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ペット可賃貸の退去費用、愛犬との暮らしで気になる原状回復費用の相場とは?

#退去費用
 
築32年の木造アパートに敷金なしで入居して6年。下の階の騒音問題で引越しを検討していますが、退去費用が心配です。家賃25,000円、管理費3,000円で、毎月28,000円を支払っています。入居時にクリーニング費用28,000円と、ペット(犬)の消臭対応に10,000円が発生することは説明を受けました。犬が生活しているスペースにはクッションマットを敷いていますが、フローリングに爪の跡がうっすら、テレビ台を置いていた場所の床にカビ、敷居の一箇所を犬が齧ってしまいました。大体でいいので、退去時に発生する費用を教えてください。

退去費用、特にペットと暮らしている場合は、色々と気になりますよね。今回は、そんな不安を解消するために、ペット可賃貸物件の退去費用について、具体的なケースを基に詳しく解説していきます。

はじめに:ペット可賃貸の退去費用、何がポイント?

ペット可賃貸物件の退去費用は、通常の賃貸物件に比べて、ペットによる損耗が加味されるため、高くなる傾向があります。しかし、適切な知識と対策を持つことで、費用を抑えることも可能です。

今回のケースでは、築年数が経過した木造アパートであること、敷金がないこと、そしてペット(犬)を飼育していることが、退去費用を左右する重要な要素となります。

ケーススタディ:退去費用の内訳を予測してみよう

今回のケースを基に、退去費用の内訳を具体的に予測してみましょう。

1. クリーニング費用:28,000円(契約時に合意済み)
2. ペット消臭費用:10,000円(契約時に合意済み)
3. フローリングの爪痕:程度による
4. テレビ台下のカビ:原因と範囲による
5. 敷居の齧り跡:程度による

これらの要素を一つずつ詳しく見ていきましょう。

1. クリーニング費用とペット消臭費用:契約内容を確認

まず、クリーニング費用とペット消臭費用は、契約時に合意済みとのことですので、基本的にこの金額が請求されることになります。ただし、契約書に記載されている内容を再度確認し、特約事項などがないか確認しておきましょう。

2. フローリングの爪痕:減価償却と通常損耗

フローリングの爪痕については、程度によって費用が異なります。軽微なものであれば、通常損耗とみなされ、借主の負担とはならない場合もあります。しかし、広範囲にわたる場合や、深い傷がある場合は、原状回復費用が発生する可能性があります。

ここで重要なのは、「減価償却」の考え方です。フローリングも経年劣化するため、入居期間が長ければ長いほど、借主の負担割合は少なくなります。今回のケースでは、6年間入居しているため、フローリングの価値は大きく減少していると考えられます。

3. テレビ台下のカビ:原因の特定が重要

テレビ台下のカビについては、原因を特定することが重要です。もし、建物の構造的な問題や雨漏りなどが原因であれば、貸主の負担となる可能性が高いです。しかし、換気不足や湿気対策の怠りなどが原因であれば、借主の負担となることもあります。

カビの範囲や程度によっても費用は異なりますが、専門業者による除去が必要な場合は、数万円程度の費用がかかることもあります。

4. 敷居の齧り跡:故意・過失による損耗

敷居の齧り跡については、明らかに犬の故意または過失による損耗とみなされます。この場合、原状回復費用が発生する可能性が高いです。

ただし、齧り跡の程度によって費用は異なります。小さなものであれば、数千円程度で済む場合もありますが、大きく削れている場合は、敷居の交換が必要となり、数万円程度の費用がかかることもあります。

退去費用の相場:今回のケースでの予測

これらの要素を総合的に考慮すると、今回のケースでの退去費用の相場は、以下のようになると考えられます。
クリーニング費用:28,000円
ペット消臭費用:10,000円
フローリングの爪痕:0円~10,000円
テレビ台下のカビ:0円~30,000円
敷居の齧り跡:5,000円~30,000円

合計:43,000円~98,000円

あくまでこれは予測であり、実際の金額は、退去時の立会いによって決定されます。

退去費用を抑えるための対策:今からできること

退去費用を抑えるためには、今からできることがあります。

1. 日頃の清掃を徹底する: フローリングの爪痕やカビの発生を抑えるために、こまめな掃除を心がけましょう。
2. 換気をしっかり行う: カビの発生を防ぐために、定期的に換気を行いましょう。
3. ペットの爪切りを定期的に行う: フローリングの傷つきを防ぐために、ペットの爪切りを定期的に行いましょう。
4. 敷居の保護: 敷居にカバーを付けるなどして、ペットが齧るのを防ぎましょう。
5. 証拠写真を残す: 入居時と退去時に、部屋の状態を写真に撮っておきましょう。これは、退去時の立会いで、現状回復義務の範囲を明確にするために役立ちます。

退去時の立会い:交渉のポイント

退去時には、貸主または管理会社の担当者と立会いを行います。この際、以下の点に注意して交渉しましょう。

1. 契約書の内容を理解しておく: 契約書に記載されている原状回復義務の範囲を確認しておきましょう。
2. 減価償却を主張する: 経年劣化による損耗は、借主の負担とはならないことを主張しましょう。
3. 原因を明確にする: カビの原因が建物の構造的な問題である場合は、貸主の負担となることを主張しましょう。
4. 複数の業者から見積もりを取る: 原状回復費用が高額な場合は、複数の業者から見積もりを取り、相場を確認しましょう。
5. 納得できない場合は、サインしない: 見積もりの内容に納得できない場合は、サインせずに、消費者センターなどに相談しましょう。

専門家のアドバイス:トラブルを避けるために

退去費用に関するトラブルは、残念ながら少なくありません。トラブルを避けるためには、専門家のアドバイスを受けることも有効です。

弁護士や不動産鑑定士などの専門家は、法律や不動産の知識に基づいて、適切なアドバイスをしてくれます。

まとめ:愛犬との暮らしを笑顔で終えるために

ペット可賃貸物件の退去費用は、確かに気になる問題ですが、適切な知識と対策を持つことで、費用を抑えることができます。

今回のケーススタディを参考に、今からできることを実践し、退去時にはしっかりと交渉することで、愛犬との暮らしを笑顔で終えましょう。

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