DOGFRIENDLYでは、犬との素敵な物語・愛犬の写真を本に収め、半永久的に思い出を残す活動を行っています。
愛犬との「暮らし」にまつわる思い出を本にしませんか？出版にかかる費用は０円です。
たくさんの「愛犬との暮らし」の投稿が集まったら一冊の本になり、「国会図書館」に納品されます。
マンションでの犬との生活は、喜びと同時に様々な課題も生み出します。特に、エレベーターの利用に関する問題は、犬を飼う人とそうでない人との間で意見が分かれやすいデリケートな問題です。今回は、マンションでの犬の飼育規約について悩む方からの質問をもとに、具体的な解決策を探ります。
①エレベーターは、犬も乗れますか？もし、乗れる場合は、どのようにすれば乗ることができますか？（抱っこしていれば乗れる。クレートに入れておけば乗れる。小型犬～大型犬まで、リードをしていたら乗れる。など教えてください。）
②マンションで飼って良い、大きさ、頭数など決まりはありますか？
③今まであったトラブルや、気をつけておきたいことなどなにかあったら教えてください。
話し合ってる最中なのですが、犬を飼ってる方と飼ってない方とで、意見は対立しています。（仕方のないことなのかもしれませんが。）明確な決まりがなかったため、このようなことになってしまったと思います。今１番問題になっているのは、エレベーターに乗せてよいか乗せてはいけないか。です。８階建てのマンションなのですが、犬を飼ってない方で、大型犬は、乗せてはいけない。（抱っこできない子。）という考えの方が多いようです。ですが、犬を飼っている側の意見としては、階段は足によくない、老犬になって歩けなくなったらどうすればいいのか。など、犬のことを思っての意見もあり、わたしは、犬を飼っているので、その気持ちがよくわかります。なかなか歩み寄れず、困っています。
この質問に対する回答として、今回はマンションの規約作成における、犬を飼う人とそうでない人の双方が納得できるような、具体的な規約作成のヒントと、トラブルを未然に防ぐための対策をまとめました。
エレベーターは、マンションの共用部分であり、すべての居住者が快適に利用できる必要があります。犬を飼育する世帯とそうでない世帯が共存するためには、互いの立場を尊重した規約が必要です。
犬を飼育していない居住者の中には、犬に対する不安やアレルギーを持つ人もいます。また、犬が苦手な人もいるでしょう。そのため、エレベーターの利用方法について明確なルールを定めることで、トラブルを未然に防ぎ、お互いが気持ちよく生活できる環境を作ることが重要です。
以下は、エレベーターの利用に関する規約の例です。
小型犬は抱っこして乗せる：小型犬であれば、抱っこすることで他の居住者への圧迫感を軽減できます。
中型犬・大型犬はクレートに入れる：クレートに入れることで、犬が苦手な人でも安心して利用できます。
リードを短く持つ：エレベーター内での犬の動きを制限し、他の利用者に迷惑をかけないようにします。
利用時間帯を限定する：通勤時間帯など、利用者が多い時間帯は犬の利用を避けるようにします。
ペット同伴専用エレベーターの設置：もし可能であれば、ペット同伴専用のエレベーターを設置することで、犬を飼育していない居住者への配慮となります。
規約を作成する際は、以下の点に注意しましょう。
犬を飼育する居住者の意見を聞く：一方的な規約にならないよう、犬を飼育する居住者の意見を十分に聞き、話し合いを重ねることが大切です。
具体的なルールを定める：「迷惑をかけないように」といった抽象的な表現ではなく、「クレートに入れる」「抱っこする」など、具体的なルールを定めることで、解釈の相違を防ぎます。
トライアル期間を設ける：規約を施行する前に、トライアル期間を設けることで、問題点や改善点を見つけやすくなります。
定期的な見直しを行う：社会情勢や居住者のニーズの変化に合わせて、定期的に規約を見直すことが重要です。
飼育できる犬のサイズや頭数は、マンションの規模や設備、居住者の構成によって異なります。明確な基準を設けることで、トラブルを未然に防ぎ、快適な共同生活を送ることができます。
大型犬は、鳴き声や運動量が多く、他の居住者に迷惑をかける可能性があります。また、共用部分でのスペースを占有することも考慮する必要があります。そのため、飼育できる犬のサイズに制限を設けることは、マンション全体の快適性を保つ上で重要です。
多頭飼育は、鳴き声や臭いの問題を引き起こす可能性があります。また、飼育スペースの確保や管理の面でも負担が大きくなります。そのため、飼育できる頭数に制限を設けることは、他の居住者への配慮となります。
以下は、飼育できる犬のサイズと頭数の基準の例です。
サイズ：体高○○cm以下、体重○○kg以下
頭数：１世帯につき○頭まで
規約を新たに設ける場合、既存の犬への配慮も忘れてはなりません。例えば、規約施行前に飼育されていた大型犬については、特例として飼育を認めるなどの措置を検討する必要があります。今回の質問者さんのケースでも、「今後、規約が例えば、『小型犬・２頭のみ。』になってしまっても、現在いる大型犬の飼い主さんが退去させられる事はないと思います。」とあるように、既存の飼育者への配慮は重要です。
マンションでの犬飼育に関するトラブルは、騒音、臭い、共用部分の汚れ、犬同士のトラブルなど、多岐にわたります。これらのトラブルを未然に防ぐためには、飼い主の意識向上と、マンション全体の協力体制が不可欠です。
犬の鳴き声は、時間帯によっては騒音となり、近隣住民とのトラブルの原因となります。特に、留守中の吠えや、夜間の鳴き声は深刻な問題となることがあります。
対策：
無駄吠え防止の訓練：専門家による訓練や、無駄吠え防止グッズの活用を検討しましょう。
防音対策：窓や壁に防音シートを貼る、厚手のカーテンを取り付けるなど、防音対策を行いましょう。
留守番中の環境整備：犬が安心して留守番できるような環境を整えましょう。おもちゃを用意したり、テレビやラジオをつけておくのも効果的です。
犬の体臭や排泄物の臭いは、マンション全体に広がり、近隣住民とのトラブルの原因となります。特に、換気が不十分な場合や、掃除が行き届いていない場合は、臭いがこもりやすくなります。
対策：
こまめな掃除：犬の寝床やトイレは、こまめに掃除し、清潔に保ちましょう。
消臭剤の活用：ペット用の消臭剤を活用し、臭いを中和しましょう。
定期的な換気：室内の空気を入れ替えるため、定期的に換気を行いましょう。
トリミング：定期的なトリミングで、体臭を軽減しましょう。
犬の散歩中に、共用部分に排泄物を放置したり、汚してしまったりするケースがあります。これは、他の居住者にとって不快なだけでなく、衛生的な問題にもつながります。
対策：
排泄物の処理：散歩中に排泄物をした場合、必ず持ち帰り、適切に処理しましょう。
汚れた場所の清掃：共用部分を汚してしまった場合は、速やかに清掃しましょう。
マナーベルトの着用：オス犬の場合は、マーキング防止のためにマナーベルトを着用しましょう。
マンション内で犬同士が遭遇した場合、喧嘩や怪我などのトラブルが発生する可能性があります。特に、犬同士の相性が悪い場合や、飼い主のコントロールが不十分な場合は、トラブルが起こりやすくなります。
対策：
リードを短く持つ：共用部分では、リードを短く持ち、犬の行動をコントロールしましょう。
犬同士の距離を保つ：他の犬と遭遇した場合は、無理に近づけず、距離を保ちましょう。
犬の訓練：犬に基本的な服従訓練を行い、飼い主の指示に従えるようにしましょう。
Aマンションでは、犬を飼育する居住者とそうでない居住者が協力し、以下の取り組みを行うことで、トラブルを減らし、快適な共同生活を実現しています。
ペット委員会：犬を飼育する居住者とそうでない居住者で構成されるペット委員会を設置し、飼育に関する問題や改善策について話し合っています。
交流イベント：定期的に犬同伴可能な交流イベントを開催し、居住者同士の親睦を深めています。
情報共有：ペット委員会が、飼育に関する情報やマナーをまとめた冊子を作成し、全戸に配布しています。
清掃活動：定期的に共用部分の清掃活動を行い、清潔な環境を維持しています。
Aマンションの事例は、犬を飼育する居住者とそうでない居住者が協力することで、マンション全体がより快適になることを示しています。
B獣医は、「マンションでの犬との生活は、犬にとっても人間にとっても、適切な配慮が必要です。犬の健康管理はもちろんのこと、近隣住民への配慮も忘れずに行いましょう。また、犬の行動や健康状態に不安を感じたら、早めに獣医に相談することが大切です。」と述べています。
マンションでの犬との生活は、適切な規約と、居住者全体の協力によって、より豊かなものになります。今回の記事が、犬を飼う人もそうでない人も、お互いを尊重し、快適な共同生活を送るための一助となれば幸いです。
