本日1日体験があり、猫は初めて犬を経験する機会だったのですが、5時間の滞在中、仲良くすることが出来ませんでした。犬は友好的に近づこうとするのですが、猫が怖がってしまいます。初対面でゲージ越しに威嚇し、部屋に放すとベッドの下に隠れ、その後高台に登り犬を観察しました。人に撫でられると眠り、帰る前に再び威嚇をしました。
里親さんからは渋られましたが、次週の日曜日から一週間トライアルを行い、改善がなければお話はなかったことになる旨を通告されました。猫の負担を考えると当然であり、納得しています。しかし、先代の面影を感じられるこの猫を何とか我が家に迎え入れたく、出来る限りのことを行いたいと考えています。
一週間で、遊ぶほど仲良くならなくとも、猫がストレスを感じず、犬と円滑に生活するために行える工夫を教えてください。在宅勤務のため、一週間の間、動物たちのために時間を費やすことができます。
猫ちゃんを新たに迎え入れるにあたり、先住犬との相性が心配なのですね。特にトライアル期間が1週間と限られているため、焦る気持ちもよく分かります。でも大丈夫!猫と犬が仲良くなるためには、段階的なステップと、それぞれの動物の気持ちを理解することが大切です。今回は、一週間という短い期間で、猫ちゃんが少しでも安心して過ごせるようにするための具体的な方法を、Q&A形式でご紹介します。
トライアル期間を始める前に、以下の準備をしておきましょう。
猫専用の安全基地を作る
猫が安心して隠れられる場所を複数用意しましょう。ケージ、キャットタワー、段ボール箱など、猫が自由に出入りできる場所を部屋の数カ所に設置します。特に、犬が入れない高い場所があると、猫はより安心できます。
犬の行動範囲を制限する
猫が新しい環境に慣れるまでは、犬の行動範囲を制限することも有効です。クレートやサークルを活用し、猫が自由に移動できるスペースを確保しましょう。
猫用フェロモン製品を使用する
猫用のフェロモン製品(Feliwayなど)は、猫の不安を軽減し、リラックス効果を高める効果があります。スプレータイプやディフューザータイプがあるので、部屋に設置してみましょう。
犬の服やタオルに猫の匂いを付ける
猫の匂いを犬に少しずつ慣れさせるために、猫が使ったタオルや猫の匂いがついた犬の服などを犬の近くに置いてみましょう。これにより、犬は猫の匂いを徐々に受け入れやすくなります。
トライアル初日は、猫にとって非常に重要な日です。以下の点に注意して、猫のペースに合わせて進めていきましょう。
猫をケージから出すタイミング
猫をケージから出す際は、猫自身に判断させることが重要です。無理に出さずに、ケージの扉を開けっ放しにして、猫が自ら出てくるのを待ちましょう。猫が出てくるまで、犬は別の部屋で待機させると良いでしょう。
猫が隠れる場所を確保
猫が出てきたら、隠れられる場所を確保しておきましょう。ベッドの下や家具の裏など、猫が安心して身を隠せる場所があると、猫は落ち着いて過ごせます。
犬との接触は最小限に
初日は、犬との接触は最小限に抑えましょう。猫が新しい環境に慣れるまでは、犬をケージや別の部屋に入れて、猫が自由に探索できるようにします。
猫の様子を観察する
猫の様子を注意深く観察し、ストレスのサインを見逃さないようにしましょう。耳を後ろに倒したり、体を丸めて震えたりする場合は、ストレスを感じている可能性があります。
2日目以降は、猫の様子を見ながら、少しずつ犬との距離を縮めていきましょう。
犬と猫を視覚的に慣れさせる
まずは、犬と猫を視覚的に慣れさせます。ケージ越しやドア越しに、お互いの存在を認識させましょう。この際、犬が興奮しないように、飼い主が落ち着いて指示を出すことが重要です。
短い時間の対面を繰り返す
猫が落ち着いていられるようであれば、短い時間の対面を繰り返します。最初は数分から始め、徐々に時間を延ばしていきましょう。対面中は、犬をリードで制御し、猫に近づきすぎないように注意します。
おやつを使ってポジティブな印象を与える
犬と猫が対面している際に、それぞれにおやつを与えましょう。おやつを食べることで、お互いの存在をポジティブなものとして認識させることができます。
遊びを通して仲良くなる
猫が犬に慣れてきたら、遊びを通して仲良くなる機会を作りましょう。猫じゃらしを使って猫を遊ばせている様子を犬に見せたり、犬のおもちゃを猫に近づけたりすることで、お互いへの興味を引き出すことができます。
焦らず、猫のペースに合わせる
最も重要なことは、焦らず、猫のペースに合わせることです。猫が嫌がるそぶりを見せたら、すぐに距離を置き、無理強いはしないようにしましょう。
猫が犬を威嚇する場合は、無理に近づけようとせず、一旦距離を置きましょう。
原因を特定する
なぜ猫が犬を威嚇するのか、原因を特定しましょう。犬の接近が早すぎる、猫が逃げ場がない、などの原因が考えられます。
安全な距離を保つ
猫が威嚇する場合は、犬との間に十分な距離を保ちましょう。猫が安心して過ごせるように、安全な場所を提供することが重要です。
専門家のアドバイスを受ける
威嚇行動が続く場合は、獣医やドッグトレーナーなどの専門家に相談しましょう。専門家は、個々の状況に合わせたアドバイスを提供してくれます。
留守中は、犬と猫を別々の部屋で過ごさせるのが安全です。
それぞれの安全を確保
留守中は、犬と猫が互いに干渉しないように、別々の部屋で過ごさせましょう。それぞれの部屋には、水、食料、トイレを用意しておきます。
監視カメラを設置する
留守中の様子を確認するために、監視カメラを設置するのも有効です。異常があった場合に、すぐに対応できるようにしておきましょう。
もちろん、犬と猫が仲良くなった事例はたくさんあります。
Aさんのケース
Aさんの家では、最初は犬が猫を追いかけ回していましたが、根気強く犬に「待て」を教え、猫が安心して過ごせる場所を確保することで、徐々に仲良くなりました。今では、犬と猫が一緒に昼寝をする姿が見られるそうです。
Bさんのケース
Bさんの家では、猫が犬に全く興味を示さず、無視していましたが、犬のおもちゃを猫に与えたり、猫のおやつを犬にあげたりすることで、お互いへの興味を引き出しました。今では、猫が犬に寄り添って甘えることもあるそうです。
獣医のC先生は、以下のようにアドバイスしています。
「犬と猫が仲良くなるためには、それぞれの動物の性格を理解し、焦らず、根気強く接することが重要です。また、犬には服従訓練を行い、猫には安全な場所を提供することで、よりスムーズな関係を築くことができます。」
犬と猫が仲良くなるためには、時間と根気が必要です。しかし、正しい知識と方法で接すれば、必ず良い関係を築くことができます。今回のQ&Aを参考に、猫ちゃんが安心して新しい生活をスタートできるよう、サポートしてあげてください。応援しています!