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ペット可賃貸の退去費用トラブル?敷金返還を賢く交渉する方法

#退去費用
 

賃貸マンションの退去時、敷金がどれだけ戻ってくるかは、誰もが気になる問題ですよね。特にペット可物件の場合、猫ちゃんの引っ掻き傷などが心配の種になることも。今回は、そんな退去費用に関するお悩みについて、具体的なケースを想定しながら、賢く交渉するためのポイントを解説します。

賃貸マンションの退去時の敷金返還について質問です。前に住んでいた人が残した釘跡や、地震による亀裂などの補修費も私の敷金からとられるのでしょうか?前に住んでいた人が汚した部分はあまり多くはないのですが、細かな汚れやキズ、釘跡があります。入居前に不動産屋さんと見に入ったとき、汚れやキズのある箇所をチェックはしました。ですが入居を急いでいたこともあり、不動産屋に直してくれと言うこともなく、また退去時にどうなるのか相談もせずに契約してしまったため、不安に思っています。さらに3.11の地震により亀裂が入った箇所もあります。地震については私の故意ではないので、大家さん負担になると思っています。また、ペット可の契約で猫を飼っていて、キズだらけの箇所も大いにあり、そこは私が払う必要があるとは思っています…。できるだけ出費を抑えたいのですが、たとえば同じ室内で、東→前に住んでいた人のキズ、西→地震による亀裂、南→猫による私の過失、北→無事できれいだった場合、どうなるのでしょうか?

ケーススタディ:退去費用、一体誰が払う?

今回のケースは、まさに「退去費用の分担問題」の縮図と言えるでしょう。
「前の住人の傷」「地震による亀裂」「ペットによる傷」「原状回復義務」
これらのキーワードが複雑に絡み合っています。
そこで、今回は、あなたが少しでも安心して退去日を迎えられるよう、具体的なアドバイスをさせていただきます。

登場人物

あなた: ペット可の賃貸マンションに住む猫好きさん。退去時の費用が心配。
大家さん: 賃貸マンションのオーナー。退去時の原状回復費用を適切に負担してほしい。
不動産屋さん(管理会社): 退去時の立ち会い、費用の見積もりなどを行う。
猫ちゃん: 元気いっぱいの猫。壁や柱で爪とぎをするのが大好き。

物語のはじまり

あなたは、愛猫との暮らしのために、ペット可の賃貸マンションに引っ越しました。
しかし、入居前から壁には前の住人がつけたと思われる釘穴や傷があり、少し気になっていました。
また、以前発生した地震の影響で、壁に数本の亀裂が入っているのも確認していました。
「まあ、いっか」と軽く考え、不動産屋さんに修理を依頼することなく、そのまま入居してしまったのです。

それから数年後、転勤が決まり、いよいよ退去の日が近づいてきました。
あなたは、退去費用がいくらになるのか、不安でたまりません。
特に、猫ちゃんが壁や柱につけた引っ掻き傷が心配です。
「できるだけ費用を抑えたいけど、どうすればいいんだろう…」
あなたは、インターネットで退去費用の相場や交渉術を調べ始めました。

STEP1:原状回復義務の範囲を知る

まず、大前提として知っておくべきなのが「原状回復義務」の範囲です。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、賃借人(あなた)が負担すべきなのは、通常の使用を超える損耗や、故意・過失による損傷のみとされています。

具体例で確認

前の住人の傷: これはあなたの責任ではありません。
地震による亀裂: 自然災害による損傷なので、基本的に大家さんの負担となります。
猫による傷: これはあなたの過失による損傷とみなされる可能性が高いです。

STEP2:入居時の状況を証明する

入居前に傷や汚れがあった場合、それらを証明することができれば、退去時の費用負担を免れることができます。

証拠となるもの

入居時のチェックリスト: 不動産屋さんと一緒に作成したチェックリストは、重要な証拠となります。
写真: 入居時に撮影した写真があれば、傷や汚れの状況を客観的に証明できます。
メールや手紙: 入居時に不動産屋さんや大家さんに送ったメールや手紙も、証拠となる可能性があります。

今回のケースでは、入居時に傷や汚れをチェックしたものの、修理を依頼しなかったとのこと。
しかし、チェックリストに記載されていれば、ある程度の交渉材料にはなるでしょう。

STEP3:ペットによる傷の程度を見極める

ペット可物件の場合、ペットによる傷は、ある程度は想定されているものと考えられます。
しかし、その程度によっては、原状回復費用を請求される可能性があります。

ポイント

通常の使用の範囲: 猫が壁や柱で爪とぎをすることは、ある程度は通常の使用の範囲とみなされる可能性があります。
損傷の程度: 引っ掻き傷の程度がひどく、壁紙の張り替えが必要になる場合は、費用を請求される可能性が高まります。
契約書の内容: 契約書にペットによる損傷に関する特約がある場合は、その内容に従う必要があります。

STEP4:退去時の立ち会いに備える

退去時には、不動産屋さん(管理会社)や大家さんと一緒に、部屋の状態を確認する立ち会いが行われます。
この立ち会いは、退去費用を決定する上で非常に重要な機会となります。

立ち会いの準備

掃除: 部屋全体をきれいに掃除しておきましょう。
証拠: 入居時のチェックリストや写真など、証拠となるものを持参しましょう。
主張: 自分の主張を明確に伝えられるように、事前に整理しておきましょう。

立ち会いでの注意点

冷静な対応: 感情的にならず、冷静に話し合いましょう。
納得できるまで確認: 不明な点や納得できない点があれば、遠慮せずに質問しましょう。
サインは慎重に: その場でサインを求められても、すぐにサインせず、内容をよく確認してからにしましょう。

STEP5:費用の内訳を確認する

立ち会い後、不動産屋さん(管理会社)から、退去費用の見積もりが提示されます。
この見積もりの内訳をしっかりと確認し、不当な請求がないかチェックしましょう。

チェックポイント

項目の詳細: 各項目の内容が具体的に記載されているか確認しましょう。
金額の妥当性: 各項目の金額が相場と比べて妥当か確認しましょう。
負担割合: あなたが負担すべき割合が、原状回復義務の範囲と一致しているか確認しましょう。

もし、見積もりの内容に納得できない場合は、不動産屋さん(管理会社)に理由を説明し、減額交渉をしてみましょう。

STEP6:交渉術を駆使する

退去費用の減額交渉は、知識と交渉術が重要になります。

交渉のポイント

根拠を示す: なぜ減額すべきなのか、具体的な根拠を示しましょう。
相場を調べる: 退去費用の相場を調べて、妥当な金額を提示しましょう。
第三者の意見を聞く: 消費者センターや弁護士など、専門家の意見を聞いてみましょう。
分割払いを提案する: 一括での支払いが難しい場合は、分割払いを提案してみましょう。

今回のケースでの交渉例

前の住人の傷: 「入居前からあった傷なので、私の責任ではありません」と主張しましょう。
地震による亀裂: 「自然災害による損傷なので、大家さんの負担となるべきです」と主張しましょう。
猫による傷: 「猫を飼育していることは契約時に伝えており、通常の使用の範囲内である」と主張し、減額を交渉してみましょう。

STEP7:最終手段は専門家への相談

どうしても交渉がうまくいかない場合は、専門家への相談も検討しましょう。

相談先

消費者センター: 消費者問題に関する相談窓口です。
弁護士: 法律の専門家として、あなたの権利を守ってくれます。
住宅紛争審査会: 住宅に関する紛争を解決するための機関です。

成功事例:交渉で費用を大幅に減額!

実際に、交渉によって退去費用を大幅に減額できた事例はたくさんあります。
事例1: 入居時の写真が決め手となり、前の住人の傷に関する費用負担を免れた。
事例2: 消費者センターに相談した結果、不当な請求が認められ、費用が大幅に減額された。
事例3: 弁護士に依頼した結果、大家さんとの交渉が円滑に進み、和解に至った。

まとめ:賢く交渉して、気持ちよく退去しよう!

今回は、ペット可賃貸の退去費用に関するお悩みについて、具体的なケースを想定しながら、賢く交渉するためのポイントを解説しました。

今回のポイント

原状回復義務の範囲を知る
入居時の状況を証明する
ペットによる傷の程度を見極める
退去時の立ち会いに備える
費用の内訳を確認する
交渉術を駆使する
最終手段は専門家への相談

これらのポイントを参考に、冷静に、そして粘り強く交渉することで、きっと納得のいく結果が得られるはずです。
愛猫との思い出が詰まったお部屋を、気持ちよく退去できるよう、応援しています!

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