マンションを買う友達が増えて、ふと「持ち家」について考え始めたんですね? ずっと賃貸派だったのに、周りの変化に心が揺れる気持ち、すごくよく分かります。特に、犬と暮らしていると、住まいの選択は生活の質に大きく影響しますから、慎重になりますよね。
結論から言うと、犬との暮らしにおいてマンション購入と賃貸、どちらが良いかは、あなたのライフスタイル、経済状況、そして愛犬との相性によって大きく変わります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、後悔しない選択をしましょう。
今回は、マンション購入と賃貸、それぞれのメリットとデメリットを比較検討しながら、犬との暮らしという視点を加えて、あなたにとって最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。
まずは、マンション購入のメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
資産になる
住宅ローンを払い終えれば、自分の資産になります。老後の安心感につながりますし、将来的に売却したり、人に貸したりすることも可能です。
犬と暮らす場合、リフォームで愛犬仕様にすることも可能です。滑りにくい床材に変えたり、ペット用の洗い場を設けたり、自由にカスタマイズできます。
住宅ローン減税
住宅ローンを利用することで、一定期間、所得税や住民税の還付を受けることができます。これは大きな経済的メリットです。
犬を飼っていると、医療費やトリミング代など、何かとお金がかかります。住宅ローン減税で浮いたお金を、愛犬のために使うことができますね。
団体信用生命保険(団信)
住宅ローンを組む際、団信に加入するのが一般的です。万が一、契約者に死亡や高度障害があった場合、残りの住宅ローンが免除されます。
これは、家族がいる場合は特に大きな安心材料になります。もしものことがあっても、愛犬が住む家を失う心配はありません。
コミュニティ
マンションには、管理組合や住民同士の交流があります。同じマンションに住む人たちと、情報交換をしたり、助け合ったりすることができます。
犬を飼っている人同士で、散歩コースの情報交換をしたり、ドッグイベントに一緒に行ったり、楽しいコミュニティを築けるかもしれません。
デメリット
初期費用
マンションを購入する際には、物件価格以外にも、仲介手数料、登記費用、住宅ローン保証料など、様々な費用がかかります。
犬を飼っていると、ペット可の物件を探すのが大変だったり、敷金が高くなったりすることがあります。初期費用を抑えるために、様々な物件を比較検討することが重要です。
固定資産税・都市計画税
マンションを所有している間は、毎年、固定資産税と都市計画税を納める必要があります。
犬を飼っていると、何かと出費がかさみます。固定資産税や都市計画税も考慮して、無理のない資金計画を立てることが大切です。
管理費・修繕積立金
マンションの共用部分の維持管理のために、毎月、管理費と修繕積立金を支払う必要があります。
犬を飼っていると、共用部分を汚してしまったり、騒音で迷惑をかけてしまったりすることがあります。他の住民に配慮し、気持ちよく暮らせるように心がけましょう。
転勤・住み替え
転勤や住み替えが必要になった場合、マンションを売却したり、人に貸したりする必要があります。
犬を飼っていると、引っ越しが大変だったり、ペット可の物件が見つかりにくかったりすることがあります。将来的なライフプランも考慮して、慎重に検討しましょう。
住宅ローンのリスク
金利上昇や収入減により、住宅ローンの返済が困難になる可能性があります。無理のない返済計画を立てることが重要です。
犬の予期せぬ病気やケガで、急な出費が必要になることもあります。住宅ローンの返済だけでなく、愛犬のための貯蓄も忘れずに。
次に、賃貸のメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
初期費用
賃貸物件を借りる際には、敷金、礼金、仲介手数料、前家賃などが必要になりますが、マンション購入に比べると、初期費用は抑えられます。
犬を飼っていると、ペット可の物件を探すのが大変だったり、敷金が高くなったりすることがあります。初期費用を抑えるために、様々な物件を比較検討することが重要です。
固定資産税・都市計画税
賃貸物件に住んでいる間は、固定資産税や都市計画税を支払う必要はありません。
犬を飼っていると、何かと出費がかさみます。固定資産税や都市計画税がかからない分、愛犬のためにお金を使うことができますね。
管理費・修繕積立金
賃貸物件の場合、管理費や修繕積立金を支払う必要はありません。
犬を飼っていると、壁や床を傷つけてしまったり、汚してしまったりすることがあります。修繕費用を気にせず、安心して暮らせますね。
転勤・住み替え
転勤や住み替えが必要になった場合、比較的簡単に引っ越すことができます。
犬を飼っていると、引っ越しが大変だったり、ペット可の物件が見つかりにくかったりすることがあります。賃貸であれば、比較的自由に住み替えができます。
ライフスタイルの変化に対応しやすい
家族構成や収入の変化に合わせて、住む場所を変えることができます。
犬の成長や健康状態に合わせて、住みやすい環境を選ぶことができます。例えば、老犬になったら、バリアフリーの物件に引っ越したり、動物病院が近い物件を選んだりすることができます。
デメリット
資産にならない
家賃を払い続けても、自分の資産にはなりません。
犬と暮らす場合、ペット可の物件は家賃が高めに設定されていることが多いです。家賃を払い続けるよりも、マンションを購入した方がお得になる場合もあります。
リフォーム
自分の好きなようにリフォームすることはできません。
犬と暮らす場合、滑りにくい床材に変えたり、ペット用の洗い場を設けたりしたいと思うかもしれません。賃貸では、そのようなリフォームは難しいでしょう。
家賃
毎月、家賃を支払う必要があります。
犬を飼っていると、医療費やトリミング代など、何かとお金がかかります。家賃も考慮して、無理のない資金計画を立てることが大切です。
高齢になった時
高齢になると、賃貸物件を借りにくくなることがあります。
犬も高齢になると、介護が必要になったり、病気にかかりやすくなったりします。高齢者向けのペット可賃貸物件を探すのは、難しいかもしれません。
マンション購入と賃貸、それぞれのメリットとデメリットを見てきましたが、犬との暮らしという視点を加えると、さらに考慮すべき点が見えてきます。
ペット可の物件
マンションを購入する場合も、賃貸物件を借りる場合も、ペット可の物件を選ぶ必要があります。ペットの種類や大きさ、頭数などに制限がある場合もあるので、事前に確認しましょう。
最近は、犬と暮らすことを前提としたマンションや賃貸物件が増えています。ドッグランやペット用の洗い場、トリミングルームなどが併設されている物件もあります。
周辺環境
犬の散歩コースやドッグラン、動物病院などが近くにあると、犬との暮らしがより豊かになります。
マンションを購入する場合は、周辺環境も考慮して、物件を選びましょう。
広さ
犬種や頭数に合わせて、十分な広さの物件を選びましょう。
小型犬であれば、比較的狭い物件でも快適に暮らせますが、大型犬の場合は、広いスペースが必要です。
防音性
犬の鳴き声が、近隣住民の迷惑にならないように、防音性の高い物件を選びましょう。
マンションの場合は、二重サッシや防音壁などが設置されている物件を選ぶと良いでしょう。
共用部分
マンションの共用部分に、犬の足洗い場やリードフックなどが設置されていると、便利です。
犬を飼っている住民が多いマンションでは、共用部分の清掃が行き届いていることが多いです。
住宅FPのAさんは、「マンション購入は、長期的な視点で考える必要があります。住宅ローンを組む際には、金利上昇のリスクや、将来的な収入の変化も考慮して、無理のない返済計画を立てることが重要です。また、犬との暮らしを考えるなら、ペット可の物件を選ぶだけでなく、周辺環境や共用部分などもチェックしましょう」と語ります。
都内でトイプードルと暮らすBさんは、数年前にマンションを購入しました。「賃貸の時は、ペット可の物件が少なくて、なかなか理想の物件が見つかりませんでした。マンションを購入してからは、愛犬のために自由にリフォームできるし、ドッグランが併設されているので、毎日楽しく散歩しています」と笑顔で話します。
マンション購入と賃貸、どちらが良いかは、あなたのライフスタイル、経済状況、そして愛犬との相性によって異なります。今回の比較検討を参考に、あなたにとって最適な選択肢を見つけてください。
もし、あなたが「愛犬のために自由にリフォームしたい」「将来的に資産を残したい」と考えているなら、マンション購入がおすすめです。
もし、あなたが「初期費用を抑えたい」「転勤の可能性がある」と考えているなら、賃貸がおすすめです。
どちらを選ぶにしても、愛犬との暮らしを豊かにするために、慎重に検討しましょう。