ペット禁止のマンションで犬を飼いたい…誰もが一度は考える悩みですよね。結論から言うと、ペット禁止の物件で内緒で犬を飼うのは絶対にNGです!
「バレなければ大丈夫」という考えは非常に危険。発覚した時のリスクがあまりにも大きすぎます。今回は、その理由と、どうしても犬と暮らしたい場合の現実的な選択肢を、Q&A形式で徹底解説します。
ペット禁止の物件で犬を飼うことがNGな理由は、大きく分けて以下の3つです。
契約違反による強制退去のリスク
近隣住民とのトラブル
犬への負担
それぞれ詳しく見ていきましょう。
賃貸契約書には、ペット飼育に関する条項が必ず記載されています。ペット禁止と明記されているにも関わらず犬を飼育した場合、契約違反となり、最悪の場合、強制退去を命じられる可能性があります。
「バレなければ大丈夫」と思うかもしれませんが、犬の鳴き声や臭い、共用部分でのトラブルなど、発覚するリスクは意外と高いものです。また、近年では、犬の登録制度や狂犬病予防接種の義務化などにより、マンションの管理会社が犬の存在を把握しやすくなっています。
強制退去となれば、引っ越し費用や違約金が発生するだけでなく、今後の賃貸契約にも影響が出る可能性があります。
犬の鳴き声や臭いは、人によっては大きなストレスになります。特に、集合住宅では、壁や床を通して音が響きやすく、臭いもこもりやすい傾向があります。
近隣住民から苦情が出た場合、管理会社から注意を受けることになります。それでも改善が見られない場合、損害賠償請求訴訟を起こされる可能性もゼロではありません。
また、犬が苦手な人やアレルギーを持っている人もいます。共用部分でのトラブルは、人間関係を悪化させるだけでなく、訴訟問題に発展する可能性もあります。
ペット禁止の物件で内緒で犬を飼う場合、犬にも大きな負担がかかります。
十分な散歩に行けない
ストレスが溜まりやすい
病気やケガをしても病院に連れて行きにくい
犬にとって、散歩は運動不足解消だけでなく、ストレス発散や社会性を身につけるための大切な時間です。内緒で飼っている場合、十分な散歩に行けず、犬がストレスを溜め込んでしまう可能性があります。
また、鳴き声や足音を気にしながら生活することは、犬にとっても大きなストレスになります。ストレスは、犬の健康を害するだけでなく、問題行動の原因にもなります。
さらに、病気やケガをした場合でも、周囲に気づかれないように病院に連れて行くのは困難です。適切な治療を受けさせることができず、犬の命に関わる事態になる可能性もあります。
残念ながら、ペット禁止マンションで内緒で犬を飼っている人は実際にいます。しかし、それは非常にリスクの高い行為であることを理解しておく必要があります。
SNSやインターネット上には、「バレずに飼っている」「対策をすれば大丈夫」といった情報が出回っていますが、それはあくまで個人の体験談であり、全ての人に当てはまるわけではありません。
また、成功例ばかりが注目されがちですが、実際には、発覚してトラブルになっているケースも多く存在します。
ここでは、実際にペット禁止マンションで犬を飼っていたAさんの体験談をご紹介します。
Aさんは、どうしても犬と暮らしたくて、ペット禁止のマンションで小型犬を飼い始めました。犬種は、比較的鳴き声が小さいとされるチワワを選び、防音対策も徹底しました。
しかし、数ヶ月後、隣人から「犬の鳴き声が聞こえる」と苦情が入り、管理会社から注意を受けました。Aさんは、犬を飼っていることを否定しましたが、その後も苦情は続き、最終的には、自主的に引っ越しをすることになりました。
Aさんは、「バレなければ大丈夫だと思っていたが、実際には、常に周囲の目を気にしながら生活しなければならず、精神的に疲弊してしまった」と語っています。
ペット禁止の物件で内緒で犬を飼うのではなく、犬も人も幸せに暮らせる選択肢を選びましょう。
ペット可の物件に引っ越す
ペット共生型賃貸住宅を選ぶ
分譲マンションを購入する
実家で飼う
里親になる
最も現実的な選択肢は、ペット可の物件に引っ越すことです。最近では、ペット可の物件も増えてきており、選択肢も広がっています。
ペット可の物件を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
犬種やサイズ制限
飼育可能な頭数
共用部分のルール
ペット関連の設備
近年注目されているのが、ペット共生型賃貸住宅です。ペット共生型賃貸住宅とは、犬との暮らしを前提に設計された賃貸住宅のことで、通常のペット可物件よりも、さらに犬に優しい設備やサービスが充実しています。
ドッグラン
ペット専用の足洗い場
トリミングルーム
動物病院との提携
経済的に余裕がある場合は、分譲マンションを購入するのも一つの選択肢です。分譲マンションの場合、ペット飼育に関する規約はありますが、賃貸物件よりも自由度が高く、犬との暮らしをより快適にすることができます。
もし実家がペット可であれば、実家で犬を飼うのも良いでしょう。実家であれば、両親や兄弟に犬の世話を手伝ってもらうこともでき、安心して犬を飼うことができます。
犬を飼いたい気持ちはあっても、経済的な理由や住環境の問題で飼えない場合は、里親になるという選択肢もあります。里親になることで、犬を飼う責任を負うことなく、犬との触れ合いを楽しむことができます。
ペット禁止の物件で内緒で犬を飼うことは、絶対にNGです。発覚した時のリスクがあまりにも大きすぎます。
犬と暮らしたいのであれば、ペット可の物件に引っ越すか、ペット共生型賃貸住宅を選ぶなど、犬も人も幸せに暮らせる選択肢を選びましょう。
犬との生活は、喜びや癒しを与えてくれる素晴らしいものです。しかし、同時に、責任も伴います。犬を飼う前に、自分のライフスタイルや経済状況をしっかりと見つめ直し、犬にとって最良の選択をしてあげてください。