愛犬と女性が本を読むイラスト

犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

DOGFRIENDLYでは、犬との素敵な物語・愛犬の写真を本に収め、半永久的に思い出を残す活動を行っています。
愛犬との「暮らし」にまつわる思い出を本にしませんか?出版にかかる費用は0円です。
たくさんの「愛犬との暮らし」の投稿が集まったら一冊の本になり、「国会図書館」に納品されます。

投稿してみる

ペット可賃貸の退去費用、どこまで払うべき?プードルとの暮らしの落とし穴

#退去費用
 

退去時の費用請求、本当に困りますよね。特にペットと暮らしていると、予想外の出費に繋がりそうで不安になる気持ち、すごくよく分かります。今回は、ペット可賃貸物件の退去費用について、具体的な事例を元に、どこまでが妥当な負担なのか、徹底的に解説していきます。

結論から言うと、請求された金額を鵜呑みにせず、冷静に交渉することが大切です。

入居の際にペットがいる事を告げて礼金を多く払い許可を貰って入居しました。1.5キロのプードルで吠えない、引っかかない、噛まない、許可した部屋以外は行かない犬です。その部屋には滑らないように全面にカーペットを敷いていたため、犬がいる事でついた傷はほぼありません。写真にうつらないような光を当てて虫眼鏡で見たら見えるような微細な傷はあるかもしれません。このたび退去時にかなりの大金を請求されるような事を言われましたが、言われた金額を払わなくてはならないのでしょうか?

ペット可賃貸の退去費用、何が問題になる?

ペット可賃貸物件は、ペットとの共生を前提としているため、通常の賃貸物件とは少し異なるルールが適用されることがあります。特に退去時には、ペットによる傷や臭いなどが問題となり、高額な修繕費用を請求されるケースも少なくありません。

しかし、ペット可物件だからといって、全てを借主が負担しなければならないわけではありません。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を参考に、どこまでが借主の負担となるのか、具体的に見ていきましょう。

ケーススタディ:Aさんのプードルとの賃貸生活

今回のケースは、Aさんが1.5キロのプードルとペット可賃貸物件で暮らしていたケースです。入居時にペットがいることを告げ、礼金も多く支払っています。Aさんのプードルは、吠えたり、引っかいたり、噛んだりすることがなく、許可された部屋以外には行かない、とてもお利口な犬です。さらに、Aさんは部屋全体にカーペットを敷き、犬による傷を防ぐ対策もしていました。

しかし、退去時に、Aさんは管理会社から高額な修繕費用を請求されることになったのです。

Aさんの主張

犬による目立った傷はない
カーペットを敷いていたので、床の損傷は最小限
入居時に礼金を多く支払っている

管理会社の主張

ペットを飼育していたことによる、通常損耗を超える損害がある
壁や床のクリーニング、消毒が必要
微細な傷も修繕する必要がある

原状回復義務とは?どこまでが借主の負担?

原状回復義務とは、賃貸物件を退去する際に、借りたときの状態に戻す義務のことです。しかし、これはあくまで「通常の使用による損耗」を超えた部分についてのみ適用されます。

通常損耗とは?

通常損耗とは、日照によるクロスの変色、家具の設置による床のへこみ、画鋲の跡など、普通に生活していれば発生する程度の損耗のことです。これらの費用は、通常、家賃に含まれていると考えられ、借主が負担する必要はありません。

ペットによる損耗は?

ペットによる損耗は、通常損耗とは見なされず、借主の負担となることが多いです。例えば、犬が壁を引っ掻いた、床にペットのおしっこが染み込んだ、臭いが染み付いてしまったなどの場合は、修繕費用を負担する必要があります。

しかし、今回のAさんのケースでは、
犬が小さく、おとなしい
カーペットを敷いて傷を防いでいる

という状況から、管理会社の主張する「通常損耗を超える損害」が本当に発生しているのか、疑問が残ります。

高額請求への対処法:冷静な交渉がカギ

もし、Aさんのように高額な修繕費用を請求された場合は、以下のステップで冷静に対応しましょう。

1. 請求明細の確認

まずは、請求明細を細かく確認しましょう。どのような項目に、いくらの費用がかかっているのか、具体的に把握することが大切です。
2. 原状回復義務の範囲を確認

国土交通省のガイドラインを参考に、どこまでが自分の負担となるのか確認しましょう。特に、ペットによる損耗が本当に「通常損耗を超える」ものなのか、慎重に判断する必要があります。
3. 証拠の収集

入居時の写真や、退去時の部屋の状態を写真に撮っておきましょう。また、入居時に管理会社と交わした契約書や、ペットに関する特約なども重要な証拠となります。
4. 管理会社との交渉

請求明細や証拠を元に、管理会社と交渉しましょう。感情的にならず、冷静に、根拠を示しながら自分の主張を伝えることが大切です。
5. 専門家への相談

交渉が難航する場合は、弁護士や消費者センターなどの専門家に相談することも検討しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より有利に交渉を進めることができます。

交渉のポイント:具体的な事例で説得力を高める

交渉の際には、以下のポイントを意識すると、より説得力が増します。
カーペットの設置

「入居時からカーペットを敷き、床の傷を防ぐ対策をしていた」という点を強調しましょう。
犬の性質

「犬は吠えたり、引っ掻いたりすることがなく、おとなしい」という点を具体的に説明しましょう。
礼金の支払い

「ペット可物件として、通常の礼金よりも多く支払っている」という点を伝えましょう。
ガイドラインの提示

国土交通省のガイドラインを参考に、「通常損耗を超える損害」の定義を明確にしましょう。

成功事例:Bさんのケース

Bさんは、猫と暮らす賃貸物件を退去する際、高額な修繕費用を請求されました。しかし、Bさんは冷静に請求明細を確認し、不当な請求が含まれていることを突き止めました。Bさんは、管理会社との交渉で、猫による傷は軽微であり、通常損耗の範囲内であると主張しました。また、入居時に支払った敷金から、クリーニング費用を差し引くことを提案しました。

最終的に、Bさんは管理会社との合意に達し、当初の請求額よりも大幅に減額された金額で退去することができました。

専門家からのアドバイス:C弁護士の見解

C弁護士は、「ペット可賃貸物件の退去費用トラブルは、非常に多いです。重要なのは、契約書の内容をしっかりと確認し、自分の権利を理解することです。もし、不当な請求を受けた場合は、泣き寝入りせずに、専門家に相談することをお勧めします」と述べています。

まとめ:賢く交渉して、納得のいく退去を

ペット可賃貸物件の退去費用は、高額になることもありますが、全てを鵜呑みにする必要はありません。冷静に請求明細を確認し、根拠を持って交渉することで、納得のいく解決を目指しましょう。

今回の記事が、あなたと愛犬との快適な賃貸生活の一助となれば幸いです。

犬と暮らせる部屋の相談バナー

犬と暮らせるお部屋、探します。

「ペット可物件」だけでは不安……。
DOGFRIENDLYでは、犬との暮らしを大切にした物件探しをお手伝いしています。
犬種や広さ、周辺環境など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

     犬と暮らせる物件を探す

おすすめの記事