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ペット可賃貸の敷引きトラブル?小型犬との7年間の暮らし、退去費用はどこまで負担?

#退去費用
 
今月の月末に引越しをする予定なのですが、今の賃貸のマンションの敷引きについて質問です。現マンションは7年前に家賃8万5千円、保証金60万、敷引き45万で入居しました。3DKでクーラーなどの付帯設備もありませんでした。ちなみに小型犬を飼っています。契約時に大家了承済みです。たばこは室内では吸っていません。壁に穴や大きな傷、破損などもなく、かなり綺麗に使用していました。引越しの機会にいろいろと調べているうちに敷金の返還を知りました。ただ今の賃貸は敷引きとなっているので、敷引きの45万で退去後の修繕をする事だと思います。しかし45万というのが非常に高額でそんなにかかるのかが疑問です。退去時にほぼ敷引きを差し引いた15万は返還されるようですが・・・契約書には「己(私)は設備及び器具の修繕、維持管理に必要な費用を負担する」と記載があり、下の修繕費に当てられるようです。
・畳の取替え、裏返し
・障子紙の張替え(障子は部屋にありません)
・ふすま紙の張替え
・カーペットの張替え
・クッションフロアの張替え
・網戸の張替え・
・クロスの張替え
・電球、蛍光灯の取替え
・ヒューズの取替え
・給水栓、排水栓の取替え
・窓ガラス、鍵の取替え
・建具の修理、調整
・排水つまりの修理
・換気扇の修理
・給湯器の修理
・付帯している電化製品の修理(元からある電化製品はありません)
・その他、軽微な費用の修繕
とあります。まだ退去していないので、いくらになるか不明ですが・・・ここまで敷引き負担しなければいけないのか、敷引き契約だと返還交渉は厳しいのか、修繕の見積書がきてからの事だとは思いますが、詳しい方アドバイスお願いします。

【結論】敷引き契約でも諦めないで!交渉の余地と賢い対処法

7年間、小型犬と暮らした賃貸マンションの退去を控え、敷引き45万円という金額に疑問を感じていらっしゃるのですね。結論から申し上げますと、敷引き契約であっても、諦めずに交渉することで、負担額を減らせる可能性があります。

この記事では、
1. 敷引きの法的解釈と判例
2. ペット可物件における原状回復義務の範囲
3. 具体的な交渉術と証拠の残し方
4. 見積もり精査のポイント
5. 専門家への相談のタイミング

上記5つのポイントを詳しく解説し、あなたの不安を解消し、納得のいく退去を目指すための具体的なアドバイスを提供します。

ケーススタディ:7年間、小型犬と暮らしたAさんの場合

Aさんは、7年間、小型犬のポメラニアン「モコ」と共に、賃貸マンションで暮らしていました。入居時に家賃8万5千円、保証金60万円、敷引き45万円という契約でした。Aさんは、モコが室内で粗相をしないよう、トイレのしつけを徹底し、こまめに掃除をしていました。退去時、管理会社からは、クロスの張替え費用として40万円の見積もりが提示されました。しかし、Aさんは、日頃から丁寧に清掃し、壁に目立つ傷や汚れがないことを主張。管理会社との交渉の結果、最終的に15万円の負担で済むことになりました。

Aさんのように、適切な知識と交渉術を持つことで、敷引きの負担を大幅に減らすことが可能です。

1. 敷引きとは?法的解釈と判例を知っておこう

敷引きとは、賃貸契約終了時に、敷金から差し引かれる一定の金額のことです。名目としては、賃借人が通常の使用によって生じた損耗(経年劣化)の修繕費用に充てられるとされています。

しかし、消費者契約法では、事業者の損害賠償額を予定する条項であって、消費者の利益を一方的に害するものは無効とされています。つまり、「経年劣化」や「通常損耗」まで賃借人が負担する必要はないのです。

過去の判例でも、敷引き条項が有効と認められるのは、
賃料とのバランス
契約交渉の経緯
明確な合意
などの要素が考慮され、高額な敷引きは無効と判断される傾向にあります。

2. ペット可物件の原状回復義務:どこまで負担する?

ペット可物件の場合、ペットによる傷や臭いなどが問題となり、原状回復義務の範囲が曖昧になりがちです。しかし、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、ペットの臭いについては、通常の使用を超える損耗とは認められない場合があります。

ただし、ペットによる引っかき傷や、粗相による染みなどは、賃借人の負担となる可能性が高いです。今回のケースでは、小型犬で、契約時に大家さんの了承を得ていること、室内での喫煙がないこと、壁に穴や大きな傷がないことから、過剰な原状回復費用を負担する必要はないと考えられます。

3. 交渉は必須!賢く負担額を減らすための5ステップ

敷引き契約だからと諦めずに、以下のステップで交渉を進めてみましょう。

ステップ1:契約書とガイドラインを再確認
まず、賃貸契約書を隅々まで読み返し、敷引きに関する条項を確認しましょう。また、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を参考に、ご自身のケースに当てはまる部分を把握しましょう。

ステップ2:退去時の状況を記録する
退去時には、室内の状況を写真や動画で記録しておきましょう。特に、傷や汚れがない箇所は、重点的に記録しておくと、後々の交渉で有利になります。日付が入るように撮影することを忘れずに。

ステップ3:管理会社に連絡し、見積もりの根拠を確認する
管理会社から見積もりが提示されたら、内訳を細かく確認し、それぞれの項目について、なぜその費用が発生するのか、具体的な根拠を質問しましょう。

ステップ4:交渉の余地を探る
見積もりの根拠に納得できない場合は、積極的に交渉しましょう。例えば、
経年劣化によるクロスの変色
通常の使用による畳の擦り切れ
などは、賃借人の負担となるべきではありません。

ステップ5:内容証明郵便を送付する
交渉が難航する場合は、内容証明郵便で、ご自身の主張を明確に伝えましょう。内容証明郵便は、証拠として残るため、後々のトラブルを避けることができます。

4. 見積もり精査のプロが教える!チェックポイント

管理会社から提示された見積もりを鵜呑みにせず、以下の点をチェックしましょう。
項目の妥当性:本当に修繕が必要な箇所なのか?経年劣化ではないか?
金額の相場:複数の業者から見積もりを取り、相場と比較する。
二重請求:同じ箇所について、二重に請求されていないか?
過剰なグレード:必要以上に高価な材料や工法が使われていないか?

もし、見積もりに不審な点があれば、専門業者に意見を求めるのも有効です。

5. 専門家への相談:弁護士?消費者センター?

交渉がうまくいかない場合は、専門家に相談することも検討しましょう。
弁護士:法的知識に基づいたアドバイスや、交渉の代行を依頼できます。
消費者センター:消費者問題に関する相談窓口です。無料で相談できます。
住宅紛争審査会:国土交通大臣が指定する紛争解決機関です。専門家による調停を受けることができます。

まとめ:賢く交渉して、納得のいく退去を!

今回は、ペット可賃貸物件の敷引きトラブルについて、具体的な解決策を解説しました。敷引き契約であっても、諦めずに交渉することで、負担額を減らせる可能性は大いにあります。

今回の記事が、あなたの退去に関する不安を解消し、納得のいく解決に繋がることを願っています。

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