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ペット可賃貸の退去費用:フローリングの傷、どこまで負担?【犬との暮らし】

#退去費用
 
賃貸マンションの退去費用についてご回答よろしくお願い致します。現在築10年程のペット可マンションに住んでいます。今月末に退去するのですが、掃除機の使用とペットの犬がフローリングの上を走ったことによってフローリングに細かい傷がついてしまいました。修繕費は高額になるのでしょうか?家全体に目立った汚れや傷はなく、フローリングに所々細かい傷があるくらいです。ちなみに敷金は償却と契約書には書いてありました。ご教授よろしくお願いします。

退去時の費用、特にペットと暮らしていると気になりますよね。フローリングの傷、どれくらい請求されるのか、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。今回は、ペット可賃貸の退去費用、特にフローリングの傷に焦点を当てて、具体的なケースや対策を解説します。

結論:フローリングの傷の程度と契約内容が重要

結論から言うと、フローリングの傷の程度と、賃貸契約の内容によって、負担額は大きく変わります。しかし、ペット可物件の場合、通常の賃貸契約とは異なる特約が設けられていることも多く、注意が必要です。

ケーススタディ:愛犬との生活でついたフローリングの傷、どこまで負担?

ある日、一人の女性、Aさんが私たちのもとに相談に訪れました。Aさんは愛犬のポメラニアン、ポポと一緒に5年間、ペット可の賃貸マンションで暮らしていました。しかし、引っ越しが決まり、退去時の費用が心配になっていたのです。

「ポポがフローリングの上を走り回るのが大好きで、細かい傷がたくさんついてしまったんです。掃除機も毎日かけていたんですが、それも傷の原因になっているみたいで…。敷金は償却されることになっているんですが、それでも高額な修繕費を請求されるんじゃないかと不安で…」

Aさんの不安はもっともです。ペットと暮らすということは、どうしても部屋に傷がつきやすいもの。しかし、Aさんのケースを詳しく聞いていくと、いくつかのポイントが見えてきました。
契約内容: ペット可の契約であり、特約に「通常損耗を超えるペットによる損害は借主負担」と明記されていた。
傷の程度: 全体的に細かい傷はあるものの、生活に支障をきたすような大きな傷や、明らかに犬によるものと断定できる傷は少ない。
築年数: 築10年のマンションであり、フローリングの経年劣化も考慮されるべき。

これらの情報を元に、Aさんと一緒に、負担額を最小限に抑えるための対策を検討しました。

フローリングの傷、負担額を左右する3つのポイント

フローリングの傷の修繕費用を考える上で、以下の3つのポイントが重要になります。

1. 原状回復義務の範囲

賃貸契約において、借主は退去時に部屋を原状回復する義務を負います。しかし、これはあくまで「通常の使用による損耗」を超える部分に限られます。つまり、経年劣化や通常の使用で発生した傷は、借主が負担する必要はありません。

ペット可物件の場合、契約時に「ペットによる損害は借主負担」といった特約が設けられていることがあります。しかし、この特約も、借主に一方的に不利な内容であれば、消費者契約法によって無効になる可能性があります。

2. 傷の程度と原因

傷の程度が、修繕費用を大きく左右します。小さな傷や、生活に支障がない程度の傷であれば、原状回復義務の範囲外と判断されることもあります。

また、傷の原因も重要です。例えば、犬が走り回ってできた傷なのか、家具の移動でできた傷なのか、原因によって負担割合が変わる可能性があります。

3. 経年劣化

フローリングも、時間が経つにつれて劣化していきます。築年数が古い物件であれば、フローリングの経年劣化も考慮されるべきです。

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、経年劣化による損耗は、貸主が負担することが原則とされています。

具体的な対策:Aさんのケースを参考に

Aさんのケースでは、以下の対策を検討しました。

1. 契約内容の再確認: 契約書を再度確認し、ペットに関する特約の内容を詳しく把握する。
2. 傷の状況を記録: フローリングの傷の写真を撮影し、傷の程度や場所を記録する。
3. 専門家への相談: 不安な場合は、弁護士や消費者センターなどの専門機関に相談する。
4. 交渉の準備: 管理会社との交渉に備え、根拠となる情報を整理する。

Aさんはこれらの対策を実行し、管理会社との交渉に臨みました。その結果、当初の見積もりよりも大幅に低い金額で、退去費用を済ませることができました。

ペット可賃貸、退去費用を抑えるための7つの秘訣

Aさんのケースから学べるように、ペット可賃貸の退去費用を抑えるためには、事前の対策が非常に重要です。ここでは、具体的な7つの秘訣をご紹介します。

1. 入居前のチェックを徹底する

入居前に、部屋の状態を隅々までチェックし、傷や汚れがあれば、必ず管理会社に報告しましょう。写真や動画を撮影しておくと、後々のトラブルを防ぐことができます。

2. ペットの行動範囲を制限する

ペットが自由に動き回れる範囲を制限することで、フローリングへの傷を減らすことができます。カーペットやマットを敷いたり、ペット用のスペースを設けたりするのも効果的です。

3. 定期的なメンテナンスを行う

フローリングのワックスがけや、ペットの爪切りなど、定期的なメンテナンスを行うことで、傷の悪化を防ぐことができます。

4. 退去時の清掃を徹底する

退去時には、部屋全体を丁寧に清掃しましょう。特に、ペットの毛や汚れが残りやすい場所は、念入りに掃除することが大切です。

5. 契約内容を理解する

賃貸契約の内容をしっかりと理解し、原状回復義務の範囲や、ペットに関する特約の内容を把握しておきましょう。

6. 証拠を残す

入居時や退去時の写真、管理会社とのやり取りの記録など、証拠となるものを残しておきましょう。

7. 専門家に相談する

退去費用が高額になった場合や、納得できない場合は、弁護士や消費者センターなどの専門機関に相談しましょう。

まとめ:賢く対策して、愛犬との暮らしを最後まで楽しもう!

ペット可賃貸の退去費用は、事前の対策と交渉次第で、大きく変わります。契約内容をしっかりと理解し、日頃から部屋を大切に使うことが、トラブルを避けるための第一歩です。もしもの時は、専門家の力を借りることも検討しましょう。

愛犬との暮らしは、かけがえのない宝物です。賢く対策して、最後まで楽しく過ごしましょう!

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