやすく、張り替えが必要になるケースもあります。

対策
ペット用フローリングの導入:
滑りにくく、傷がつきにくいペット用フローリングを導入することで、犬の足腰への負担を軽減しつつ、床の傷つきを防止することができます。
壁の保護:
犬が壁に寄りかかったり、爪で引っ掻いたりするのを防ぐために、壁に保護シートを貼ったり、腰壁を設置したりするのも有効です。
ケージやマットの利用:
犬が過ごすスペースには、ケージやマットを敷き、床や壁への直接的な接触を防ぎましょう。
敷金の設定:
ペットを飼育する場合は、通常の敷金に加えて、ペット敷金を設定することを検討しましょう。ペット敷金は、退去時の原状回復費用に充当することができます。
写真撮影による記録:
入居時に、室内の状況を写真撮影して記録しておきましょう。退去時の原状回復の際に、入居時の状態と比較することで、トラブルを未然に防ぐことができます。

3. アレルギー問題:告知義務と対策

犬アレルギーを持つ人は少なくありません。そのため、犬を飼育していた部屋であることを告知せずに次の入居者を募集した場合、後々トラブルに発展する可能性があります。

対策
告知義務の遵守:
犬を飼育していた部屋であることを、次の入居希望者に必ず告知しましょう。告知義務を怠ると、損害賠償請求を受ける可能性もあります。
徹底的なクリーニング:
犬が退去した後、専門業者に依頼して徹底的なクリーニングを行いましょう。アレルギー物質を除去するための特殊なクリーニングも有効です。
空気清浄機の設置:
アレルギー対策として、空気清浄機を設置することも有効です。
契約書への明記:
契約書に、犬を飼育していた部屋であることを明記し、アレルギーに関するトラブルが発生した場合の責任範囲を明確にしておきましょう。

4. 騒音問題:近隣住民への配慮と対策

犬の鳴き声や足音は、近隣住民にとって騒音となる場合があります。特に、集合住宅では、騒音問題が深刻化しやすく、他の入居者とのトラブルに発展する可能性もあります。

対策
防音対策:
壁や床に防音材を設置することで、犬の鳴き声や足音が外部に漏れるのを防ぐことができます。
犬のしつけ:
入居者には、犬の無駄吠えを防止するためのしつけを徹底してもらうようにしましょう。
契約書への明記:
契約書に、騒音に関する禁止事項を明記し、騒音トラブルが発生した場合の対応について定めておきましょう。
近隣住民への配慮:
入居者には、日頃から近隣住民への配慮を心がけてもらうようにしましょう。例えば、犬の散歩の時間帯を考慮したり、挨拶を交わしたりすることで、良好な関係を築くことができます。

ケーススタディ:成功と失敗から学ぶ

実際に、分譲マンションで犬を飼育する入居者を受け入れた家主の成功事例と失敗事例を見てみましょう。

成功事例:Aさんの場合

Aさんは、都内の分譲マンションを賃貸に出している家主です。Aさんは、犬好きの入居者を受け入れるにあたり、上記の対策を徹底しました。その結果、においや傷、騒音などのトラブルは一切発生せず、入居者は5年間快適に犬との生活を送ることができました。Aさんは、退去時の原状回復費用もほとんどかからず、スムーズに次の入居者を見つけることができました。

失敗事例:Bさんの場合

Bさんは、地方の分譲マンションを賃貸に出している家主です。Bさんは、犬を飼育する入居者を受け入れる際、特に何も対策を講じませんでした。その結果、入居者の犬が壁や床を傷つけ、においも染み付いてしまいました。Bさんは、退去時の原状回復費用に多額の費用を費やすことになり、次の入居者もなかなか見つかりませんでした。

これらの事例からわかるように、事前の対策をしっかりと行うことで、犬との共生は十分に可能です。しかし、対策を怠ると、大きなトラブルに発展する可能性もあります。

専門家からのアドバイス:不動産業者の視点

不動産業者のCさんは、次のようにアドバイスします。

「ペット可の物件は、確かに人気があります。しかし、家主としては、リスクをしっかりと理解しておく必要があります。契約書の内容をしっかりと確認し、入居者とのコミュニケーションを密に取ることで、トラブルを未然に防ぐことができます。また、ペットに関する知識を持つ不動産業者に相談することも有効です。」

まとめ:犬との共生のために

分譲マンションで犬を飼う入居者を受け入れることは、リスクとチャンスが混在します。しかし、事前の対策をしっかりと行い、入居者とのコミュニケーションを密に取ることで、リスクを最小限に抑え、安心して賃貸経営を行うことができます。この記事が、あなたの賃貸経営の一助となれば幸いです。

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